雪山三種の神器とは?

埋もれてからの時間が重要になる雪崩後の対応

雪崩はこの3つの要素によって分類され、「点発生乾雪表層雪崩」のように組み合わせて表現されます。点発生表層雪崩(スラフ)や面発生表層雪崩(スラブ)は登山者がよく遭遇する雪崩で、特に面発生の場合は新幹線並みの速度で広い範囲が一斉に崩れ押し寄せてくるので大変危険です。

埋没者の生存率は、呼吸空間がどのくらいあるかにもよりますが、埋没後15分を超えると急速に下がります。また、外傷を患ったり低体温症に陥っている場合、2時間後には生存率がほぼ0になるため、雪崩に巻き込まれた人を救出する際には、救出までの時間が非常に重要となります。
スコップ・ビーコン・プローブ(ゾンデ)|それぞれの役割

【1】スコップ(スノースコップ/スノーショベル)

【2】ビーコン

ビーコンを所持していない埋没者は見つけるのがとても難しく、もはや運任せとなってしまいます。その場合の生存率は限りなく0に等しくなるといわれており、ビーコンの所持は欠かせません。
【3】プローブ(ゾンデ)

また、雪崩発生時の捜索だけでなく、雪崩に巻き込まれないように積雪状況をチェックする「ピットチェック」の際にもプローブを使用し、積雪の深さを測ります。
【1】「スコップ」の選び方

スノースコップはたいていの場合、ブレード部分とシャフトが分離でき、収納しやすいように設計されています。緊急時には、すぐに組み立てて状況に対応できることが大切なので、組み立てやすいものを選びましょう。
また、安すぎるプラスチック製のものは耐久性に不安があり、いざというときに役に立たない場合があります。湾曲の大きいブレードはザック内に収納し辛いことも注意が必要です。種類によってはシャフトをピッケルに変形したり、ブレードをスキー板に取り付けてソリとして使用できる変形ギミック付きのモデルもあるので、機能面のチェックもしておくのがおすすめです。
K2 レスキューショベル プラス アイスアックス
シャフトを分離させてアイスアックスにも変形可能。普通のスノースコップとしてだけでなくくわのような形状にもなり、さらにシャフトの中に入っているキットを使って緊急時用のソリを作ることもできます。ブラックダイヤモンド ディプロイ3
ブレード内部にシャフトが収納できるのでザックにも入れやすく、収納管理がしやすいスコップです。台形断面のシャフトはブレードに合わせて湾曲しており、ワンアクションで伸び縮みさせることができて素早いセットが可能。また、重量565gで、スノースコップの中でもとても軽いモデルです。 ブラックダイヤモンド ディプロイ3
スノーボードのバックカントリーやオフピステで使用する目的で購入しました。
1回雪山に行った時は使用する機会はなかったものの、30リットルのバックパックにすっぽり入るところや入れて背負っていても気にならないほどの軽さです。
バックカントリーやオフピステだけじゃなく意外なところで役に立ったのが子どもとの雪遊びでした。軽く適度な大きさのため子どもも楽しんで使っていました。
雪を掘るのも容易でした。
出典: 楽天市場みんなのレビュー
BCA A-2 EXT
シャフトの中に全長約35cmのスノーソーを内蔵した折り畳み式アルミ製スコップです。スノーソーは木・雪兼用で、雪だけでなく邪魔な枝を切り落としたりする場合にも使えてとても便利です。 BCA A-2 EXT
リクエストがあってプレゼントしたのですが、自分も欲しいかも。
スノーソーもついて軽量、シャフトも伸びるので山での雪遊びには最適で、さくさくと雪洞掘れたと自慢されました。
出典: 楽天市場みんなのレビュー
【2】「ビーコン」の選び方

入山の際にビーコンを身に着け、信号を発信モードにしておきます。こうしておけば、もし雪崩が発生しても、数分程度で埋没者の位置を特定でき、いち早く掘り起こし作業へ移ることができます。
ビーコンにはアナログ式とデジタル式、アナログ・デジタル切り替え式の3種類があります。これからビーコンを購入する場合は、現在主流となっているデジタル式か、アナログ・デジタルの切り替え式のアンテナの数が多いモデルがおすすめです。アンテナの数が多いと見つけやすくなり、ビーコンを使った捜索に不慣れな人でも正しい位置を割り出しやすくなります。
また、一緒に行くメンバーと同じモデルを選ぶことも大切です。使い方を熟知していることが迅速な捜索には欠かせないので、メンバー内で教え合えるように機種を統一した方が望ましいです。
BCA トラッカー3
デジタル方式ビーコンの先駆者的存在であるトラッカーDTS。その3代目となるのがこの“トラッカー3”です。アンテナは3本、重量215gと軽く、手のひらに乗るサイズ感。受信範囲が狭く、複数の埋没者の捜索に対応したモードを備え、プロの使用にも対応しているのはもちろん、操作が簡潔で初心者にも扱いやすい設計です。マムート バリーボックス
デジタル式とアナログ式一体型のビーコンで、360度表示とアンテナ3本で効率よく複数の埋没者の位置を探し当てることができます。デジタル式での捜索に限界を感じれば、アナログ式に切り替えて捜索を行えます。アナログ式でのレンジ捜索は訓練を積む必要がありますが、ハイスペックなビーコンなので使いこなせるとより迅速に捜索が行えます。【3】「プローブ(ゾンデ)」の選び方

雪崩に巻き込まれた人の埋没している深さが2mより浅い場合は、迅速に適切な方法で行動すれば救出できる可能性が高いので、プローブは2m以上、コストパフォーマンスの面からいえば2m60~80cmぐらいのものを選ぶのがおすすめです。収納面から見た場合、折り畳んだときに50cmくらいの長さになるものがGOOD!
また、プローブが細いと、硬い雪に当たったときに曲がったり折れてしまう可能性があるので、ある程度太いものを選びましょう。素材面では、カーボン製の方が軽いですが値段は高く、アルミ製はカーボン製よりは重量がありますが値段は安くなっています。
マムート プローブ 280 ファーストロック
ラチェット式を採用したアルミ製プローブで、長さが280mと十分にあり、折り畳めば45cmと収納し易いサイズです。重量も300gと軽量で、性能と携帯性の面でコストパフォーマンスに優れたプローブです。K2 カーボンプローブ300
カーボン製のプローブで、長さは230cmです。深度観測を正確に行えるようシャフトは1cm刻みで目盛りが付いています。展開時は手袋をかけたまま組み立てを簡単に行え、バックサイドオートロック機構によって固定も楽々。レンタルという手もある!
ビーコンやプローブ、スコップはどれもほとんど使わない割に高価で、全てを揃えるとなると数万円の出費となるため、購入せずに雪山に行く人が後を絶ちません。購入を躊躇う人にはレンタルを利用するのが良いでしょう。レンタルでは3種揃えても1日数千円で賄えます。是非利用してみて下さい。登山用品、テレマークスキーレンタル
アウトドアギアレンタル そらのした
POWERZONE
雪崩対策に3種の神器は欠かせない!

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