ベースレイヤーとは?レイヤリングの基本解説
登山の服装では、肌に直接触れる一番下に着る服のことをベースレイヤーといいます。登山は汗をかくので地肌に触れるウェア選びはとても重要になるんです。ここでは、服装の基本となるレイヤリングの仕方やベースレイヤーの選び方などを詳しくご紹介します!
レイヤリングの基本
レイヤリングとは、一言で「重ね着」のこと。気温や体温の変化に、ウェアを組み合わせで対応します。ここでは最も基本的な”3層”を紹介します。
【ベースレイヤー】
肌に直接着る服。素早く汗を吸収し外へ逃がして肌をドライに保ち、体温を維持する役割があります。
【ミドルレイヤー】
ベースレイヤーの次に着て、主に行動中に着用する服。ベースレイヤーから排出された汗を外に逃がすことや保温の役割があります。
【アウターレイヤー】
防水・防寒・防風の機能を備えた一番外側に着る服。雨、雪、風などから身体を守る役割があります。
ベースレイヤーの種類
地肌に着るベースレイヤーも様々で、素材によって特徴が異なります。代表的な素材はポリエステルやメリノウール、もしくはそのハイブリッドですが、登山用のベースレイヤーとして販売されている製品ならどれでもOK。シーズンや好みに合わせて選びましょう。
ただし、綿(コットン)は乾きにくいため汗をかくと肌を冷やしやすく、登山には不向き。アウトドアメーカーの製品でも、基本的には綿製品は避けた方が良いでしょう。
■化学繊維(ポリエステルなど)
軽量で通気性が高く速乾性に優れています。価格が抑えられたものも豊富。
■天然繊維(メリノウール・シルクなど)
柔らかな着心地で高い保温性。繊維の表面に撥水性があるなど、汗冷えしにくい素材。価格はほかの素材より高め。
■ハイブリッド(化学繊維×天然繊維)
メリノウール等の良いところを活かしながら、化学繊維を混紡することで軽量性や速乾性などの機能を補った素材。
ベースレイヤーの選び方
①タイプ
半袖、長袖、ジッパーなどの形は、合わせるミドルレイヤーとの相性で選びましょう。
例:ショートスリーブのベースレイヤー+長袖のミドルレイヤー
②生地の厚み
気温の高い時期は薄手のもの、気温の低い時期には保温性を重視した厚みのあるもの、といった感じでシーズンに合わせて選びましょう。
③機能
着心地や抗菌防臭、耐久性など機能はモデルによって異なります。欲しい機能の優先度を考えると選びやすいですよ。
春・秋におすすめベースレイヤー5選
まずは特に春秋に重宝するベースレイヤーをご紹介します。登る山の標高や気温、レイヤリングによってはオールシーズン使える暑すぎず寒すぎないベースレイヤーです!
パタゴニア キャプリーン・ミッドウェイト・ジップネック
着心地の良さでやみつきになると評判のベースレイヤー。表面はなめらかなのでレイヤリングしやすく、内側はグリッド構造で保温性と通気性、吸湿発散性に優れています。永続的防臭加工済みで何日も縦走する登山におすすめ。
パタゴニア キャプリーン・ミッドウェイト・ジップネック(メンズ)
色展開:色
サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL
レディースモデルあり
ノースフェイス ショートスリーブエアークルー
通気性が高く汗を素早く吸収して乾燥させる構造のベースレイヤー。抗菌・消臭機能も備えているので、より運動量の高い登山や縦走におすすめ。
ノースフェイス ショートスリーブエアークルー(メンズ)
色展開3:色
サイズ展開: S、M、L、XL
レディースモデルあり
ノースフェイス ショートスリーブエンジニアードビスタクルー
表面はメリノウール、肌に触れる面は化学繊維のハイブリッドタイプ。縫い目のストレスをなくし柔らかな風合いで、肌ざわりを重視するならこのベースレイヤーがおすすめ。
ノースフェイス ショートスリーブエンジニアードビスタクルー(メンズ)
色展開:3色
サイズ展開: M、L、XL
レディースモデルなし
ファイントラック シルクスピン®ムーブT
第二の肌といわれているシルク繊維と強度が高いポリエステルとハイブリッド。調湿性、吸汗速乾性、UVカット性、抗菌防臭性を備え、肌になじむ快適な着心地を実現した究極の1着。
ファイントラック シルクスピン®ムーブT
色展開:1色
サイズ展開: S、M、L、XL
レディースモデルあり
バーグハウス ロングスリーブジップアップ200メリノウール
吸湿・放出と保温のバランスがよく、暑すぎず寒すぎない使い勝手の良いメリノ200。ジップタイプ体温の調節がしやすく。高山を縦走するときにおすすめ。
バーグハウス ロングスリーブジップアップ200メリノウール(メンズ)
色展開:2色
サイズ展開: S、M、L
レディースモデルあり
夏におすすめのベースレイヤー5選
夏山には、薄手で速乾性が良く、適度に保温性のあるものがおすすめ。とくに速乾性を重視したものはランニングなど汗をたくさんかくスポーツにも◎。
パタゴニア キャプリーン・ライトウェイト・Tシャツ
軽量で速乾性のあるポリエステル製のベースレイヤー。襟ぐりや袖は激しい動きでも快適に過ごせるよう設計されているため、ランニングやクライミングにもおすすめ。表面がなめらかでレイヤリングもしやすい。
パタゴニア キャプリーン・ライトウェイト・Tシャツ(メンズ)
色展開:4色
サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL
レディースモデルあり
ノースフェイス ショートスリーブドライクルー
水分を含まないポリプロピレンがいつでもサラサラな着心地を実現。夏山から蒸し暑い時期のトレーニングにもおすすめ!
