【メーカー担当者にズバリ直撃vol. 6】 “自社ブランド以外”で愛用している山道具をベタ褒めしてください! <PETZL>編
いつも山道具に触れている“審美眼”を持ったアウトドアメーカーの担当者たち。自身が山に行くときのウエアやギアは、どんな風に選んでいるのでしょうか。自社製品はもちろんですが、ライバルメーカーの製品を使う場面もあるのでは!? そこで今回は、<ペツル>の日本総輸入販売元である『アルテリア』のスポーツ部門担当者を直撃! 実は愛用している「他社製品」をぶっちゃけてもらいました!
2020/11/06 更新
制作者
YAMA HACK編集部 荻原
YAMA HACK運営&記事編集担当。もともと旅行が好きだった延長で山へ登るように。山の魅力やワクワクするような山道具など、アウトドアにまつわるあらゆる情報をお届けしていきます。
YAMA HACK編集部 荻原のプロフィール
アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部
「実は、コレ愛用してます」な自社ブランド以外の山道具を教えてください!
ブランドを背負って自社製品の広報活動に日々励んでいる各メーカーの担当者たち。しかし、プライベートな山行では、ライバルでもある他のアウトドアメーカーの製品を使うこともあるのではないでしょうか?

撮影:YAMA HACK編集部
メーカー担当者が自社ブランドの製品をおすすめするのは当然のこと。ならば、『実は愛用している他社の製品をベタ褒めしてもらおうではないか』というのが当企画なのです。
早速、実際に使っている“自社以外”の山道具を紹介してもらうべく、担当者を直撃しました!
▼前回の記事はこちら
第六弾は、『アルテリア』のスポーツ部門担当・清家 真太郎さんがぶっちゃけ!

撮影:YAMA HACK編集部
ズバリ、愛用している他社製品は?

撮影:YAMA HACK編集部(2016年に発売、ファイントラックの7代目「パワーメッシュ」)
私が愛用しているのは、<finetrack(ファイントラック)>のドライレイヤーシリーズです。
おっ、これは…アンダーウェアにこだわっているとお見受けします。
運動量の多いアクティビティをすることが多いので、アンダーウェアには気を使っていますね。インナー上下と靴下はファイントラックです。
【ベタ褒めポイント①】汗冷え対策に欠かせない“汗抜けの良さ”

撮影:YAMA HACK編集部
メジャーな製品なので、すでに良さを実感されている方も多いのかなと思うのですが…。
トレランや山スキーをするので、結構汗をかくことが多くて。急に立ち止まったりすると汗冷えするんですよね。
最初はウールや化繊100%のアンダーウェアを着ていたんですけど、ウールは濡れると重くなりますし、乾きもちょっと遅い。化繊100%もやはり汗が残る。
汗冷えで体力を消耗したり、低体温症に繋がる危険もありますからね。
一方で、ドライレイヤーは「
汗冷えしにくい」と感じています。
ベースレイヤーへ素早く汗を移行して、肌をドライな状態に保ってくれるので、いきなり稜線に出て強い風に吹かれたりしても、冷えは少ない感じがしますね。
【ベタ褒めポイント②】濡れによる不快感なし

撮影:YAMA HACK編集部
ドライレイヤーはほとんど保水しない生地なので、乾きが早いところもいいですね。
旅先で洗濯してもすぐに乾きますし、洗ってすぐに着てもそんなに気にならないくらいです。何日間も山に行くときなんかも、毎日着ていても不快感がありません。
汗冷え対策にも通じるところがありますが、
ドライレイヤーなら濡れても保温性が下がらないので、冬山でも重宝しています。
山中泊するようなスキー登山では、ブーツのインナーを汗で湿らさないようにネオプレーンのソックスを履いています。ネオプレーンの中は蒸れて濡れてしまうんですが、それによる冷えや不快感を軽減するために、ドライレイヤーのソックスもあわせて使用しています。
【ベタ褒めポイント③】肌トラブルを軽減

撮影:YAMA HACK編集部
ドライレイヤーのボクサーパンツは、トレラン時の股ズレも予防してくれるんです。
大量の汗をかくトレランでは、普通の生地だと保水して摩擦が強くなるんです。そうすると肌に擦れて、痛くて走れなくなることもあるんですよ。
ドライレイヤーなら「濡れにくいから股ズレもしにくい」ということですね。
トレランでもドライレイヤーのソックスを愛用していますが、特にソックスは、履いているのといないのでは違いが大きいですね!

撮影:YAMA HACK編集部([左]スキンメッシュソックス 5本指レギュラー、[右]スキンメッシュ®ソックスレギュラー)
長距離のレースだと、途中で雨が降ったり、雪になったりもあるじゃないですか? そういった時に、これがあると足が濡れても靴擦れしにくいんです。
この上にもう一枚ソックスを履きますが、5本指の方は、指同士が擦れるのも防いでくれますよ。
登山で靴擦れしやすい人にも良さそうですね。
ドライレイヤーを着ていれば、ザックのショルダーハーネスやウエストベルトでの擦れも軽減できそう。

撮影:YAMA HACK編集部(愛用しているファイントラック製品が、バッグの中からどんどん出てくる)
実は、ベースレイヤーやツェルトもファイントラック製品を愛用しています。
えっと、清家さんはファイントラックの方ですか?(笑)
せっかくならドライレイヤーの効果を最大限に発揮できるレイヤリングがいいかなと思いまして(笑)
一年を通して、登山やクライミング、トレラン、山スキーと色んなアクティビティを楽しんでいますが、どんなシーンでも使い勝手が良くて、汗冷えを軽減してくれるファイントラックのドライレイヤーは、安全かつ快適に山を楽しむためにもオールシーズン手放せないですね。

提供:清家さん(鹿島槍)
スキーの中でも、日帰りや泊まりで長距離を滑る“スキーツーリング”が好きです。以前は急斜面を滑ってたりもしていましたが、今はじっくり山に入る方が楽しいですね。
finetrack|ドライレイヤー®
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