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明るさと軽さを両立した、高価なハイスペックモデル!ですが……

今回はこの「スイフトRL」を東京都最高峰の雲取山へとテント泊ハイクの際に装備して、使用感を試してきました。
結果を先にお伝えすると、アクティブ向きだと思っていたこのヘッドランプは、夜の山を移動することに不慣れなビギナーこそ、使うべきヘッドランプでした!
旧モデルの3倍の明るさで、15g軽量化されてます

まず、注目すべきは明るさと軽さです。旧モデルの「リアクティックプラス」は最高出力300ルーメン、重量115gでした。対して「スイフトRL」は最高出力900ルーメン、重量はわずか100gです。明るさは3倍になったのに、重量は15gも軽量化されているんです!

基本的には、この値が大きい程、明るいヘッドランプです。現在登山用ヘッドランプは、最高出力200~300ルーメンが中心となっています。
ちなみに600ルーメン以上の高出力モデルは、だいたい重量が150g以上あります。それらと比べると、「スイフトRL」は明るさと軽さに飛び抜けたスペックを持つヘッドランプといえます。
明るいだけでなく、何を見るかで光を自動的に調節してくれる!

装備されている光の形状は2種類です。本体中央のワイドライトが周囲を広く照らし、遠くを見通すと本体左側のスポットライトが加わったミックスライトになります。そしてトレイルの状況に応じて、最適な光を選択してくれるので。
明るさと光の形状が自動で変わるから、安全性も向上

また下りや平坦な場所でトレイルをよく確認しながら進もうとするとミックスライトに切り替わり、地面の凸凹からトレイル脇の標識まで、暗闇の山の中で幅広い視界を提供してくれました。
ストレスフリーとは、まさにこのことです!

富士山ご来光登山や、アルプスで日の出前の早朝出発、秋冬の日没が早い季節の登山など、夜間の移動が多く想定される場合、山に慣れていない、夜のトレイルを歩くことに慣れていないビギナーにとって、「スイフトRL」は、とても心強いヘッドランプです。
LEDの弱点を補い、電池寿命を延ばしてくれます

明るさと電池寿命のバランスなら「リアクティブのレベル中」

ナイトハイクでは100ルーメン以上あれば十分な明るさと言われています。でもLEDヘッドランプは、長時間使用しているうちに明るさが落ちて、暗くなります。だから同モードの照射レベル弱は100ルーメンですが、これだと長時間使用で少し暗いと感じることがあります。

その他の良いと思った点と、これあったらいいな機能

その他の良い点
・旧モデルにあったスマホアプリでの管理ができなくなった代わりに、ボタンひとつで操作できる簡単仕様になったこと。・ヘッドバンドの後頭部側が二股仕様で、本体100gという軽さ以上のフィット感あり。サイズが合うなら他の手持ちのヘッドランプにも取り付けたいと思う程、快適です。
・USB ポート(Micro B)で充電可能な 2350 mAh リチウムイオンバッテリーを搭載。スマホ用モバイルバッテリーを使用して充電可能です。
・本体光センサーの上部にバッテリー残量を5段階表示するインジケーターあり。バッテリー残量の心配無用です。

あったらいいなと感じた機能
・リアクティブライティングは自動調光してくれますが、山小屋やテント場で他のハイカーへのまぶしさを軽減するものではありません。ペツルの下位モデルにある赤色光のライトが装備されていれば、周囲に配慮できるのに・・・。結果:アクティブハイカーからビギナーまで使えます!

ペツル/スイフトRLの詳細はこちら
ペツル スイフトRL
照射力: 900 ルーメン (ANSI-FL1 規格)
重量: 100 g
テクノロジー: リアクティブライティング、スタンダードライティング
ビームパターン: ワイド、ミックス
電源: 2350 mAh リチウムイオン リチャージャブルバッテリー (付属)
充電時間: 6時間
耐水性能: IPX4 (全天候型)
カラー: ブラック、オレンジ、ブルー
重量: 100 g
テクノロジー: リアクティブライティング、スタンダードライティング
ビームパターン: ワイド、ミックス
電源: 2350 mAh リチウムイオン リチャージャブルバッテリー (付属)
充電時間: 6時間
耐水性能: IPX4 (全天候型)
カラー: ブラック、オレンジ、ブルー
それでは皆さん、よい山旅を!