アクティブに使えて、街着もできる 「フリースウェア考」

2021/01/22 更新

近年人気のフリースジャケットといえば、毛足の長いボアフリースを使ったブルゾン型。そのためアウトドアシーンで見受けられるアクティブスタイルのフリースジャケットは、基本アウトドア用となっていませんか? そんなヤキモキする状況をひっくり返す、救世主!ファッションでもアウトドアでも使えるフリースジャケット3着を厳選してご紹介します。


記事中画像撮影:烏頭尾 拓磨

アクティブシーンの相棒となるフリースを街着したい!

アウトドアブランドのフリースジャケット アウトドアで着るフリースジャケットは、いま巷に溢れるそれとはちょっと違います。例えば毛足が短かかったり、素材使いがハイブリッドだったり。さらに機動力を考慮し、体にぴったりとしたタイトフィットのものが主流です。それゆえスポーティな印象が強くなり、普段使いしにくいのが正直なところです。

そこで、しっかりアウトドアシーンで使えるスペックを持ちながら、街にも馴染む究極のフリースジャケットを求めて3つのアイテムをご紹介します。なお渋々モデルをつとめる筆者は177cmのガッチリメタボ体型であり、タイトフィットなどとても着れたもんじゃない体型であり、皆様のご参考になりうるかどうか不安を覚えるところです……。うまく皆様ご自身の体型に脳内補完していただけますと幸いです!

王道アクティブ仕様!だけどデザイン性がピカイチ

ARCʼTERYX 「デルタ LT ジャケット」ARCʼTERYX 「デルタ LT ジャケット」 ¥16500(税込み)

1着目は名品と名高いこちら。<アークテリクス>をして、もっとも万能と言わしめるフリースジャケットです。

素材に伸縮性、断熱性、通気性に優れ耐久性の高いポーラテック社の「ポーラテック®クラシック100マイクロベロアスモールグリッド」を採用。レギュラーフィット仕様とのことですが、体へのフィット感は高く、アクティブなフリースジャケットの王道をいくデザインのように見えます。

しかし純粋にデザイン性が高く街着としてスタイリッシュに使える、さすが<アークテリクス>という1着です。

ARCʼTERYX 「デルタ LT ジャケット」 左の腕にはアームポケットが配されており、お馴染みの始祖鳥ロゴが鎮座しています。素材も切り替えられており、アクティブな雰囲気を醸し出します。

着こなしをチェック!

ARCʼTERYX 「デルタ LT ジャケット」
Mサイズを着用
ARCʼTERYX 「デルタ LT ジャケット」 ダウンジャケットのインナーに合わせています。明るい色のダウンジャケットと合わせることで、黒の存在感を引き立て同時に引き締め効果もプラス。フィールドでの着用時と同様、ミニマルなデザインのためインナーとしてほとんど干渉なく着心地は快適そのものです。

ARCʼTERYX 「デルタ LT ジャケット」ARCʼTERYX 「デルタ LT ジャケット」 室内で上着を脱いでもカーディガンのような見た目のため、落ち着いたカジュアルスタイルにまとまります。ボトムに使っているミリタリーパンツとの相性もバッチリですね。

アームに関しては少しタイトめです。今回はMサイズを着ていますが、個人的にはワンサイズアップがジャストサイズだと思います。

【まとめ】ただただ普通にオシャレ!なんです

ARCʼTERYX 「デルタ LT ジャケット」 インナーでもアウターでも様になる、<アークテリクス>のデザイン力が存分に発揮されたフリースジャケット。スタイリッシュゆえに合わせるものを選ばず、どんなシーンにでも使えます。

もちろん機能面も申し分なく、真夏以外の3シーズン着用可能。アクティブシーンに最高のパフォーマンスを発揮してくれる1着は、ワードローブとしても欠かせないアイテムとなるはずです!

ARCʼTERYX |デルタ LT ジャケット

(問)バンブーシュート
TEL:03-5720-1677

素材をハイブリッドしたアクティブフリース

L.L.Bean 「アドベンチャー・ハイブリッド・フリース・フルジップ・ジャケット」L.L.Bean 「アドベンチャー・ハイブリッド・フリース・フルジップ・ジャケット」 ¥13200(税込み)

モデル名にアドベンチャーの名を冠する<エル・エル・ビーン>のフリースは、カジュアルなアイテムに付く織りネームタグではなく、よりスポーティな刺繍タグを胸に備えるなどアクティブ感強め。

一方で毛足の長いパイルフリースをメイン使いしており、カジュアル感もしっかり持ち合わせているので、街でもアウトドアでもクロスオーバーに着ることができます。

L.L.Bean 「アドベンチャー・ハイブリッド・フリース・フルジップ・ジャケット」 ディテールも両サイドに伸縮性に優れるニット素材を採用し、胸ポケットにはナイロン素材を採用。ハイブリッドな素材使いが一段と高いパフォーマンス性を印象付けます。


着こなしをチェック!

