アメリカ3大トレイル

いつか行ってみたい!大自然に包まれながらロングトレイルを歩く「アメリカ3大トレイル」

ULの記事などで最近よく見る「アメリカ3大トレイル」。ハイカーたちは春から夏にかけて、アメリカの雄大で多様性あふれる自然や生き物、歴史、文化と出会い、気まぐれで時には厳しい気候の中に身を置き、一歩一歩あるいていきます。
ULやロングトレイル、スルーハイクなど、最近よく聞くワードは全てここから生まれているのです。アメリカ3大トレイルの特徴と必要な事前準備まで、まるごと解説します!

目次

アイキャッチ画像:Facebook/Pacific Crest Trail

アメリカ3大トレイルって知ってる?

アメリカ3大トレイル

日本のロングトレイル人気の中で、その元祖として注目されているのがアメリカ3大トレイル。パシフィッククレストトレイル(PCT)、アパラチアントレイル(AT)、コンチネンタルディバイドトレイル(CDT)がその3つにあたります。

3つ全てのトレイルが3,500〜5,000kmというビッグスケール。ハイカーたちは草原や砂漠、山岳地帯など、変化に富んだ地形を、春から夏のワンシーズンに踏破するのです。
アメリカの雄大で多様性あふれる自然や生き物、歴史、文化と出会い、気まぐれで時には厳しい気候の中に身を置きながら、ハイカーたちは時間をかけて一歩一歩踏みしめていきます。

スルーハイクって何?

スルーハイク

スルーハイク(スルーハイキング)とはワンシーズン(6ヶ月ほど)の間にロングトレイルを踏破すること。アメリカ3大トレイルに挑戦するハイカーは雪道をなるべく避ける為、春から夏にかけてスルーハイクするのが一般的です。UL(ウルトラライト)の概念も、スルーハイクを追求することで生まれました。

アメリカ3大トレイルってどんな場所?

アメリカ3大トレイル 景色

どのトレイルもアメリカ南部をスタートし、北上するルートが一般的。3大トレイル全てを踏破したハイカーは「トリプルクラウン」の称号を得ることができます。ここでは、アメリカ3大トレイルを難易度順に見ていきましょう。

アパラチアントレイル(AT)

アパラチアントレイル

総距離最高地点最低地点所要時間踏破率
3,498kmテネシー州クリングマンズ・ドーム(2,025m)ニューヨーク州ハドソン川5〜7ヶ月約20%

アパラチアントレイルは、アメリカ創世記の歴史を感じられるロングトレイルです。中でも人気のNOBO(ノースバウンド)は、ジョージア州からメイン州へ北上するルート。ルート上には、アメリカ開拓や南北戦争の舞台が点在しています。
アパラチア山脈のアップダウンの多い稜線や森がトレイルルートとなっているため、霧や雷雨、ストームに遭うことも。他のトレイルに比べ比較的標高が低いので、人里と交差する箇所が多いのが特徴です。
ゴール地点マウントカタディンのある自然公園は例年10/15に積雪のためクローズするため、早めのスタートが必要です。踏破時には、アパラチアントレイル協議会から証明書とワッペンをもらえます。

アパラチアントレイル協議会(Appalachian Trail Conservancy)

パシフィッククレストトレイル(PCT)

総距離最高地点最低地点所要時間踏破率
4,260kmシエラネバダ州フォレスター峠(4,009m)オレゴン州カスケード・ロックス(43m)4〜6ヶ月約60%

アメリカにおけるロングトレイルブームのきっかけとなったのは、PCTが舞台の映画「私に会うまでの1600キロ」とその原作「WILD」。メキシコ国境を出発し、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州を経てカナダ国境までを結ぶトレイルです。
シエラネバダ山脈やカスケード山脈などの高山地帯や、砂漠、草原、氷河など、さまざま地形を縦走します。このトレイルの一部が、アメリカで一番人気のトレイルルート、ジョン・ミューア・トレイル(JMT)です。

パシフィッククレストトレイル協会(Pacific Crest Trail Association)

コンチネンタルディバイドトレイル(CDT)

コンチネンタルディバイドトレイル

総距離最高地点最低地点所要時間踏破率
約4,300〜5,100kmコロラド州グレースピーク(4,352m)ニューメキシコ州コロンブス(1,200m)6ヶ月不明

「大陸を分断する」という意味のコンチネンタルディバイドトレイルは、カナダからメキシコまでを結ぶ、ロッキー山脈に沿ったトレイルルートです。
整備されていない箇所が多く、ルートの3割が消失しているため実際の総距離不明。踏破には地図読みの技術も必要です。既にATやPCTを制覇したベテランハイカーの挑戦が多く、アメリカ3大トレイルの中でも一番の難易度と言われています。
慣れたハイカーにとっては、まだ形になっていないトレイルを歩くのも楽しみでしょう。

コンチネンタルディバイドトレイル(Continental Divide Trail Coalition)

チャレンジするには、どんな準備が必要?

1 / 2ページ