【メーカー担当者にズバリ直撃vol. 3】 “自社ブランド以外”で愛用している山道具をベタ褒めしてください! <Black Diamond>編
いつも山道具に触れている“審美眼”を持ったアウトドアメーカーの担当者たち。自身が山に行くときのウエアやギアは、どんな風に選んでいるのでしょうか。自社製品はもちろんですが、ライバルメーカーの製品を使う場面もあるのでは!? そこで今回は、<ブラックダイヤモンド>の営業担当者を直撃! 実は愛用している「他社製品」をぶっちゃけてもらいました!
2021/12/06 更新
制作者
YAMA HACK編集部 荻原
YAMA HACK運営&記事編集担当。もともと旅行が好きだった延長で山へ登るように。山の魅力やワクワクするような山道具など、アウトドアにまつわるあらゆる情報をお届けしていきます。
YAMA HACK編集部 荻原のプロフィール
アイキャッチ画像提供:ロストアロー
「実は、コレ愛用してます」な自社ブランド以外の山道具を教えてください!
ブランドを背負って自社製品の広報活動に日々励んでいる各メーカーの担当者たち。しかし、プライベートな山行では、ライバルでもある他のアウトドアメーカーの製品を使うこともあるのではないでしょうか?

提供:ロストアロー
メーカー担当者が自社ブランドの製品をおすすめするのは当然のこと。ならば、『実は愛用している他社の製品をベタ褒めしてもらおうではないか』というのが当企画なのです。
早速、実際に使っている“自社以外”の山道具を紹介してもらうべく、担当者を直撃しました!
▼前回の記事はこちら
第三弾は、<Black Diamond>の営業担当・橋本 龍平さんがぶっちゃけ!

撮影:YAMA HACK編集部
ズバリ、愛用している他社製品は?

撮影:YAMA HACK編集部(ガーミンの「fenix 5 Plus」、1年ほど愛用しているそう)
私が愛用しているのは、<Garmin(ガーミン)>のGPSスマートウォッチ「fenix 5 Plus」です。
色んなメーカーからGPSウォッチが出ている中で、どうしてこれにしたんですか?
山でも普段も使いたい機能が全部詰まっていたのが「fenix 5 Plus」だったんです。
【ベタ褒めポイント①】ルート確認に便利な地図とGPSログ機能

撮影:YAMA HACK編集部
僕はテレマークスキーをやるんですけど、地図が見られたり、GPSでログが取れる腕時計を探していて「fenix 5 Plus」に出会いました。
当然、紙の地形図やスマホアプリでも地図を見ますが、行動中に現在地を確認したいときに、出し入れがやはり面倒なんですよね。
「fenix 5 Plus」は、日本全域の地形図と道路地図、高度データが予め収録されているので、ダウンロードする手間もないですし、カラー液晶でルートの確認もしやすいんです。

撮影:YAMA HACK編集部
スマートフォンとの連携もできで、今日はどのくらいの距離を何時間行動したのか、軌跡が地図でパッと分かります。バックカントリーのときは道じゃないところを歩いたりもするので、ログが取れると後から見返すときにも便利ですね。
スマホ連携できる時計は結構ありますけど、「fenix 5 Plus」は記録の閲覧・管理がしやすそうですね。
今だとスマホの地図アプリでもログをとれますが、電池の減りが気になりますよね? 時計でログが取れた方が、いざという時のためにスマホのバッテリーを温存できるという点でも便利かな。
【ベタ褒めポイント②】天候予測にも役立つABC機能

撮影:YAMA HACK編集部
いわゆるABCウォッチとしても重宝していて、「高度計」「気圧計」「コンパス」の機能が優れていると思います。
僕が特に気に入っているのは「気圧計」。12時間もしくは24時間の気圧の変化をグラフで確認できるようになっています。現場で雲の変化を見ながら天候を予測するにも、気圧の変化とあわせて予測ができるので便利なんです。