L.L.Bean 「アドベンチャー・ハイブリッド・フリース・フルジップ・ジャケット」
Lサイズを着用
L.L.Bean 「アドベンチャー・ハイブリッド・フリース・フルジップ・ジャケット」 ファッションアイコンとして巷に溢れる毛足の長いフリースは、アメカジ的傾向が強いため、今回はデニムジャケットとレイヤードしました。首元の青いパイピングがインディゴブルーとマッチ!ただその首元はややタイトめで窮屈そうに見えるため、少しジップを下げて着るくらいがいいかもしれません。

いずれにしろ通常着膨れするためインナー使いしづらい毛足の長いフリースも、このモデルならばっちり中に着込めます。しかもデニムジャケットの弱点である保温力を補うに十分な温かさまで提供してくれるのです。

L.L.Bean 「アドベンチャー・ハイブリッド・フリース・フルジップ・ジャケット」L.L.Bean 「アドベンチャー・ハイブリッド・フリース・フルジップ・ジャケット」 前述のモデル同様にレギュラーフィットというフィッティングを採用しており、Tシャツ一枚の上からだと窮屈さは感じられません。両サイドの切り返しデザインによって適度なフィット感を得ることができます。

また軽量で適度に通気性を待ち合わせているため、アクティブシーンの体温調整にも間違いない1着です。

【まとめ】ハイパフォーマンスだけど今風だから着やすい!

L.L.Bean 「アドベンチャー・ハイブリッド・フリース・フルジップ・ジャケット」 ファッション視点で作られた毛足の長いフリースはインナーには不向きですが、このモデルならインナーでもアウターでも着用可能。流行りのスタイルを取り入れつつ、もちろん本流であるアウトドア使いもできるとなれば選択肢の筆頭になりうるのでは?価格がこなれているのもまた魅力的ですね!

L.L.Bean|メンズ アドベンチャー・ハイブリッド・フリース・フルジップ・ジャケット

(問)エル・エル・ビーン カスタマーサービスセンター
TEL:0120-81-2200

マイクロフリースを使ったハイブリッドBOX型ジャケット

MOUNTAIN HARDWEAR 「オゾンジャケット」MOUNTAIN HARDWEAR 「オゾンジャケット」 ¥18700(税込み)

最後は流行のBOX型ジャケットですが、マイクロフリースを使っているためアクティブにも、着膨れせずインにも着られる1着です。

通気性を維持したまま従来の4倍の防風性能を持つポーラテックウィンドプロ素材を採用。そのため防風メンブレンなどを使っておらず、柔らかな着心地が特徴です。

MOUNTAIN HARDWEAR 「オゾンジャケット」 肩や袖口、前身頃がナイロンの布帛生地で補強されており、フィールドでも確かな耐久性を発揮してくれます。しっかりハンドウォーマーポケットも付いています。

着こなしをチェック!

MOUNTAIN HARDWEAR 「オゾンジャケット」
Mサイズを着用
MOUNTAIN HARDWEAR 「オゾンジャケット」 ざくっと羽織れるコートのインナーに着用しています。こちらのジャケットは単体でも保温力抜群のため、上は薄手のコート1枚で軽やかにコーディネート。しっかりと肩の張ったボックス型シルエットですが、マイクロフリース素材のためインナー使いでも嵩張らず、インナーに起毛感のあるネルシャツやウールシャツなどを合わせてあげれば真冬でもバッチリです。

しかし丈感には注意が必要で、今回はMサイズということもありやや丈感が短かい印象を残しています。

MOUNTAIN HARDWEAR 「オゾンジャケット」MOUNTAIN HARDWEAR 「オゾンジャケット」 一転、フロントジップを開けるとシャツの見え方も馴染みますが、やはり177cmあるとワンサイズアップしたいかな?というのが率直な感想。細身の方ならこのサイズ感でも大丈夫かもしれません。

フィールドで使う際は、裾のドローコードを駆使してフィット感を調整。街着同様にアウター、ミドラーの二刀流で活躍してくれること間違いなしです。

【まとめ】見た目はアウターだけど汎用性抜群!

MOUNTAIN HARDWEAR 「オゾンジャケット」 ジャケット然としたデザインながら、マイクロフリースを採用しているため軽やかに着用が可能。ハイパフォーマンス素材を使っているためアウトドアユースはもちろんですが、デザイン性の高さから街着としてもスタイリッシュで使いやすい1着です。汎用性が高く、何かと重宝するアイテムのひとつになること請け合いです。

MOUNTAIN HARDWEAR |オゾンジャケット

(問)コロンビアスポーツウェアジャパン
TEL:0120-193-821

“これさえあれば”なフリースジャケットたち

アウトドアブランドのダウンのコーディネート 「街ではオーバースペックすぎる」「フィールドではハイセンスすぎる」どちらもネガティブな捉え方ですが、実際はどちらもあるに越したことがないポイントです。

なので機能性もデザイン性を兼ね揃えたフリースジャケットは、アイテムのひとつの理想型。フィールドでもスタイリッシュに、街でも快適に。フリースのあるコーディネートを是非楽しんでみてください。


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岡本546

アウトドア雑誌・WEBメディアを中心に、企画立案から撮影や執筆までこなすマルチエディター。服とギアと車に関心強めの30代男性。

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