【メーカー担当者にズバリ直撃vol. 7】 “自社ブランド以外”で愛用している山道具をベタ褒めしてください! <finetrack>編
いつも山道具に触れている“審美眼”を持ったアウトドアメーカーの担当者たち。自身が山に行くときのウエアやギアは、どんな風に選んでいるのでしょうか。自社製品はもちろんですが、ライバルメーカーの製品を使う場面もあるのでは!? そこで今回は、<ファイントラック>の担当者を直撃! 実は愛用している「他社製品」をぶっちゃけてもらいました!
2020/11/06 更新
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制作者
YAMA HACK編集部 荻原
YAMA HACK運営&記事編集担当。もともと旅行が好きだった延長で山へ登るように。山の魅力やワクワクするような山道具など、アウトドアにまつわるあらゆる情報をお届けしていきます。
YAMA HACK編集部 荻原のプロフィール
アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部
「実は、コレ愛用してます」な自社ブランド以外の山道具を教えてください!
ブランドを背負って自社製品の広報活動に日々励んでいる各メーカーの担当者たち。しかし、プライベートな山行では、ライバルでもある他のアウトドアメーカーの製品を使うこともあるのではないでしょうか?

撮影:YAMA HACK編集部(finetrack TOKYO BASE)
メーカー担当者が自社ブランドの製品をおすすめするのは当然のこと。ならば、『実は愛用している他社の製品をベタ褒めしてもらおうではないか』というのが当企画なのです。
早速、実際に使っている“自社以外”の山道具を紹介してもらうべく、担当者を直撃しました!
▼前回の記事はこちら
第七弾は、<finetrack>の直営店舗“TOKYO BASE” 根本 勇哉さんがぶっちゃけ!

撮影:YAMA HACK編集部
ズバリ、愛用している他社製品は?

撮影:YAMA HACK編集部(EPIgasの「REVO-3500」)
私が愛用しているのは、<EPIgas(イーピーアイガス)>のストーブ「REVO」です。
「ストーブといえば」のメーカーは他にもありますが、どうしてこれにしたんですか?
登山を始めたばかりの頃に買ったものなんですが…それこそもう15年くらい前。当時は右も左も分からない状態で、周りの山仲間から勧められたことが大きいですね。
【ベタ褒めポイント①】軽量・コンパクト、それでいてタフ

撮影:YAMA HACK編集部
現行モデルは「REVO-3700」ですが、これはその前の「REVO-3500」。当時選べるモデルの中で最軽量だったことが決め手になりました。イグナイター(点火装置)を使わないときは取り外せるので、よりコンパクト化できるのもいいですね。
※現行モデル「REVO-3700」は取り外せません。
今はもっと軽いバーナーなんかもありますけど、年月が経ってみて分かったことがあって。

撮影:YAMA HACK編集部
REVOは異常に耐久性が高くて、ずっと使い続けられることです。1回だけ中のネジが緩んでしまって修理したくらいで、基本的には何のメンテナンスもせずに今に至っています。
【ベタ褒めポイント②】優れた耐風性で、火力もばっちり

撮影:YAMA HACK編集部
REVOは風に強いところも気に入っています。風で火がゆらめくことはあっても、風防を使わなくても消えたりはしないですし、どんな状況でも使いやすくて万能です。

撮影:YAMA HACK編集部
それから、このサイズにしては火力が強いところもいいですね。REVO-3500は出力3500kcal。最大火力と最小火力の差が大きくて、とろ火もできますよ。
※現行のREVO-3700の出力は3700kcal
火力が強いと時短になりますし、とろ火ができると山ごはんの幅が広がりますよね。

撮影:YAMA HACK編集部
バーナーヘッドの髪の毛くらいの細さのアミアミ部分から炎が出るんですが、
火がきちんと横にまんべんなく広がります。
炎が1点集中にならず、風が吹いた時でもちゃんと調理ができるくらいの火力があるし、これで困ったことは一度もないです。
軽量コンパクトで火力の強いバーナーがどんどん出てくると、最新のものに買い換えたくなったりしませんか?
【ベタ褒めポイント③】大きなゴトクと抜群の安定感

撮影:YAMA HACK編集部
他のバーナーも使ってみたり、山仲間のものを見たりもしているんですが、やはりREVOかなと。一体型ガスバーナーの中でも、ゴトクの安心感が大きいんですよね。
たしかに、収納サイズがコンパクトな割に、ゴトクが大きめですね。
230gのガスカートリッジが収まるサイズのクッカーがしっかり乗って、安定感があります。ゴトクの操作も引いて倒すだけ。シンプルで楽ですよ。

<EPIgas>のチタンクッカーも一緒に使っています。底に特徴があって、裏側を見てください。


撮影:YAMA HACK編集部(気泡が満遍なく出ていることからも、チタンクッカー底のATS加工により、ムラなく熱が伝わっていることが分かる)
底に、ATS(Aluminum Thermal Spraying)というアルミを吹き付ける加工がしてあるんです。チタンだと火があたっているところしか温まらないけど、ATS加工のおかげで、鍋底全体に熱が伝わるようになっています。
チタンクッカーなのに、これで米も炊けましたよ。鍋底がザラザラしているから、ゴトクの安定感も増します。
山でコーヒーをよく飲むので、注ぎ口があるところも便利です。

撮影:YAMA HACK編集部
うわ~REVOとクッカーのセットでほしくなってきました!
軽量な中でも安定感と耐久性があって、火力も強い。そうなると、他のに買い替える理由がなかったりして。REVOを使うと、他のバーナーが本当に使えなくなっちゃいますね(笑)

提供:根本さん
バックカントリースノーボード、山頂でのひとコマ。厚手の保温グローブをしていても操作できる構造なので、気軽に湯沸かしができます。
EPIgas|REVO-3700
<finetrack>のイチオシも語らせて!
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