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ブルーパーバックパックス

南アルプス発!カスタムオーダーした時から山旅がはじまる『ブルーパーバックパックス』

南アルプスの麓に工房を構える『ブルーパーバックパックス』。TJARをはじめ、超長距離のレースやトレランレースでアスリートが愛用するバックパックです。しかしそのパックはカスタムオーダーができ、私達普通のハイカーがデイハイクや縦走に使っても、十分に機能的なもの。同ブランドを代表するふたつのパックをレビューしながら、その魅力を紹介します。

目次

アイキャッチ画像撮影:PONCHO

 カスタムオーダーできる軽量パック「ブルーパーバックパックス」

グレーのパックが『MIYAMA』 ブルーが『RISK18』

撮影:PONCHO ※写真右のグレーのパックが『MIYAMA』、左のブルーが『RISK18』

筆者が『ブルーパーバックパックス』を知ったのは、トランス・ジャパン・アルプス・レース(TJAR)で4連覇、2018年には無補給での完走に挑戦した選手、望月将悟さんが背負っていたのを目にしたのがきっかけです。

TJARは日本海から太平洋まで、日本アルプスを縦断しながら415kmを駆け抜ける過酷なレース。2018年のレースでは、望月さん以外の選手も『ブルーパーバックパックス』のパックを使用していました。

トレイルランニングと登山の要素を併せ持つこのレースでは、軽さはもちろん耐久性や長時間移動でストレスを軽減する背負い心地の良さもバックパックには求められます。ということは、『ハイキングでも機能的なパックなのではないか?』と感じたのです。

荷物類 MIYAMA

撮影:PONCHO(写真は『MIYAMA』)

そこで今回、南アルプスの麓にある『ブルーパーバックパックス』の工房から、同ブランドを象徴するバックパック『MIYAMA』と『RISK18』をお借りし、デイハイク装備を収納してテストしてみました。

見た目以上の収納力を誇る『MIYAMA』

バランスのよい細身の本体フォルム

MIYAMA 本体フォルム

撮影:PONCHO

まず、ひとつめは『MIYAMA』。TJAR用に望月将悟選手とともに作り

特長的なのが本体のフォルム。腰部分が細く、正面側が切り落とされ、肩へと鋭角に細長く伸び、通常のバックパックよりも細身です。腰部分の細さは、重心を背中の上部に載せる目的もあり、ショルダーベルトとパック本体上部とを繋ぐ細引きのトップスタビライザーを引くことで、肩甲骨付近にしっかり荷物が載り、同時に軽さを感じました。

トップスタビライザー

撮影:PONCHO(トップスタビライザーとサイドのストラップ)

パックの本体重量は360gと超軽量ですが、トップスタビライザーによって、その軽さをより強く感じることができます。

本体サイドにはコンプレッション用のストラップも装備しています。細身の本体ということもあり、収納したものがパック内で動きません。岩場やハシゴ、鎖場等のバランスを要求される場所でも、荷物の重さに体がフラれることが少なく、安全性の高いパックだと感じます。

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