こもれび山荘
北沢峠のこもれび山荘は、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳へ向かう登山者から人気の山荘です。冬は、山梨県側から北沢峠までの林道が封鎖となるため、長野県側の戸台口からのアクセスとなります。山荘までなら冬山初心者でも比較的挑戦しやすい林道歩きがメインとなります。もちろん、防寒対策やアイゼンは必須です。
▼山小屋に聞いた年末年始のようす
冬季3,000m級に小屋利用で登れる山って実は少ないんです。 しかも、甲斐駒ケ岳黒戸尾根にある七丈小屋も使えば冬季に縦走できちゃいます。アプローチはちょっと長いですがついてしまえば薪ストーブでのんびり。大晦日と元旦はささやかですがじゃんけん大会や、振る舞い酒やお節料理をご用意してあります。また、仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳、夏と違い冬型に入っての風は一級品です。防風対策はしっかりと。(こもれび山荘 主人より)
夕飯には年越しそばも供され、年末ムードで食事を楽しめます。
ミュージシャンによるライブが開催され、みんなで一体となって盛り上がれます。
大晦日の夕飯は洋風おせちでおしゃれな雰囲気。
元旦の夕食は和風おせちとなり、見た目にも豪華。
鏡割りは、山小屋らしくピッケルで行います。
【泊まってみてどうだった?】
こもれび山荘はリピーターも多く、1度泊まるともう1度行きたくなると感じる山小屋でした。小屋の方々は暖かくとても丁寧な接客で、いつも素敵な笑顔で応対してくれます。食堂は談話室ともなっており、閉鎖的な感じはなく、皆でワイワイ話すような感じです。
私が訪れた年は、毎年来るゲストおうじさんが体調不良で来られませんでしたが、代わりに小屋の女性の方がギターを片手に、歌を歌ってくださいました。OjiさんはFM横浜のザバーンでも小屋の話をしています。年末恒例じゃんけん大会は大いに盛り上がり、商品はかなり豪華でした。料理も手が込んでおり、食事の提供は毎年必ず予定より遅くなるのもお約束の様ですよ。(リピーターの方は、これも恒例行事だと話されていました)
大晦日より、元旦の方が食事の提供時間が遅くなります。鏡割りも恒例の様で、ピッケルで割る時には、皆さんかなり盛り上がっていました。1時間消灯時間が延長され、鏡割りの後は皆さん寝床に戻られ方はほとんどおらず、飲めや飲めやの宴会状態で、次の日は登られず、下山される方もいるようです。この雰囲気を楽しみに来られる方もいらっしゃるようです。ぜひまた、行きたいと思う小屋でした。
byヤマレコ/momokaharaさん
こもれび山荘
年末年始の営業情報:2018年12月25日〜2019年1月5日(完全予約制)
1泊:10,000円
アクセス:戸台口駐車場から約3時間30分
【八ヶ岳エリア】こちらも盛り上がってます!
最後は、人気の八ヶ岳エリアを見てみましょう。南部は、中腹にある赤岳鉱泉や行者小屋、稜線の赤岳天望荘が営業。北部も、高見石小屋や黒百合ヒュッテ、白駒荘、など冬でも営業している山小屋が数多く、心強いエリアです。
黒百合ヒュッテ
天狗岳登山の拠点となる人気の山小屋・黒百合ヒュッテ。通年営業で、登山のほかスノーシューハイクを楽しめるロケーションで多くの登山客で賑わいます。登山口のある渋の湯まではバスでアクセス可能。山小屋までなら雪山初心者でもチャレンジしやすく、森の中の山道を登ることとなります。雪の状況によってはアイゼンよりもスノーシューのほうが歩きやすい場合もあります。
☆山小屋に聞いた年末年始のようす
年末年始はフォルクローレのミニコンサートを、出演者がいる間毎日開催しています。お料理もおせち料理をメインに年越しそばやお雑煮等を出しています。ぜひお雑煮を食べにきてください。(黒百合ヒュッテ 主人より)
晩御飯に出る年越し蕎麦はおかわり自由!
元旦の朝ごはんはおせち料理とおかわり自由なお雑煮です。
【泊まってみてどうだった?】
私が年末年始にこの小屋に宿泊したのは2回目ですが、例年ながら大晦日の午後からは多くの宿泊客で賑わっていました。
夕食前まで客室には入れないので、しばらく1階の待合で待機することになるのですが、あっという間に満員になりました。
それぞれお湯を沸かしたり、本を読んだり、飲んだりして過ごしていました。夕食後、小屋の名物となっているフォルクローレのコンサートが開催されました。ケーナと呼ばれる縦笛とピアノでゆったりとした時間が流れ、夜が更けていきます。翌日の朝食の後に天狗岳へと登頂しました。行き届いたサービスと登山者たちを楽しませるリラックスした時間を提供していただき、また来たいと思える山小屋の一つではないかと思います。byヤマレコ/frank1985さん
黒百合ヒュッテ
年末年始の営業情報:通年営業
1泊:5,500円~
アクセス:渋の湯から約2時間30分
赤岳鉱泉
八ヶ岳最高峰・赤岳へのベースキャンプとして登山者に絶大な人気を誇る赤岳鉱泉。冬季にはアイスクライミングができる人工氷瀑「アイスキャンディ」が登場し、宿泊者は気軽に体験できます。美濃戸口から赤岳鉱泉までならば、道もわかりやすく困難な箇所も少ないため10〜12本爪のアイゼンでなく、軽アイゼンかチェーンスパイクでもOK。雪山初心者におすすめです。
☆山小屋に聞いた年末年始のようす
赤岳鉱泉の大晦日ではビンゴ大会を行っています。多数の協賛企業からご提供いただいた山用ウェア、ギア、小物をビンゴしたらプレゼントしちゃうという年末感謝イベント!
ビンゴカードは1枚500円で販売しており何枚買っても可。食堂はお客様で溢れ返って歓声と悲鳴が入り混じる1年最後の運試しです!
ビンゴ大会終了後には年越しそば販売も行います。赤岳鉱泉のビンゴな大晦日を一緒に楽しみましょう!!(赤岳鉱泉 主人より)

【泊まってみてどうだった?】
ビンゴ大会はかなり盛り上がって楽しいです!開始前にお酒一杯配られました。ビンゴの後には年越しそばも出ます。
1日の朝にはお節料理。小屋のスタッフさんも皆テキパキとしていて過ごしやすい山小屋です。あと個室のコタツが最高!この時季の八ヶ岳は本当に寒いですが、この小屋で過ごす時間が好きなのでまた何度も来たいと思わせてくれる、そんな場所です。byA.kida
赤岳鉱泉
年末年始の営業情報:通年営業
1泊:6,000円〜
アクセス:美濃戸口から約3時間30分
赤岳天望荘
赤岳山頂から約30分のところ、標高2700mに建つ赤岳天望荘。赤岳と横岳の稜線上に位置し、富士山をも望む大絶景を堪能できることでも人気。年末年始の山荘までは雪山登山の装備(アイゼン、ピッケル、目出帽、ゴーグル、インナー&オーバーグローブなど)が必須となり、初心者だけの登山は控え経験者に同行しましょう。美濃戸口からは南沢コースを経由して約5時間30分の行程です。