スモークウッドの使い方が知りたい!
アウトドアで燻製料理を楽しみたい!そこで注目したいのが、料理の決め手・スモークウッド。熱源が不要で、ダンボール燻製器にも使用できるなど魅力がいっぱい!まずはその使い方を見ていきましょう!
スモークウッドとスモークチップの違いは?
木を一度粉状にし棒状の形にしたものが「スモークウッド」。
こちらはスモークウッドに直接火をつけて使うため、コンロなどの熱源は必要ありませんが、チップに比べると長い時間をかけてじっくりと燻すタイプ。
木をチップ状にした燻煙材がスモークチップ。
このチップに直接火をつけるのではなく、下からコンロなどでの熱源で炙ると煙が出る仕組みです。
小さい燻製器や、少しの食材でも燻すことができるのがスモークチップで、チップの量を調節しながら燻すことができます。ホームセンターなどの量販店でも見つけることができます。
スモークウッドは四隅と一面に着火しよう
①スモークウッドは一度点火するとそのまま前進んでくれるので楽ちん!熱源がいらないので自作のダンボール燻製器でも使用できます。ただし最初の着火が肝心です。ライターやジッポなどでは充分着火せず消えてしまうことがあるので、ガスコンロやバーナーなどの熱量の大きいものを使用しましょう。大体3~5分、端の4隅を炙る感じで火をつけます。
②着火したら金皿などに入れて、食材をセットした燻製器に入れてあとは待つだけ!かんたんですね。
スモークウッドの火が消える!そんなときは
隅や一部のみが燃えている場合は、時間が経つと消えてしまうことがあります。四隅をかなりしっかり+一面をまんべんなく焼いてあげるといいでしょう。
食材に合わせてスモークウッドの種類を選ぼう
代表的なスモークウッドの種類をご紹介します。香りやくせの強いものは、同様の食材に適している傾向にありますね。
ヒッコリー:欧米で最もポピュラー。香りは強く肉や魚などオールマイティ。特にベーコンやハム・サーモンなどに向いています。
サクラ:さくらの木。ポークなど癖のある肉類に向いています。他の燻煙材とのブレンドにも◎
リンゴ:比較的甘い香りでマイルドな燻製にしたいときにおすすめ。淡泊なチキンや白身魚に合います。
クルミ:色づきは濃いめ。癖のない香りで持ちがよく、肉・魚など幅広く合います。初心者におすすめ!
ナラ:タンニン成分が多いため色付きが早く、くせのない香りで魚介類に合います。
他にも、ピートというかなり強い香りのチップをウッドに乗せる方法などもあります。
スモークウッド+ピートスモークパウダー
ピートとは泥炭のことで、スコットランドではウイスキーの醸造でピートスモークを行います。このピートスモーク、燻製に使用すると芳醇な香りでとってもおすすめ!スモークウッドの上に乗せるだけなので簡単です。ピートは高級とされているので、ちょっとぜいたくな燻製を楽しみたいときにはぜひ活用してみましょう。
スモークウッドの温度について
スモークウッドは20~70度くらいの燻製ができます。一方スモークチップは40~120度くらいの燻製ができるので、できる料理の幅に違いが出てくることも大きな特徴です。
スモークウッドの温度でできる燻製法
熱燻 | 温燻 | 冷燻 | |
燻製温度 | 80~140℃ | 50~80℃ | 25度以下 |
おすすめ食材 | チキン、魚など | ベーコン、ソーセージ、ハムなど | 生ハム、ドライソーセージなど |
燻製温度が高い順に熱燻方(約80~140℃)→温燻方(約50~80℃)→冷燻方(約15~30℃)という3つの燻製法があります。
温燻がいわゆる一般的にいう燻製にあたります。
スモークウッドは20~70℃くらいなので、温燻が得意!冷燻の香りづけとして使われることも。
スモークウッドでできる温燻方は、数時間から1日をかけて行いソーセージやベーコン、チーズがおすすめです。
スモークウッドが燃え続ける時間は?
