【管理栄養士から学ぶ山ごはん#7】世界一簡単?な手作りパンをアレンジして、おうち時間を楽しもう!

2020/05/23 更新

コロナウイルスの影響で外出が難しい今日この頃、おうちで過ごす人も多いのではないでしょうか。せっかくなのでこの機会に、山だけではなくお家でも楽しめる、パン作りを試してみませんか?今回は様々なパンレシピを開発しているヨシナガさんのドデカパンをアレンジ。簡単なのに美味しい絶品パン、ぜひ試してみてください!


アイキャッチ画像撮影:芳須勲

おうちで過ごす時間が多くなっている今日この頃…

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発令されてからというもの、登山はもちろんのこと日常生活においてもいつもとは違う状況に置かれることが増えています。

かく言う我が家も、登山ガイドである夫のイベント・講演関係のお仕事は全てキャンセル、今年度から小1・年少になるはずだった子ども達も自宅での自粛生活を余儀なくされてます。

おうち時間
出典:PIXTA
そんな中でもみんなが心穏やかに笑顔で過ごせる時間を作ってあげたいと心がけていますが、管理栄養士である私にできることは、家族の健康を守ってあげるための美味しく栄養バランスの整った3食の食事、プラスおやつ(大人はコロナ太りをしないようにほどほどに…)作りだと考えています。

しかし、レシピ作成や連載等のお仕事も家事や子育ての合間でしなければいけない為、忙しい中でも簡単・時短・美味しい・ヘルシーと4拍子揃ったレシピは無いだろうか…」と試行錯誤して見つけたのが「ドデカパン」というユニークな名前のパンです。

パン作り初心者にも◎

ドデカパン 開発者のヨシナガマイコさんという方が、

もしかして世界一簡単なパン作りかも?

とおっしゃるように、これ以上ないくらいに簡単なこのドデカパン!

生地作りは保存容器に材料をすべて入れて、スプーンでぐるぐる混ぜるだけ。
ママはもちろんお子様でもシニアの方でも楽に生地作りをしていただけます。
発酵は冷蔵庫におまかせ。生地を出したら三つ折りにしてトースターで焼けば完成。

これなら前日に仕込んでおけば、朝は焼くだけなので、忙しい朝でも簡単です。

今回はこのドデカパンをアレンジして、家ではもちろん、自粛解除された時には登山へのお供にも最適なパン作りをしてみたいと思います。

まずは基本のドデカパンを作ってみました

ドデカパン
撮影:芳須勲
このパンの良いところは、発酵は冷蔵庫にお任せで手間いらずなこと以外にも、オーブンに限らず、トースターや魚焼きグリル・フライパンでも焼けてしまうという事!手に入りやすい材料・家にある調理道具で気軽に作れるところが最大の魅力です。
≪材料≫
ドデカパン・材料
撮影:芳須勲

・強力粉 180g
・塩 2g
・インスタントドライイースト 2g
・水 150g
・800mlのふたつき密閉容器
*家にあったのが角型のジップロックコンテナでしたが、長方形のものを使用したほうが成型しやすいです。

作り方

ドデカパン作り方①
撮影:芳須勲
① 密閉容器に強力粉・塩・イーストを計量しながら入れていく。
②ボウルに水を計量する。

ドデカパン作り方②
撮影:芳須勲
③密閉容器の中身をスプーンで簡単に混ぜ、そこへ水の8割を入れてスプーンで混ぜる。

ドデカパン作り方③
撮影:芳須勲
④粉っぽいところにめがけて残りの水の2割を入れて全体が均一になるまで混ぜる。表面をスプーンで平らにする。

ドデカパン作り方④
撮影:芳須勲
⑤ 密閉容器のふたを閉め、冷蔵庫で8時間以上寝かせる。
※冷蔵庫は6℃を想定。それ以上低い場合は野菜室へ入れる。

ドデカパン作り方⑤
撮影:芳須勲
⑥ 生地の表面に強力粉(分量外)を多めに振る。密閉容器の4面すべてにカード(もしくはゴムベラ)を差し込み、生地をはがす。

ドデカパン作り方⑥
撮影:芳須勲
⑦オーブンシートに容器を裏っかえして置き、生地が落ちるのを待つ。

 

ドデカパン作り方⑦
撮影:芳須勲
⑧ 落ちた生地の両端を真ん中に折り込み、三つ折りにする。
*ここで生地を触りすぎないことが成功のポイントです!

