ロープウェイを使って山を楽しもう!

そんな人たちの強い味方になってくれるのがロープウェイ!
ロープウェイを利用すれば気軽に山を楽しむことできるので、体力に自信がない人にも、観光のついでに山の空気を味わいたい人にもおすすめなんです。
ロープウェイ登山の注意点

しかし、気軽に山に行けるからといっても、これも立派な「登山」だということを忘れてはいけません。いくつか注意すべき点を紹介します。
標高の違い

旭岳のロープウェイを例に挙げましょう。旭岳ロープウェイの出発地点「旭岳温泉駅」の標高は1,100m。到着地点の「姿見駅」の標高は1,600m。実に500mの標高差です。
つまり、約5℃の気温差があるということになります。5℃違うと予想以上に肌寒いので防寒具を忘れずに準備しましょう。
靴

登山靴が望ましいのですが、観光で訪れたとしても最低限スニーカーで行きましょう。
すべる危険性があるので底のすり減っていないものを。サンダルやヒールはもちろんNG。
その他の注意点

また、リュック等、両手が使える状況で行くことが望ましいです。さらに、クマよけの鈴があれば安心。
【北海道】ロープウェイ登山おすすめ4選
北海道の雄大な景色も、ロープウェイを使えば気軽に上から眺めることができます。ロープウェイからの景色も壮大なので、最初からワクワクすること間違いなし!北海道のテッペンへ!旭岳(あさひだけ)

標高 | 所在地 | 体力レベル | 難易度レベル |
---|---|---|---|
2,291m | 北海道東川町 | ★~★★★ | ★~★★★ |
現在も大地の息遣いが感じられる噴煙の上がる活動中の火山です。

姿見駅周辺には、旭岳を映す姿見の池を中心とした2km弱の散策路もあり、こちらもおすすめです。
【営業時間】6:30〜17:30(季節によって変動あり)
【料金(往復)】大人/1,900円~、小人/950円~
【所要時間】約10分
大雪山旭岳ロープウェイ(公式ホームページ)
▼旭岳の詳細はこちら
「神々の庭」の入り口!黒岳(くろだけ)

標高 | 所在地 | 体力レベル | 難易度レベル |
---|---|---|---|
1,984m | 北海道上川町 | ★~★★★ | ★~★★ |
山頂からは大雪山を構成する山々を一望でき、まさに神が集うにふさわしい広大な世界が広がります。また、黒岳は日本一早い紅葉を楽しめることでも人気があります。

7合目から山頂までは約1時間。ロープウェイからは層雲峡温泉を眼下に、そして前には北大雪のダイナミックな山々も堪能できますよ!
【営業時間】6:00〜18:00(6月~9月)、6:00~17:00(10月上旬)、8:00~16:30(10月下旬~11月)、8:00~16:00(12月~1月上旬)
【料金(往復)】大人/2,400円、小人/1,200円
【所要時間】約7分
大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ(公式ホームページ)
▼黒岳の詳細はこちら
道都札幌を一望!藻岩山(もいわやま)

標高 | 所在地 | 体力レベル | 難易度レベル |
---|---|---|---|
531m | 北海道札幌市 | ★~★★ | ★~★★ |
山の北側には、モイワナズナ、モイワシャジン、モイワランなど、この山の名前が付いた植物も見られる原生林が広がり、国の天然記念物にも指定されています。

登山気分を味わいたい方は山頂までは徒歩で行くのもおすす。また、行きはロープウェイ、帰りは整備された5本の登山道を使ってハイキングという楽しみ方もできますよ。
【営業時間】
10:30~22:00(夏季営業)、11:00~22:00(冬季営業)
【料金(往復)】大人/1,100円、小人/550円
【所要時間】約5分
札幌もいわ山ロープウェイ(公式ホームページ)
▼藻岩山の詳細はこちら
夜景もいいけど昼もおすすめ!函館山(はこだてやま)

標高 | 所在地 | 体力レベル | 難易度レベル |
---|---|---|---|
334m | 北海道函館市 | ★~★★ | ★~★★ |
山頂からは函館市街や海、そして反対側には遠く本州を望む津軽海峡を眺める広々とした景色を満喫できます。

