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東北の紅葉名所・蔵王

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蔵王は、宮城と山形の県境に位置する連峰で、東北の中央を南北に走る奥羽山脈に属しています。日本百名山の一座に数えられている名峰で、主峰は標高1,841mの熊野岳。秋には紅葉の名所としても人気があり、標高によって色づく時期が異なることから、頂上付近から麓にかけて山の彩りが変化する様を約1ヶ月に渡って楽しめます。
紅葉の見ごろは?

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蔵王山にはカエデやナラ、ブナなどの落葉樹が密生しており、9月下旬に山頂付近から色付き始めます。そして、標高の低いところへと徐々に紅葉が広がっていき、10月中旬頃には麓でも色付き始めます。紅葉の見頃は、
山頂付近では9月下旬~10月上旬頃、麓では10月中旬~下旬頃となります。紅葉の最新情報は下記をチェックしましょう。
蔵王ロープウェイ紅葉時期は服装に注意!
紅葉時期の蔵王山山頂付近では、風が強く気温も低くなります。そのため、防風性のあるジャケットやフリースなど準備しておくのがおすすめです!

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蔵王山最高峰の熊野岳。ここにある御釜も秋には紅葉で彩られます。今回はこの山頂を含めた、蔵王のおすすめ紅葉スポットを紹介します!
おすすめ紅葉スポット①刈田岳から臨む御釜

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蔵王エコーラインを標高1,500m近くまで駆け上ると、刈田岳頂上や火山湖である御釜の淵まで歩いてすぐのところへ出る「刈田リフト」の乗り場へと辿り着きます。乗車時間はおよそ7分半。リフトからはもちろん、リフト前にある刈田駐車場からも一面の紅葉が楽しめますよ!

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リフトに揺られながら紅葉を楽しみましょう!左手を見ると、中丸山の山肌に広がる色とりどりの紅葉が見て取れます。

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刈田リフトを降り、南東方向へ進路を取れば標高1,757mの刈田岳山頂へ辿り着きます。刈田岳周辺では鮮やかな紅葉の海を見ることができ、この辺りは標高1,700mで頂上付近にあたることから見頃は9月下旬頃となります。

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また、北へ向かえば、馬の背と呼ばれる御釜の淵を通って最高峰熊野岳の山頂へ辿り着きます。御釜は直径330mの円形の噴火口で、エメラルドグリーンの水を湛える火口湖と周辺の秋模様が上手く溶け合い、美しい景色へと盛り立てています。
刈田リフト
蔵王刈田リフト|公式サイト刈田岳へのアクセス
【クルマの場合】 東北自動車道「白石」IC―国道4号―県道12号―国道457号―県道12号―刈田駐車場
【公共交通の場合】 JR奥羽本線「かみのやま温泉」駅より無料シャトルバス「グリーンエコー号」に乗車−「刈田駐車場」下車
蔵王ライザワールド|アクセスおすすめ紅葉スポット②ロープウェイといろは沼

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蔵王温泉からアクセスして蔵王山を登るルートも紅葉の見所スポットのひとつとして知られています。麓から最高峰熊野岳の北側に位置する地蔵山に向けて2本のロープウェイが運行しており、紅葉の海の上を駆け上がっていくことができます。
蔵王ロープウェイ|料金・営業時間 
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樹氷高原駅で降りて南東方向へ2、30分歩くといろは沼へと辿り着きます。木道が整備され、秋らしく色付いた湿地帯をのんびりと散策することができますよ!
熊野岳・御釜への登山もおすすめ

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いろは沼から最高峰の熊野岳や見ごたえる火口湖の御釜へ登るのもおすすめです。1時間半程度で登頂することができますよ。山頂からの雄大な景色や火口湖御釜の迫力ある姿を楽しみましょう!
<登山コース詳細とアクセス> おすすめ紅葉スポット③蔵王エコーラインでドライブ

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宮城の遠刈田温泉から蔵王山の刈田岳南側の山肌を縫い、山形の坊平高原まで約26kmを結んでいる山岳観光道路「蔵王エコーライン」。ここもまた紅葉の見所スポットで、紅葉の海の中を駆け抜けるドライブは最高に気持ちいいですよ!

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秋晴れの中、紅葉で色付く蔵王エコーラインは、カップルや家族でドライブを楽しむのに最適なスポット!また、ツーリングにもぴったりですね!東北自動車道「白石」ICで降り、国道457号又は県道12号経由でアクセスできます。
まだまだある!蔵王のおすすめ紅葉スポット
蔵王周辺には、まだまだ紅葉の名所がたくさんありますよ。
蔵王坊平高原

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蔵王エコーライン口から少し入った標高1,000m付近の蔵王坊平には国設野営場があり、入口近くの駐車場に車を止めて野営場内を散策することができます。レンゲツツジや白樺などの植生があり、自然公園のような場所となっています。秋には木々が美しく紅葉し、見ごたえのある紅葉スポットとなっています。
【クルマの場合】 東北自動車道「白石」IC―国道4号―県道12号―国道457号―県道12号―蔵王坊平国設野営場(45km/53分)
【公共交通の場合】 JR奥羽本線「かみのやま温泉」駅より無料シャトルバス「グリーンエコー号」に乗車−「ZAOたいらぐらペンション入口」「ライザウッディロッジ」「蔵王ライザワールド」など下車
ドッコ沼・蔵王中央高原

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周囲約350m、水深2m、沼底から湧き出る水は枯れることがないと言われている沼で、透き通ったエメラルドグリーンの水を湛えています。周辺には木製のベンチやテーブルが設置されており、紅葉で色付くブナ林の中に差す木漏れ日を身に受けながらのんびりと過ごすことができます。
またドッコ沼周辺は蔵王中央高原と呼ばれ、一帯をのんびりと約2時間ほどかけて散策路をぐるりと一周まわってハイキングすることができます。蔵王スカイケーブルや蔵王中央ロープウェイを使ってアクセスでき、紅葉の見頃は9月下旬~10月上旬頃となります。
【クルマの場合】 山形「蔵王」IC−国道286号−県道167号−県道53号−県道21号−県道53号−蔵王中央ロープウェイ「温泉駅」(17km/20分)
【公共交通の場合】 JR「山形」駅より山交バス「蔵王温泉・刈田山頂行き」に乗車−「蔵王温泉バスターミナル」バス停下車。
山交バス 時刻表 山交バス 料金表三階滝

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その名の通り3段に分かれて落ちる落差181mの壮大な滝で、日本の滝百選にも選ばれている名瀑です。秋になると周囲の木々が紅葉で赤く染まり、その壮大さに言葉を失うほど!澄川の対岸の蔵王エコーライン沿いに滝見台と呼ばれる展望台があり、三階滝や不動滝、澄川渓谷、蔵王連峰を望める抜群の展望スポットとなっています。
【クルマの場合】 東北自動車道「白石」IC−国道4号−県道12号−国道457号−県道12号−滝見台展望台
紅葉で彩られた秋の蔵王山を楽しもう!

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標高によって紅葉の時期が違うことから、蔵王山全体では長く紅葉を楽しむことができます。ただ、それぞれのスポットにおいて見頃となる期間は短いものなので、計画を立ててピンポイントで紅葉の時期を狙ってみましょう。春や夏など他の季節とは違った顔を見せてくれる秋の蔵王山。是非その魅力を存分に楽しんで下さい!
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