ドデカパン作り方⑧
撮影:芳須勲
⑨オーブントースターの天板にオーブンシートごと生地をのせ、1200Wで15分焼く。
※オーブンの場合は200℃に予熱し20分、フライパンの場合は蓋をして片面10分ずつ、魚焼きグリルの場合はアルミホイルに生地を落とし、三つ折りにしてから弱火で5分焼き、アルミホイルをかぶせてさらに13分焼く。
写真ではオーブンを使用しましたが、後日トースターでも焼くことができました。

ただ途中から焦げそうになったので、アルミホイルを被せました。お使いの調理器具により加熱時間や焦げ付きの調整は必要そうです。

ローズマリー生地
撮影:芳須勲
こちらはローズマリーにオリーブ油をプラスして岩塩をパラりとひと振りしてみました。

ローズマリードデカパン
撮影:芳須勲
ハーブの香りが加わってそのままでも美味しく食べられました。

詳しい動画付きのレシピは、ヨシナガさんのホームページでもみることができます。
ヨシナガマイコのおうちパンのある生活

山での楽しみ方

ドデカパン出来上がり
撮影:芳須勲
ドデカパンはしっかり表面に硬さがあるので、持ち運びの際につぶれる心配はなさそうです。
また、素材の味がしっかりと楽しめるので、山ではスライスして美味しいハムやチーズ・オリーブ油などがあれば、それだけでごちそうに!
他にも好きなおかずを持ち寄って、パンに乗せてオープンサンドにするのもおしゃれかなと思います。

今回は山に行けないので、試しに家にある材料を使ってオープンサンドを作ってみました。
ドデカオープンサンド
撮影:芳須勲

・ちくわ入りの和風ポテサラ
・トマトのマリネ
・エビのマリネとアボカドスライス
・スモークサーモンとクリームチーズ
・水切りヨーグルトにドライアプリコット(お好みではちみつをかける)

パンにくせが無いので、洋風おかずの他、和風のお惣菜でも合いますよ!
パンの中身はふんわりもちもち食感なので、お好みで事前に少しカリッとトーストしても美味しいと思います。
ドデカオープンサンド②

撮影:芳須勲
家ではこのように材料をお皿に乗せて、子供たちに自分でトッピングしてもらいました。
選ぶ楽しさもあっていつも以上に沢山食べてくれましたよ。
ドデカパン、アレンジ次第で山でも家でも楽しめそうですね!

ではこのドデカパンのアレンジレシピを紹介していきます。

オリジナルアレンジ①:いぶりがっことクリームチーズのドデカパン

いぶりがっこ
撮影:芳須勲
以前食べたパンで、いぶりがっこ(秋田のローカルフードで燻製にした大根をぬか床に漬けたもの)とクリームチーズ入りのバケットが斬新でとても美味しかったのを思い出して、ドデカパンでもまねっこしてみました。

汗で失われやすいミネラルも、いぶりがっこの塩分で補うことができ、チーズのクリーミーさで冷めてもパサつき感を抑えられるので、登山に持って行っても美味しいと思います!
いぶりがっこは近所の大手スーパー・漬物コーナーなどで購入することが可能。

≪材料≫

いぶりがっこ材料
撮影:芳須勲

強力粉 180g
塩  2g
ドライイースト  2g
いぶりがっこ  50g
クリームチーズ  100g(今回はポーションタイプのものを6個使用しました)
水  150g

〈下準備〉

いぶりがっこは細切りにしておく

作り方

①~⑦までは基本のドデカパンと同じです。

いぶりがっこ作り方
撮影:芳須勲
⑧生地を広げ、クリームチーズを真ん中に乗せたらいぶりがっこも上に乗せ、両端を真ん中に折りこみ、三つ折りにする。
⑨生地を焼きます。
(オーブントースター)天板にオーブンシートごと生地をのせ、1200Wで15分
(オーブン)200℃に予熱し20分
(フライパン)蓋をして片面10分ずつ
(魚焼きグリル)アルミホイルに生地を落とし、三つ折りにしてから弱火で5分、アルミホイルをかぶせてさらに13分
shiho
いぶりがっこのスモーキーな香りとポリポリ・ザクザクとした気持ちの良い食感にクリームチーズが何とも絶妙に絡み合い、
「この組み合わせを考えた人は天才!」と思わずうなってしまうような組み合わせです。
和の食材が入っているので、緑茶と一緒に美味しく頂きました。