函館山は軍事要塞として一般人の立ち入りが半世紀ほど制限されていたため、自然も豊か。行きと帰りのどちらかにロープウェイを利用して、景色と自然を一度に楽しむのもおすすめです。
【営業時間】10:00〜22:00(4月25日~10月15日)、10:00〜21:00(10月16日~4月24日)
【料金(往復)】大人/1,280円、小人/640円
【所要時間】約3分
函館山ロープウェイ(公式ホームページ)
函館山ハイキングコースマップ
【東北】ロープウェイ登山おすすめ4選
東北の山は「奥深い」というイメージの方も多いかもしれませんが、ロープウェイを利用すれば気軽に登れる山もいくつかあります。神秘の山で自然のパワーをもらって、心も体もリフレッシュしましょう。点在する湿原も魅力!八甲田山(はっこうださん)

標高 | 所在地 | 体力レベル | 難易度レベル |
---|---|---|---|
1,584m | 青森県青森市、十和田市 | ★★~★★★ | ★★~★★★ |
大岳に至る道や大岳山頂から見る景色は雄大で、青森市街はもちろん、数々の湿原、そして遠くには北海道まで眺められる絶景が楽しめます。

山頂公園駅からはこれらの湿原をめぐる遊歩道「八甲田ゴールドライン」が整備されており、湿原巡りや高山植物も気軽に楽しめます(長靴の無料貸出あり)。
【営業時間】9:00〜16:20(3月~11月上旬)、9:00〜15:40(11月中旬~2月)
【料金(往復)】大人/2,000円、小人/700円
【所要時間】約10分
八甲田ロープウェイ(公式ホームページ)
▼八甲田山の詳細はこちら
お釜も気軽に!蔵王山(ざおうさん)

標高 | 所在地 | 体力レベル | 難易度レベル |
---|---|---|---|
1,841m | 宮城県蔵王町、山形県山形市 | ★~★★ | ★~★★ |
熊野岳を最高峰とする蔵王連峰の総称で、秋の紅葉はもちろん、点在する沼やコマクサの群生地など、楽しめるバリエーションが豊かで、初心者から経験者まで満足させてくれる山です。

「樹氷高原駅」から山頂線に乗り換え、到着駅の「地蔵山頂駅」から熊野岳を越え、お釜が見られるスポットまでは約2時間。
【営業時間】山頂線8:30〜16:45(変更有)、山麓線8:30〜17:00(変更あり)
【料金(往復)】大人/2,800円、小人/1,400円
【所要時間】約17分
蔵王ロープウェイ(公式ホームページ)
▼蔵王山の詳細はこちら
花も紅葉も楽しめる!安達太良山(あだたらやま)

標高 | 所在地 | 体力レベル | 難易度レベル |
---|---|---|---|
1,700m | 福島県二本松市、郡山市、大玉村、猪苗代町 | ★~★★ | ★~★★ |
また、秋は赤や黄や緑の色とりどりのコントラストが圧巻。頂上からは磐梯山や飯豊連峰を見渡せる360°のパノラマが登山客の目を楽しませてくれます。

山頂駅は薬師岳の山頂で、「薬師岳パノラマパーク」に続く遊歩道も整備されており、ここから見る安達太良山も見事です。
【営業時間】8:30〜16:30
【料金(往復)】大人/1,700円、小人/1,300円
【所要時間】約10分
あだたら山ロープウェイ(公式ホームページ)
▼安達太良山の詳細はこちら
冬は樹氷も!森吉山(もりよしざん)

標高 | 所在地 | 体力レベル | 難易度レベル |
---|---|---|---|
1,454m | 秋田県北秋田市 | ★~★★ | ★~★★ |
森吉山に着くまでも高山植物が咲くお花畑をはじめ、日本海や男鹿半島を眺められる展望台や湿原とお楽しみスポットがあるので、飽きずに登山を楽しめます。

冬には山頂駅から徒歩5分の場所に遊歩道が整備されており、1周約30分で圧巻の樹氷の鑑賞が可能です(スノーシュー・かんじき無料貸出あり)。
【営業時間】6:45〜16:00(6月~9月)、8:45~15:30(10月)
【料金(往復)】大人/1,800円、小人/800円
【所要時間】約20分
阿仁ゴンドラ(森吉山阿仁スキー場公式ホームページ)
▼森吉山の詳細はこちら
ロープウェイ登山で山をもっと身近に!

ロープウェイ登山は、山を身近に感じられる選択肢のひとつ。体力と時間を節約しながら山に触れ合えるロープウェイ登山にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。