「日帰りで気軽に登山がしたいなぁ~!」
日常の喧騒を離れリフレッシュするために、休日はアウトドアに身を置く人が増えています。そんな中でも、短時間で気軽に満足できる「お手軽登山」が大人気。体力にそれほど自信がなくても、短時間で登れ、自然の中でリフレッシュできる山が全国各地で話題を集めています。岐阜市にある「金華山」もそんなお手軽登山に人気のスポットのひとつ。
金華山(きんかざん)ってどんな山?
標高 | 山頂所在地 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
---|---|---|---|
329m | 岐阜県岐阜市 | 28.4℃ | 19.6℃ |
岐阜市中央に位置する、標高329mの山、金華山。ツブラジイの花が至る所で黄色の花を咲かせ、山全体が金色に輝いて見えることから、こう呼ばれるようになりました。山頂付近にそびえる「岐阜城」はかの有名な戦国武将、織田信長も居城とした場所。戦国時代の表舞台にも度々登場する、歴史ある山です。
たった1時間で、絶景が望める山頂へ!
金華山には10もの登山道が整備されており、どのコースを取っても30分~1時間程度で山頂に到達できます。たった1時間登るだけで美しい眺めが堪能できるのも、人気の理由のひとつ。初心者やファミリーでも安心して楽しめる山なんです。
コンパクトにまわれて楽しめる観光スポット!
山頂にある展望台からはふもとを流れる長良川や彼方まで広がる濃尾平野を見渡すことができ、その絶景に息を飲むことでしょう。夜には宝石箱をひっくり返したような大パノラマの夜景も。また、岐阜城やリス村といった観光スポットが山頂周辺にコンパクトにまとまっており、短時間でも順に巡って目いっぱい楽しめます。
ロープウェーもあって安心!
ロープウェーも運行している金華山。ふもとの岐阜公園にある山麓駅から山頂駅までおよそ3分、一気に金華山を駆け上ることができます。子供連れや体力に自信がない方でも素晴らしい眺望を満喫し、山上の各スポットを気軽に訪れることができますよ。
自然もグルメも満喫!おすすめモデルコース
数あるコースの中でも人気の高い「めい想の小径」コースを紹介します。全般的に緩やかで登りやすい一方、後半には簡単な岩場も出てきて歯ごたえもありますよ!初心者でも安心のコースです。
ロープウェー山麓駅からスタート
金華山ロープウェー山麓駅の東側にある「めい想の小径」登山口から登山開始。金華山の北側斜面を登って行きます。山頂までは約2.3km、およそ1時間の登山となります。
名言が記された看板を読みながら、緩やかに登る
コース中には、魯迅やシェイクスピアといった文豪の遺した名言が記された看板が設置されています。次はどんな名言が出てくるのかな?と楽しみながら緩やかに登っていきましょう。
中間点を超えると階段が
整備された歩きやすい道が続く前半とは打って変わって、中間点を過ぎると木の根の張った階段や石段なども増えてきます。「ハイキング」から徐々に「登山」へとシフトしていくことを実感。
後半は岩場が連続
さらに歩を進めると岩場も次々と現れ始めます。中には手をついて登る箇所もありますが、初心者でも越えていけるほどで、それほど難しいコースではありません。慎重に進めば問題ありませんよ。
途中のビュースポットも見逃さないで
「めい想の小径」コースは道中にビュースポットが点在しており、岐阜の街並みを見渡すことができます。少し立ち止まって息を整えつつ、景色を堪能するのも良いですね。
最後の階段を登りきれば山頂に到着!
いよいよ山頂まで残り僅かというところで石段が登場。後半、岩場の連続で疲れているかもしれませんが、気力を振り絞ってここを乗り越えると山頂です。岐阜城を視界に、最後のひと踏ん張り。山頂の展望デッキからは岐阜の街並みを遥か彼方まで一望することができます。信長もここから城下を一望したのかと思うと感動もひとしおですね。
山頂周辺の見どころを満喫しよう
山頂には岐阜城や展望レストラン、リス村など見どころスポットが集まっています。岐阜城では天守からの眺望も見逃せません。景色を見ながらゆったり食事がとれる展望レストランや、リスと触れ合えるリス村にも是非立ち寄ってみてください。
下山コースは体力に合わせて
金華山にはたくさんコースがあるため、下山コースを自由に選べるのも大きな特徴です。歩いて下山しようと考えている方は、「七曲りコース(60分)」か「百曲りコース(40分)」を体力に合わせて選ぶのがおすすめ。また、ロープウェーを使って一気に下ることもできるため、体力に自信がない方も安心ですね。
10の登山道で何度でも楽しめる!
