アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部
登山大国・ネパールで生まれたザック

タレントのイモトアヤコさんが使っていたことで話題をさらったザック“The 3rd Eye Chakra Field Bag Works(ザ サードアイ チャクラ フィールドバッグワークス)”。
テレビを見ていて、「あのカッコいいザックはどこのもの!?」と気になった方、結構いるのではないでしょうか?

知らなかった方にもぜひご紹介したいのがこのネパール発のブランド。2017年に産声を上げたばかりの同ブランドは、2018年2月に極地向けの大型ザック『The Back Pack#001』を発売。イモトさんが背負っていたのはこのタイプです。
満を持して軽量モデルの新作が登場!

そんな大注目の新進気鋭ブランドから、#001を軽量化させたモデル『The Back Pack#002』が2018年7月30日に発売になりました!
商品名:The Back Pack#002(ザ バックパック #002)
販売価格:50L+/34,560円(税込) 70L+/38,880円(税込)
容量 :50L+/70L+
重量 :50L+ ⇒ 1,450g
70L+ ⇒ 1,650g
サイズ:50L+ ⇒ H590×D210×W300mm
70L+ ⇒ H630×D220×W350mm
素材 :X-Pac(TM) VX21、BEATTEX、X-PAC VX07/420D PU、210D Oxford ナイロン
カラー:ブラック/ホワイト/ブラウン
カラー/ブラック
カラー/ホワイト
カラー/ブラウン
奇をてらわず、シンプル&ミニマルに

ツルッとしたザックの“顔”。サイドポケットなども付属せず、男らしい一本締め。雨蓋とウェストベルトは取り外しができます。
使用者に合わせたカスタムを楽しむザック

ピッケルホルダーも装備していないこのザック。ここまでシンプルな理由を、ブランド側は下記のように謳っています。
(ピッケルホルダーがないのは)閉所や狭い場所での引っかかりに配慮した設計思想によるものです。その代り、計6点に設けられたループ状のハードポイントに、細引きやバンジーコードをご自身の装備と用途に適合した形でタイオフして頂く事により、ご自身の装備や状況に合わせた機能拡張が可能な設計になっています。

なるほど、“シンプル&ミニマル”だからこそ、使用者が自由度高く使うことができるというわけですね。自身の持ち物をしっかりと把握し使いこなすことができれば、これほど便利なものは逆にないのかもしれません。
背負い心地はいかに? 山で使ってきた

撮影:YAMA HACK編集部
では、その背負い心地やいかに? ということで、50L+のモデルを3日間のテント泊縦走で使用してみました。
1.5kgを切るザックがもたらすもの

撮影:YAMA HACK編集部(横から見たショルダーの厚さ)
まず、これだけ軽量であるということは
ショルダーとウェストが薄いということ。ここは押さえておかねばならないところです。ここで言う「薄い」は、いわゆる一般的な『テント泊向けザック』のそれに比べて、ということ。

撮影:YAMA HACK編集部
写真は別ブランドの縦走用大型ザックのショルダー。もっと分厚くふにふにとして、クッション性は抜群です。

撮影:YAMA HACK編集部(ウェストベルトの厚さ)
ウェストベルトがこちら。もちろんポケットなどはなく、厚みも薄くギアループが付属しているのみ。
行動食などは別途サコッシュなどを使用して持ち運ぶ必要性があります。じゃあ痛いのか?と言われれば

撮影:YAMA HACK編集部
決してそんなことはありません。むしろ
重くて辛い、とは道中ほとんど感じませんでした。ただし、これは正しく背負えていてこそ。

撮影:YAMA HACK編集部
「ロードストラップ」と呼ばれているこの肩のベルト。これを”引っ張りすぎている”ことが肩の痛みの原因のほとんどです。いくらクッション性の高いショルダーのザックでも、ここを引っ張りすぎると肩に荷重がかかりすぎてしまいます。ゆる~く少しだけ引っ張る程度でOK。

撮影:YAMA HACK編集部
ただし、その際ヒップベルトは骨盤の出っ張った部分を覆うようにしっかり固定しましょう。これができていないと、そもそも肩の荷重が腰に分散されてくれません。正しく背負えていれば、
パッドが薄いからといって痛くなるということはありませんよ!
その他の感想

撮影:YAMA HACK編集部
背面から見たところ。底部分がひときわぶ厚くマチがしっかりあり、形は前面が削れていないタイプなのでバランスが取れれば自立もします。

撮影:YAMA HACK編集部
特に印象的なのは、ザックの生地。X-Pacという丈夫な素材を使用しているのですが、割とぶ厚くかなり頑丈な印象。パリパリとした触り心地で
「これは岩にぶつけたり引っかけても全然平気だな…」という安心感があります。軽さと丈夫さを両方兼ね備えている点は、天候や環境が絶えず変化する登山においては最高の条件。

撮影:YAMA HACK編集部
ハイドレーションにももちろん対応。バタつくチューブは、ショルダーに付属しているループに通せば邪魔になりません。
総評:無駄がなく、レベル問わず誰にでも扱えるザック

撮影:YAMA HACK編集部
使用した感想は「
無駄がなくとても使いやすいザック」ということ。先述のとおり、あらゆるギアもアイディア次第で携行できるシンプルさでありながら、『袋に荷物を詰めて1本ベルトで締めるだけ』なのでバリエーションルートを行く上級者でなくても扱いやすいのが魅力です。そして何より、
軽い! 3日間背負って歩きましたが、
長い時間背負っていればいるほどこの”軽量さ”はますます重要度を増してくることを実感しました。
あえて懸念点を挙げるなら、先ほども述べたようにポケットがないので行動食の取り出し方法を検討しなければならないこと。また、「どうしてもクッション性を犠牲にしたくない!」という人は残念ながら他のモデルを検討した方が良いかもしれません。
なんてったってカッコいい!

撮影:YAMA HACK編集部
色々と使用の所感を述べましたが、何と言ってもこの
デザインのカッコよさは一番の魅力といっても過言ではありません。シンプルで無骨、「自分はただ荷物を運ぶだけですから…」とでも呟いていそうな寡黙な佇まいは、道具好きなら心擽られるはず。
現在はオンラインショップで先行販売中。今後iciスポーツ石井山専新宿東口ビックロ店、vic2(吉祥寺)といった実店舗でも取り扱い予定とのことです。詳細は下記をチェック!
The 3rd Eye Chakra THE BACKPACK#002 ITEM
The 3rd Eye Chakra THE BACK PACK#002 50L
■容量:50L+
■サイズ:高さ60.5幅50厚み20.7(cm)
■重量:1350g
ITEM
The 3rd Eye Chakra THE BACK PACK#002 70L
■容量:70L+
■サイズ:高さ60.5幅34厚み21(cm)
■重量:1600g
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