山小屋ってどんなところ?
登山初心者に「山小屋ってどんなところ?」と聞かれた時、答えに窮してしまった……そんな経験はありませんか?
「山小屋とは山にある有人の小屋であり、登山者が山行中に宿泊できる…… いや、違う!違くはないけれど、伝えたいのはそんなことではない!」
山小屋に泊まったことがある方なら、この気持ちにきっと共感してくださるのではないでしょうか。
しかし、多くの登山初心者にとって、『山小屋』という存在は謎多きもの。まずは、山小屋の基本的な情報を確認してみましょう。
部屋は個室なの?
個室に泊まれる山小屋もありますが、相部屋が多数。個室・相部屋の広さや作りもさまざまで、山小屋によっていろいろなタイプの部屋があります。
燕山荘や白馬山荘、西穂山荘、赤岳展望荘などが個室を完備。相部屋の振り分けは、山小屋のスタッフが行います。
ベッドはあるの?
大抵の山小屋にベッドはありません。1つの大きな部屋に雑魚寝をするのが基本。寝床には畳やカーペットが敷かれ、通路と段差で仕切られていたり、部屋全体が2段ベッドのような作りになっていたりする山小屋が多いです。
白馬山荘や赤岳鉱泉、徳沢ロッジなど、個室がある山小屋にはベッドがあることも。
布団はあるの?
敷布団と掛け布団、枕が用意されています。1人1組ありますが、混雑時などは2人で1組の場合も。寒い場合は、手持ちのウエアでの調整が基本です。
お風呂はあるの?
稜線上の山小屋では水の確保は非常に大変。ごく一部の山小屋を除いて、お風呂やシャワーはありません。そんな貴重な水ですから、飲用水も有料で当然。トイレも水洗ではないことが多いです。日頃から水を大切に使うようにしたいですね。
剱澤小屋や剣山荘にはシャワー室あり。白馬鑓温泉小屋や本沢温泉など、温泉がある山小屋も。いずれもシャンプーや石鹸は使用できません。
食事はついてるの?
ほとんどの山小屋で、素泊まり料金にプラス1500円~2000円ほどで、朝夕のどちらか1食、または朝夕2食をつけることができます。
翌日の出発が早い場合、お弁当をお願いできるところも。売店で軽食やお菓子なども販売しています。
予約は必要なの?
予約をしなくても空いていれば泊まれる山小屋が多いですが、夏のハイシーズンは空きがないこともあります。泊まりたい山小屋のHPで、予約が必要かどうかを事前に確認するようにしましょう。
(コロナ禍においては、完全予約制の山小屋が増えています)