ノースフェイス ショートスリーブドライクルー(メンズ)
色展開:1色
サイズ展開:S、M、L、XL、XXL
レディースモデルあり
ファイントラック ドラウトエア ジップT
一般的なジップTシャツの半分以下という圧倒的な軽さでありながら、優れた吸汗拡散性、抗菌防臭、UVカット、遮熱性など様々な機能を凝縮した万能な1着。
アイスブレーカー テックライト ショートスリーブ クルー
メリノウールでも摩耗や引き裂きに強いつくりなので洗濯機で気軽に洗うことができます。登山などのアウトドアはもちろんや旅行にもおすすめです。
アイスブレーカー テックライト ショートスリーブ クルー(メンズ)
色展開:2色
サイズ展開:XS、S、M、L
レディースモデルなし
バーグハウス メリノウール 150 ショートスリーブ クルー
ベースレイヤーでフィット感はありますが少し身頃に余裕があるため、適度な除湿効果によりサラリとした着心地。薄すぎないので1枚で着用も可能で、ストンと落ちた肩はレイヤリングにも向いているので夏の高山にもおすすめ。
バーグハウス メリノウール 150 ショートスリーブ クルー(メンズ)
色展開:2色
サイズ展開:S、M、L
レディースモデルあり
冬におすすめのベースレイヤー5選
吸水速乾性が高く、汗冷えは抑えながらも生地の厚さで保温性を確保します。登山だけではなく寒い時期のインナーとしてもおすすめです!
パタゴニア キャプリーン・サーマルウェイト・クルー
厚手で保温性はありながら通気性も良いので汗をかくような冬のアクテビティにおすすめ。登山はもちろんスキーなどのウィンタースポーツに。やわらかな着心地で手放せなくなる1枚です。
パタゴニア キャプリーン・サーマルウェイト・クルー(メンズ)
色展開:4色
サイズ展開:XS、S、M、L、XL、XXL
レディースモデルあり
ノースフェイス ロングスリーブ ウォーム クルー
すっきりとしたシンプルなデザインのベースレイヤー。コットンにも似た風合いの生地で、登山だけではなくランニングや普段着にもおすすめ。
ノースフェイス ロングスリーブクライメートウールクルー
表地はウール、裏地はポリエステルのハイブリッドで、肌表面は常にサラサラを保ち汗冷えしません。UPF50+、紫外線カット率95%以上の機能があり紫外線のきつい雪山や残雪期におすすめ。
ノースフェイス ロングスリーブクライメートウールクルー(メンズ)
色展開:4色
サイズ展開:S、M、L、XL
レディースモデルあり
アイスブレーカー 260 テック ロングスリーブ クルー
アイスブレーカーの中では最も厚いベースレイヤー。ウール100%で天然の防臭効果があり、肩の縫製はバックパックと干渉するのを軽減しているので、寒い季節の縦走登山におすすめ。
アイスブレーカー 260 テック ロングスリーブ クルー(メンズ)
色展開:3色
サイズ展開:XS、S、M、L
レディースモデルあり
バーグハウス ロングスリーブクルー250メリノウール
冬の登山で活躍する厚みのベースレイヤー。ほどよいフィット感なのでレイヤリングにも1枚で着てもOK。防臭効果もあるので旅行に持っていくのもおすすめです。
ベースレイヤーで快適登山!
登山の洋服で大事なベースレイヤー。肌に直接触れるものだから、登山中の快適さに大きくかかわってきます。私は素材や厚みを変えて3種類を着まわしていますが、1枚着るだけで肌の表面をドライに保てるので汗冷えしません。ぜひ試してみてください!