弥山の見どころは?
弥山には古くからの歴史や美しい自然といった、弥山ならではの見どころがたくさんあります。見るのを忘れて後悔しないように、見どころを事前にチェックしておきましょう。
①国の天然記念物 弥山原始林
弥山の特に北斜面は厳島神社社叢として古来から特別な保護を受けてきたため、原始的な様相を未だに残しています。常緑針葉樹や常緑広葉樹が繁茂しているほか、本土に多く見られる樹木が見られないといった特徴的な分布をしていることから、国の天然記念物に指定されています。
【ヤブツバキ】
冬から春にかけて鮮やかな赤やピンクの花を木全体に美しく咲かせます。常緑性の高木で、通常は5~6mくらいですが、種類や生育環境によっては20m近くまで成長するものもあります。
【ツガ】
高さ30mほどに成長する、マツ科の常緑針葉樹です。葉が扁平な針状でモミにも似ていますが、ツダの葉先は丸まっていることと、枝からの葉の付き方に特徴があります。
②国の重要文化財 弥山本堂の鐘(梵鐘)
弥山にある弥山本堂には、1177年に平宗盛によって寄進されたという梵鐘(ぼんしょう)が安置されています。梵鐘にある竜の彫刻模様が平安時代の特徴を色濃く残していることから国の重要文化財として指定登録されました。
③弥山は紅葉も絶景!
弥山にはさまざまな樹木や植生が存在しているため、紅葉の彩りも美しく、非常に見ごたえがあります。
眼下に見える瀬戸内海の絶景も紅葉の美しさをより引き立ててくれています。
弥山おすすめ3コース
ここでは代表的なコース3つをご紹介します。
①初心者向け!紅葉谷コース
コースタイム | 日程 | 難易度 |
---|---|---|
約2時間 | 日帰り | ★ |
初心者向けの緩やかなコースです。厳島神社の裏手にある紅葉谷公園から、ロープウェイ乗り場を横目に右手に進んだところに登山口があります。登山道に入ってからは渓谷沿いにモミジやカエデといった紅葉が見られ、秋に歩くと特に気持ちよい景観となっています。
渓谷が途切れたところに天然橋が現れ、そこからは急な石段の道が続きます。少し歩くと、ロープウェイ獅子谷駅からの道と合流する紅葉谷分岐点に到着し、そこから遊歩道沿いに約20分歩くと弥山本堂と山頂が見えてきます。