カスタムオーダーできる軽量パック「ブルーパーバックパックス」

TJARは日本海から太平洋まで、日本アルプスを縦断しながら415kmを駆け抜ける過酷なレース。2018年のレースでは、望月さん以外の選手も『ブルーパーバックパックス』のパックを使用していました。
トレイルランニングと登山の要素を併せ持つこのレースでは、軽さはもちろん耐久性や長時間移動でストレスを軽減する背負い心地の良さもバックパックには求められます。ということは、『ハイキングでも機能的なパックなのではないか?』と感じたのです。

見た目以上の収納力を誇る『MIYAMA』
バランスのよい細身の本体フォルム

特長的なのが本体のフォルム。腰部分が細く、正面側が切り落とされ、肩へと鋭角に細長く伸び、通常のバックパックよりも細身です。腰部分の細さは、重心を背中の上部に載せる目的もあり、ショルダーベルトとパック本体上部とを繋ぐ細引きのトップスタビライザーを引くことで、肩甲骨付近にしっかり荷物が載り、同時に軽さを感じました。

本体サイドにはコンプレッション用のストラップも装備しています。細身の本体ということもあり、収納したものがパック内で動きません。岩場やハシゴ、鎖場等のバランスを要求される場所でも、荷物の重さに体がフラれることが少なく、安全性の高いパックだと感じます。
オプションのポケットが、収納性を向上!

ポケットは伸縮性のある素材ではないので、マチがついていますが、大きく嵩張るものを収納するにはやや不向き。小物類を小分けして入れておくのがよいように思いました。


またウエストベルトには大きめのジッパーポケット、本体との付け根部分にボトルを収納するポケットがあります。ジッパーポケットは斜めに開口部が配され、開閉がラク! 付け根のボトルポケットは収納力があり、ボトル以外のものを収納するのにもよいです。
本体容量は20ℓですが、豊富なポケットのおかげで全体では30ℓ程の収納力になりそうです。※これらポケット類はオプションです。
ショルダーハーネスの作り込みは秀逸!


軽量道具を揃え、寝袋も最小限で十分な夏山なら、テント泊山行も可能なパックです。

デイハイクにはこれがいい! 『RISK18』

実際、このパックをオーダーした超長距離を走破するスペシャリスト、阪田啓一郎氏は新潟県の親不知から静岡県の大浜海岸まで、白馬三山やアルプスを経由した520kmの道のりをこのパックで走破したそうです。けれども、我々のような普通のハイカーには当然、難しい・・・・・。
とはいえ、このパックはトップアスリートのためだけのものではないことが、背負ってみてすぐにわかりました。先に紹介した『MIYAMA』同様の秀逸なショルダーハーネスは、18ℓの本体と好相性。背面長が短めなので、ショルダーハーネスのストラップを引くだけで背中上部に荷物がしっかり載り、体の一部になったような一体感を得られます。

背面長の短さは、ウエストベルトの位置を腹部分へと上げ、腰まわりの自由度が高く、山小屋泊でファストパッキングの旅にでも行ってみようか! と思わせる背負い心地。「このパックと一緒の山旅なら、これまでとは違う風景に出会えそうだ!」そんな希望を抱かせてくれるパックです。
見た目に反した、”旅をするためのパック”

様々な手段で、ぼくらは真理を知ろうとします。
どれも自分と向き合う行為であり、シンプルになればなるほど、その行為は美しく洗練されていくのです。
バックパッカーは表現者なのです。どこへ行くかよりも、どのように行くか。何をするかではなく、どのようにするか。バックパッキングは、自らの価値観を体現する行為です。
ぼくが創るのは、そのための道具なのです。あなたの哲学に見合うギアを、ここ、南アルプスから。
できるだけシンプルに、固定観念を削ぎ落とし、それぞれがそれぞれの方法でなにかに出会うための『旅の道具』。そしてカスタムオーダーしようと思ったその時から、どんなバックパックにしようか、それを背負ってどんな山へと向かおうかと想像が膨らみ、旅がはじまるパックだとも感じました。
それでは、皆さん、よい山旅を!
オーダーについて

展示会、工房へ行くことが難しい方は、同ホームページのオーダーページからも注文ができます。欲しいモデルを選択し、本体やフロントポケットの素材、ウエストベルトやショルダーベルトのポケットの有無、ジッパーのカラーやサイドジッパー、バンジーコードの有無、そして背面サイズを選択し、それによって自分の体と好みにあったオリジナルのバックパックを手に入れられます。
カレージブランドのよさを活かした、きめ細やかなサービスに、驚きの一言です!
ブルーパーバックパックスの詳細はこちら