コロナ以降の「登山」について、疑問や質問を募集します!
今日はYAMA HACK読者のみなさんにお願いしたいことがあります。
みなさんがいまのコロナ禍で感じている「疑問や質問」を専門家や知見のある人たちに伝えて、「自分たちで考えてみるためのヒントや知恵」を聞き、それを記事としてみなさんに届ける企画を考えています。
ぜひ文末のアンケートにご協力をお願いいたします。
緊急事態宣言が出されてから、早1カ月超え……
コロナウイルスが日本国内でも猛威をふるい、感染拡大防止を目的とし、4月7日に政府が「緊急事態宣言」を発令しました。この記事を書いている5月21日時点では、39の県で緊急事態宣言が解除されるなど、事態は小康状態へと向かっているかのように見えます。
その一方で、少し気を抜けば「第2波、第3波がやってくる」という可能性も十分にあります。やっかいなコロナウイルス……みなさんもそう思っていることと思います。
緊急事態宣言を受けての登山界の声明やニュース
4月7日以降、山小屋や地方自治体からの自粛情報も含めて、インターネット上ではありとあらゆる情報が流れてきました。そのなかでも、大きなトピックスとなったものをいくつか箇条書きにします。
◉4月21日:山岳4団体による声明(日本山岳会)
◉4月25日:八ヶ岳・阿弥陀岳での遭難救助(信毎web)※要救助者が陽性の疑い→のちに陰性と判明
◉5月7日:山岳医療救助機構による登山再開に向けた資料公開(山岳医療救助機構)
◉5月18日:山岳4団体による声明(日本山岳会)
◉5月18日:日本山岳ガイド協会より段階的ガイド業務再開のお知らせ(日本山岳ガイド協会)
◉5月18日:夏シーズンの富士山登山道がすべて閉鎖(富士山登山オフィシャルサイト)
◉5月20日:2団体による山小屋へのクラウドファウンディング開始(山小屋エイド基金、山小屋支援プロジェクト)
みなさんの心の中も、葛藤や疑問などいろいろな考えや思いが浮かんでは消え、また浮かぶを繰り返していたのではないでしょうか?
「この夏の登山はできないってこと?」
「いま遭難すると大きなニュースになるのか……」
「日帰りの低山登山とアルプス縦走は同じ扱いでいいの?」
「倒産する山小屋が出るかもって本当?」……。
編集部も同じです。記事を作りながら「これは登山を促すことにならないだろうか?」「この情報なら登山に行けないいまでも楽しんでもらえるだろうか?」、いままでにない状況に自問自答をし、あたふたしながら考えてきた約1カ間でした。
答えはない。でも考えることはできるかもしれない
正直、私たち編集部から読者のみなさんに「納得ができる答え」を出すことは難しいと感じています。それは指針を出す登山団体の方々や、プロの山岳ガイドや山岳医などの専門家、実際に山にいる山小屋運営の方々も、程度は違えど、同じかもしれません。なぜなら、コロナウイルスに対して有効なワクチンや治療法が確立されておらず、まだ不明なことも多いからです。
「答えを出す」のではなく「私たち編集部も考えるので、みなさんも一緒に考えませんか?」
これが今回の企画の趣旨になります。ひとりでは考えたけどわからなかった「疑問」や誰に聞いていいのかわからない「質問」を、知見のある方々の意見を参考にし、編集部も一緒に考えてみたいと思っています。
登山は「考える」ことからはじまります
とはいえ「答えが出ないかもしれない問い」を考えるのは、ちょっときついですよね。
でも普段の登山もどうすれば安全に登り下山できるかを、100%の答えでないにしてもベストな方法を考える、そういうアクティビティだと思いませんか?
現状は登山でいうと、いま何合目にいるのかもわからない状況ではありますが、いま自分たちで登山に対する疑問に向き合い、考えや思いをまとめて、次の行動を考えていく。その試みにぜひご協力お願いいたします。
アンケートの回答はこちら
※アンケートの回答に期限はもうけておりませんが、5月末を目処に集計し、次の記事制作を行う予定です。
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