オリジナルアレンジ②:黒糖シナモンのドデカパン

黒糖ドデカパン
撮影:芳須勲
続いてはこのアレンジ。大好きな黒糖とシナモンの組み合わせをミックスしてパンにしたらどんな味になるかな?とチャレンジしてみたのですが、これが正解!
焼いている時からあまりにもいい香りで、家族みんながリビングに集まってきたおやつに食べたいドデカパンのご紹介です。

黒糖は白砂糖に比べて、カリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルを多く含むので、登山中の汗で失われやすいミネラルも素早く補給できます。また、すっきりした甘さの白砂糖に比べて、こっくりとした甘さの黒糖はより旨味を強く感じるため、満足感を味わえるので、お腹もこころもしっかり満たされる山おやつになりそうですね。

≪材料≫

黒糖ドデカパン材料
撮影:芳須勲

A
強力粉  180g
塩  2g
黒糖  15g
ドライイースト  2g
水  150g
溶かしバター  10g

A
黒糖  30g
シナモンパウダー  お好きなだけ
*黒糖は粉末状のものを使用してください。

作り方

黒糖ドデカパン作り方①
撮影:芳須勲
①密閉容器に強力粉・塩・イースト・黒糖を計量しながら入れていく。

黒糖ドデカパン作り方②
撮影:芳須勲
②密閉容器の中身をスプーンで簡単に混ぜ、そこへ水の8割を入れてスプーンで混ぜる 。

黒糖ドデカパン作り方作り方③
撮影:芳須勲
③粉っぽいところにめがけて残りの水の2割を入れて全体が均一になるまで混ぜ、溶かしバターも加えてさらに混ぜる。表面をスプーンで平らにする。

ドデカパン作り方④
撮影:芳須勲
④密閉容器のふたを閉め、冷蔵庫で8時間以上寝かせる。
※冷蔵庫は6℃を想定。それ以上低い場合は野菜室へ入れる 。

ドデカパン作り方⑤
撮影:芳須勲
⑤生地の表面に強力粉(分量外)を多めに振る。密閉容器の4面すべてにカード(もしくはゴムベラ)を差し込み、生地をはがす 。

ドデカパン作り方⑥
撮影:芳須勲
⑥オーブンシートに容器を裏っかえして置き、生地が落ちるのを待つ 。

ドデカパン作り方⑥
撮影:芳須勲
⑦生地を広げて、真ん中にAをまんべんなく振りかけ、両端を真ん中に折りこみ、三つ折りにする。

ドデカパン作り方⑦
撮影:芳須勲
⑧(オーブントースター)天板にオーブンシートごと生地をのせ、1200Wで15分焼く
(オーブン)200℃に予熱し20分焼く
(フライパン)蓋をして片面10分ずつ
(魚焼きグリル)アルミホイルに生地を落とし、三つ折りにしてから弱火で5分焼き、アルミホイルをかぶせてさらに13分焼く
shiho
写真では成型した後にクープ(切れ目)をいれていますが、そのまま焼いても仕上がりにはさほど変わりありません。
お好みでレーズンをトッピングしても美味しいですよ!

簡単なのに美味しい!ドデカパンをアレンジして楽しいおうち時間を

まとめ
撮影:芳須勲
記事考案時は強力粉・ドライイースト等は普通に手に入れることができたのですが、現在はスーパーなどで品薄状態が続き、入手困難な状態に。おうち時間の楽しみにパンを焼く方が増えたようですね。

パンは他にもアレンジが自由自在なので、安定して手に入れられるようになったら、ぜひ山ごはんのレパートリーに加えてみてくださいね!

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shiho
shiho

管理栄養士・アウトドア料理研究家。2児の母。 大学卒業後、病院栄養士として勤務したのち結婚を機に退職。結婚相手がたまたま登山ガイドだったことがきっかけで、山ごはんやアウトドア料理の楽しさに目覚めました‼登山はまだまだ勉強中ですが、いつか子どもたちが大きくなったら、家族みんなで色々な山に登って一緒に作った山ごはんを食べるのが夢です! 普段は登山ガイド・ヤッホー!!さん。(夫)の出演するイベントや著書にてレシピ監修・スタイリング等を担当しています。 夫の近著:ヤマケイ登山学校「登山ボディ」(山と渓谷社) Instagram:https://www.instagram.com/shiho_yahho

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