撮影:YAMA HACK編集部(上「タイム」、左「高度」、右「時刻」、下「心拍」を表示)
1つの画面で4つの情報を表示できて、そのカスタマイズ性が高いところもいいですね。山に登るときはだいたい、高度・時刻・タイム・心拍を表示しています。
山の中だと今何時なのか、何時間行動したのかを把握しておくことも大事。今どれくらい身体を使っているのかも心拍数で分かるし、すぐに地形図も出せるので、もう山で手放せません。
【ベタ褒めポイント③】日常の健康管理をサポートするライフログ機能

撮影:YAMA HACK編集部
1日の消費エネルギーを計測できて、心拍計もついているので、「fenix 5 Plus」は普段のトレーニングでも使えますよ。ストレス状況なんかも分かったりします。
ランニングのときは距離・タイム・ラップペース・心拍を表示させたり、スピードと距離も出るので、バイクのときはサイクルコンピューター代わりにしています。

撮影:YAMA HACK編集部
僕、1年半くらい前にひざの前十字靭帯の手術をして、1年くらいあまり運動できない期間があって。手術前と同じ生活をしていたら太ってしまうので、この時計をつけて1日の消費カロリーをチェックしながら、食べる量を調整していたんです。
そうやって気をつけていたら、手術する前よりも今の方が、7キロくらい体重が減ってるんですよね。そんな風にライフログとしても使いやすいと思います。
最初におっしゃっていた通り、まさに山でも普段も役立つ機能が満載ですね!
デジタルだけどアナログにもできて、TPOに合わせて表示を変えられるところも気に入っています。

提供:橋本さん(一年を通して山を楽しんでいる橋本さん)
トレーニングがてら、ランニングや自転車で通勤することもあります。自宅から8kmくらいで、ちょうどいいんです。実は、今日も走ってきました(笑)。
GARMIN|fēnix 5 Plus
<Black Diamond>の今季イチオシも語らせて!
ブラックダイヤモンドの今シーズンのおすすめ商品もぜひ教えてください。
トレイルランニング用パック「ディスタンス 15」

撮影:YAMA HACK編集部(下のチェストベルトはゴムになっているので、横隔膜の動きを妨げない)
アメリカの有名なトレイルランナーの「ジョー・グラント」と一緒に作ったパックなんですが、いわゆるトレランパックとはちょっと違うんです。
普通のトレランパックとは違う…? それは気になります!
幅広い使い方ができる工夫が満載!
メッシュの内側に防水透湿素材を入れた汗抜けのいい背面パッドや、しっかり固定しつつ呼吸をしやすいように設計されたチェストベルトといったトレランパックとしての機能は充実させつつ、ピッケルホルダーがあったりと登山でも使いやすいように工夫されているんです。
見た目もクライミングパックのような印象で、シーンを選ばなそうですね。

撮影:YAMA HACK編集部
サイドに3つ折りのトレッキングポールを入れられるようになっているのが大きなポイントです。通常のトレランパックだとポールのしまい場所に困るんですが、これならポールを落とさないし、使いたいときはすぐに取り出せますよ。
ジョー・グラントが言っていたのは、僕はとにかくシンプルにしたいんだと。シンプルにするほど引っ掛かりも減るので。
特に彼はアメリカで“スクランブリング”というトレランと岩登りをミックスしたようなことをしているので、生地も擦れに強いダイニーマを使っています。
ボトルやスマホを入れるポケットもたくさんあって使いやすそうです。
クライミングパックを作ってきたブラックダイヤモンドだからこその、シンプルで丈夫、そして使い勝手がいいパックになっています。
LOST ARROW オンラインストア|Black Diamond ディスタンス15
愛用している山道具“ベタ褒め”リレー企画、次回は…
今回も普段はなかなか聞くことのできない、メーカー担当者が愛用している“他社製品”を知ることができました。いつも山道具に触れている審美眼を持った方々が、どんな風にギア選びをしているのか、興味深いですね!
次回予告
<ロストアロー>の橋本さんがベタ褒めしてくれた、<ガーミン>を訪問! 担当者が愛用している他社製品とは!?
BLACKDIAMOND ディスタンス15
容量 :394g(M)
素材:UHMWポリエチレン100dナイロン、4mmリップストップ
重量:394g(M)