島根と広島の最高峰「恐羅漢山」とは?
標高 | 山頂所在地 | 山域 | 最高気温(6月−8月) | 最低気温(6月−8月) |
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1,346m | 広島県山県郡安芸太田町 島根県益田市 | 中国山地 | 23.4℃ | 8.4℃ |
「恐羅漢山(おそらかんざん)」は広島県山県郡安芸太田町と島根県益田市にまたがる山で、中国山地西部の冠山山地に属しています。中国山地に多い山容で、山頂には平坦部がなく、切り立っています。その姿から「阿羅漢(仏教における悟りを開いた聖者)ですら恐れる」とのことから恐羅漢山と名付けられました。
ゲレンデがすぐそば!雪上アクティビティもできる山
恐羅漢山は冬にはパウダースノーに恵まれており、登山口のある牛小屋高原には「恐羅漢スノーパーク」というスキー場があります。そのため冬のほうが公共交通によるアクセスがしやすくなっています。スキーやスノーボードはもちろん、スノーシューやワカンなど、雪山でのアクティビティをしたいという人にもおすすめです。
恐羅漢山の登山適期は?
恐羅漢山のグリーンシーズンの登山適期は5月上旬から11月上旬です。5月の山開きの時期には水仙が咲き、10月の下旬から11月の上旬にかけては原生林の森が紅葉に包まれます。標高は低めですが、4月中旬頃までは雪が残っていることがあります。
恐羅漢山の天気は?
恐羅漢山に行く前に現地の天気をチェックしましょう!
てんきとくらす|恐羅漢山の週間天気
※登山指数を参考に、天気予報や天気概況などの情報も検討したうえで登山計画を立てましょう
夏焼峠コース|夏のゲレンデを歩き、遠足気分で軽登山
恐羅漢山のうち、もっとも手軽に歩きやすく整備されてるのが夏焼峠コースです。夏はキャンプを組み合わせて、軽い遠足気分を味わえます。下りはゲレンデを通る立山ルートを使うことで違う景色が楽しめます。
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間5分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
登山口から入っていくと、なだらかな上り道が続きます。
夏焼の峠から隣接する砥石郷山に抜けることもできます。コースタイムで片道45分ほどなので、時間と体力のある人はここからもうひとつ山に登ってくることもできます。
早手峠を越えて原生林の森に入っていくと、ところどころ木の根などが登山道に飛び出しているところが増えてきます。足下には十分注意して登っていきましょう。
登山道に石が目立つようになってくると山頂はもうすぐ。島根県と広島県の最高峰から、四季折々の季節を堪能してください。
今回紹介したルートのほかにも、ブナやミズナラなどの原生林のある台所原を登る少しハードなルートや、スキー場をピストンする立山ルートでも山頂を目指すことができます。自分の体力に応じてコースを選ぶといいですよ。
十方山縦走ルート|6つの小さな山をアップダウンでつなぎ歩く
このルートでは、恐羅漢山だけでなく、旧恐羅漢山、十方山、奥三ツ倉、前三ツ倉、丸子頭と山を縦走していきます。軽登山コースに比べるとロングルートですが、標高はそれほど高くないので、高低差を楽しみながらあるきましょう。
- 【体力レベル】★★★☆☆
- 日帰り
- コースタイム: 7時間25分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
恐羅漢山から旧羅漢山へと抜け、十方山へと抜ける周遊ルートです。一度降って上り返すことになるので、アップダウンは激しいですが比較的登山道は整っているので歩きやすく、十方山からのパノラマも楽しめるルートとなっています。