一足早く春が訪れる!低山お花見ハイクが断然おすすめ
冬の寒さが和らいで、春はもうすぐそこ。そろそろ山へ行きたいと思いつつ桜にはまだ早いかな、と考えている方も多いのでは?
この時期おすすめなのが、低山で早春が見頃の花々を愛でる「お花見ハイク」。厳しい寒さを打ち破り、ぱっと華やかな気分にさせてくれる、そんな春の訪れを告げる花に出会えるのは2月、3月の山にしかない魅力です。
そこで今回は、低山お花見ハイクにぴったりの山をご紹介します。
桜より見頃が早い、春山はハイキングにぴったり
お花見ハイクといえば、山桜を思い浮かべるかもしれません。
しかし、里の桜(ソメイヨシノなど)は4月初旬が見頃ですが、山で見かける山桜は里より遅れて咲き始めます。また、山桜は一斉に見頃を迎えるというより、ぽつんぽつんと山間に咲いているものが多いもの。
早春の山々では、水仙をはじめ蝋梅や梅、菜の花、ミツマタなどが桜よりも一足早く開花します。どれも里山や標高の低い山に多く、ハイキングとともにお花見も楽しめるのが魅力。さらに、まだまだ気温が低い日も多いため、空気が澄んでいて景色もより楽しめます。青空の青が濃く、花と空のコントラストが美しいから写真映えも◎。
春を告げる花①「スイセン」を楽しむ山
早春に咲く球根植物の代表格・水仙。1月中頃から開花し、甘い香りとともに春の訪れを告げてくれます。まずは、トップバッター水仙が楽しめるハイキングコースを紹介します。
【房総半島・富山】とみやま水仙遊歩道
千葉県南房総市の中央に位置する富山(とみさん)は、伝奇小説『南総里見八犬伝』の舞台となった山。山の中腹には、八犬伝の伏姫が籠ったとされる「伏姫籠穴」という洞窟があります。標高わずか349mながら、山頂からは眼下に東京湾が広がる絶景が楽しめるため多くの人が訪れます。
【とみやま水仙遊歩道の詳細情報】
水仙の開花時期:1月中旬~2月下旬
住所:千葉県南房総市富山地域
駐車場:道の駅「富楽里とみやま」の駐車場を利用
公共交通機関でのアクセス:JR内房線・岩井駅から徒歩約20分
春を告げる花②「ロウバイ」を楽しむ山
続いては、フルーティーで甘い香りが春を告げるロウバイ(蝋梅)を楽しむコースを見ていきましょう。ちなみに、名前に「梅」の字が入りますが、植物学的には梅の仲間ではありません。
【長瀞・宝登山】蝋梅園
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最高点の標高: 490 m
最低点の標高: 141 m
累積標高(上り): 669 m
累積標高(下り): -669 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間05分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
【長瀞宝登山 蝋梅園の詳細情報】
蝋梅の開花時期:1月中旬〜2月下旬
住所:埼玉県秩父郡長瀞町
公共交通機関でのアクセス:秩父鉄道・長瀞駅
【小鹿野町・四阿屋山】ロウバイ園
最高点の標高: 735 m
最低点の標高: 310 m
累積標高(上り): 633 m
累積標高(下り): -633 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間31分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
【四阿屋山ロウバイ園の詳細情報】
蝋梅の開花時期:1月中旬〜2月下旬頃
住所:埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森
公共交通機関でのアクセス:西武秩父線・西武秩父駅(小鹿野町営バス・薬師の湯行き)ー薬師堂下車