今回は登りやすく人気の高いコースを紹介しましたが、金華山には10もの登山道があります。コースを変えて何度でも楽しむことができますよ。少し登山レベルを上げて、次はややハードといわれる馬の背コースに挑戦してみるのも良いですね。
コンパクトに回れる!人気の観光スポット
金華山には大人から子どもまで楽しめるスポットがギュッと詰まっています。比較的近い位置にそれぞれのスポットがあるため、全て巡ることも可能ですよ。
信長が攻略!岐阜城
難攻不落の城として知られ、美濃を制す者は天下を制すと言わしめる程に重要な城でした。信長は永禄10(1567)年にこの城を攻略、岐阜城と名前を改め天下布武の戦いへ。現在の城は昭和31年に復興されたもので、城内は史料展示室になっています。
また、楼上には360度の雄大な景色を眺められる展望台が。眼下には岐阜の街並みや市内を流れる長良川、名古屋の街や遠く中央アルプスまで見ることができます。
期間限定!美しい夜景も人気
期間限定で夜間解放されるときには、美しいパノラマ夜景を望むこともできます。眼下には岐阜の街の夜景が広がり、遠くには名古屋の光も。オーロラに例えられるのも納得の美しさで、デートスポットとしてもぴったりです。
かわいいリスと触れ合える!リス村
ロープウェー山頂駅を降りてすぐ近くには、かわいいリスと直に触れ合える金華山リス村があります。手の平サイズの小さなリスたちに手渡しで餌を与えられますよ!もちろんリスもお腹いっぱいになってしまうので、満腹のときは構ってもらえないかもしれません。お腹の空いている朝や午前中を狙うのが良いとの声多し。
夏のビアガーデンが大人気!
毎年夏の間のみ、展望レストランでビアガーデンが開催されています。完全に日が落ちた後の、岐阜のパノラマ夜景は格別!すぐ予約が埋まってしまうほど大人気なので、予約開始日は要チェックです。
グルメと温泉もはずせない!
金華山のある岐阜市には名物のB級グルメがあります。岐阜市を訪れたなら食さないわけにはいきませんね。また、長良川の流れるふもとには温泉もあり、登山後の楽しみも待っていますよ。
B級グルメフェスティバルでグランプリ獲得!
岐阜市には「信長どて丼」というB級グルメがあります。豚のホルモンと牛すじを味噌で煮込み、ご飯の上に乗せたボリューム満点の丼。展望レストランで味わうことができます。過去にグランプリも獲得したそのお味を、とくとご賞味あれ!
温泉も充実!
金華山の麓を流れる長良川周辺には温泉施設が多く、「にっぽんの温泉100選」にも選ばれています。日帰り入浴が楽しめる施設もありますよ。金華山に登った後に立ち寄り、登山でかいた汗を流しましょう!
無料で入れる足湯&手湯も
無料で入れる足湯や手湯もあります。温泉に浸かってゆっくりする時間がない場合は、足湯や手湯で金華山登山を締めくくってはいかが?
長良川温泉のHPを見る
金華山までのアクセス
金華山までのアクセス方法はこちらです。今回紹介した「めい想の小径」コースの登山口とロープウェー山麓駅はともに岐阜公園内にあります。
金華山ロープウェー山麓駅へのアクセス
【車の場合】
名神高速道路 岐阜羽島IC-岐阜環状線-金華山ロープウェー
東海北陸自動車道 一宮木曽川IC/岐阜各務原IC-名岐バイパス-金華山ロープウェー
<駐車場>
岐阜公園堤外駐車場
駐車可能台数:約179台
料金:1時間まで無料、以後300円/回
営業時間:8:30~21:00(年中無休)
【電車・バスの場合】
JR/名鉄 岐阜駅-バスにて「岐阜公園歴史博物館前」まで乗車-徒歩にて金華山ロープウェーへ
お手軽登山で抜群の眺めといったら金華山!
お手軽に登山を楽しめ、山頂からは360度の素晴らしいパノラマビューを満喫できる金華山。市街地に近接しているため夜景も最高!観光スポットやグルメ、温泉もあって、まさに初心者が楽しむのにうってつけの山です。どこかお手軽に登山ができて景色の良い山はないかと探している人は、是非この金華山へ行ってみてください。きっと充実した1日になるはずですよ!
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。