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『山で目立つのは何色?』テストしてわかった、色以外の大切なポイントとは・・・(2ページ目)

【3】新緑の森で”緑”はどう見えるのか?

葉っぱと同じ色の緑。若干不利な気もしますが見てみましょう。

20mの距離だと

撮影:PONCHO

新緑のグリーンと重なって見えにくいんじゃないかと予想しましたが、木の幹、そして地面に敷き詰められた枯れ葉が背景になり、しっかり見えました。

45mの距離まで離れてみると・・・

撮影:PONCHO

黄色でも書きましたが、色の明るさってやっぱり重要なのかも!? という結果に。例えばもっと濃い緑だったら、背景に沈んで見えづらくなったかもしれません。

谷の場合は?

撮影:PONCHO

緑を背景にしたら目立たないんじゃないか? と思いましたが、実際には写真より目立っていました。逆に暗く濃い緑だったら、間違いなく見えづらかったと思います。やっぱり色の明るさがカギなのか・・・。

【4】明るめだけれど、アースカラーのベージュは?

登山ウェアでも人気のアースカラー。その中の一つであるベージュはどうでしょうか?

20m離れただけで・・・

撮影:PONCHO

実際は写真よりも、もっと明るめのベージュです。正直、ここまで見えにくいとは思いませんでした。メインカラーの見えにくさを考慮してか、フロントジッパーがオレンジ色なのでわずかに存在を感じます。

45m離れるとますます

撮影:PONCHO

吊していることを知らなければ、ベージュのジャケットを見つけることを難しいでしょう。このテストしていて気づいたのですが、森の中は葉っぱの緑や秋の葉の赤や黄色よりも、むしろ落ち葉や木の幹の茶系、岩のグレー系の色に溢れた世界が多いんです。

緑の谷を背景にしてみても

撮影:PONCHO

動物写真を撮りたい等の目的があり、山でできるだけ目立ちたくないというハイカーにはベージュは良いかもしれません。それくらい目立たないのです。カモフラージュ柄の色味が、なぜベージュ基調なのかがよく理解できました。

【5】目立たない色の代表、”黒”はどうか?

シックで男女問わず若年層のハイカーを中心に人気のある黒はどうでしょうか?

20m離れると

撮影:PONCHO

探そうとしているのでしっかり見えます。ですが、トレイルの脇にこの距離で座っていたとしたら、なにかの影のように見えて見落としてしまうかもしれません。

45m離れると

撮影:PONCHO

背景の木の幹と重なり、ほぼ同化しています。バックパックも含めて黒系のコーディネートだったら、動物や岩と見間違われても不思議ではありません。

日が暮れてきて、光が入ってこない状況になると、さらに周囲の暗さや影と同化してしまうでしょう。

撮影:PONCHO

背景を明るい谷側にしてみました。この場合も探そうとしているから気が付きますが、距離が10mも離れていないのにかなり見にくく感じました。

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