スモークウッドは大きなお線香のようなもの。一般的なもので1ブロックは4~5時間燃え続けてくれます。燻製時間によって折って使用してください。
反対に長く燻製したい場合は、ブロックをくっつけて、そのまま燃え続けられるよう配置してみるといいでしょう。
スモークウッドで定番レシピ
スモークウッドでベーコン
<材料>
豚バラブロック:2kg
塩(肉の5%):100g
胡椒:適量
浸透圧脱水シート:4枚
スモークウッド(ヒッコリー):1本
<作り方>
①豚バラブロックに塩と胡椒を擦り込む。厚手のビニール袋に入れ、冷蔵庫へ。毎日ひっくり返し、1週間程度寝かす。
②流水で数時間放置。端っこを切り、火を通して味見。次に乾燥させると味が凝縮されるので、
薄いぐらいで丁度良い。
③浸透圧脱水シートを巻き、冷蔵庫へ。1?2日程寝かす
④スモークウッドを置かずに70?90°Cで熱する。(1?2時間)
⑤スモークウッド(ヒッコリー)に火をつけ、燻す(3?4時間程度)
⑥一晩、冷蔵庫で寝かして完成。
スモークウッドでチーズ盛り
<材料>
6pチーズ: 3個
ブラックペッパー:適量
ベビーチーズ: 3個
薄切りベーコン:3枚
ベイクドチーズケーキ
<作り方>
①6pチーズの表面にブラックペッパーをつける。ベビーチーズにベーコンを巻く。チーズケーキはそのまま使用。
②スモークウッドに火をつける。
③食材を網の上に並べる。
④蓋をし、30分程度燻製する。※空気を取り込む為に下の空気口を開けておく。
⑤途中食材の色の着き具合や、スモークウッドの煙が消えていないかを確認。具合を見て完成。
スモークウッドでスモークサーモン

<材料>
刺身用サーモン:冊1本
塩:サーモンの重さの4%
砂糖:塩の半量
胡椒:適量
ローレル:1枚
ローズマリー:1本
白ワイン:適量
<作り方>
①刺身用のサーモンの冊を用意します。生ものですので器具や手を清潔にアルコール消毒しておきましょう。
②塩胡椒、砂糖をサーモンにすりこみます。好みでハーブを使います。今回はローレル、ローズマリーです。
③ジップロックに先ほどのサーモンを入れ白ワインを適量加えます。出来る限り空気を抜き冷蔵庫で一晩寝かせます。
④一晩たったらピチットシートを使い水分を抜きます。(冬場なら外で風乾燥でもいけますがオススメしません)
⑤ピチットシートで包み一晩脱水したら冷燻で二時間ほど燻製します。夏場なので燻製機内に保冷剤を大量に入れています。
⑥燻製後1日冷蔵庫で寝かせて完成です。そのまま食べても美味しいですし色々料理に使えます。
おすすめスモークウッド9選!
SOTO
▼ソト スモークウッド くるみ
重厚で、上品な味が特徴で、魚肉などオールマイティーに使用することができます。
▼ソト スモークウッド ヒッコリー
ヒッコリーは香りもよく、肉にも魚にもよく合うポピュラーなタイプのスモークウッドです。薬品無添加で自然のままの香りで、品質、安全性にも配慮されています。
▼ソト ピートスモークパウダー
ピートとは植物が地中で堆積し炭化したものです。燻煙材と一緒にお使い頂くことにより、より深みのある燻製を楽しむことができちゃいます。
▼数量限定!3種アソートパックも
ロゴス
▼ロゴス 消えないスモークウッド サクラ
途中で消えないので、作業も安心のスモークウッドです。崩れないから使いやすく、1本で長時間の約5時間発煙してくれますので、様々な食材を燻製することができます。
▼ロゴス 消えないスモークウッド リンゴ
消えないスモークウッド サクラの樹種違いのリンゴです。
進誠産業
▼進誠産業 スモークウッド サクラ
広葉樹の樹皮を取り除き、純粋な木質部だけを超微粉化して棒状に固めたものです。一度点火して煙が出始めればお線香と同様に、スモーカー内の温度に関係なく一定量の煙を出し続けてくれます。
▼進誠産業 スモークウッド ナラ
半分に折ったり2本つないだりして時間と煙の量を調節でき、熱源を必要としないので、香りづけや冷燻にはとても便利なスモークウッドです。?煙にあまりくせはありませんが、色つきはかなり濃い方なので魚に使用するときれいな色に仕上がります。
コールマン
▼コールマン スモークウッド ニクブレンド
燻製料理がつややかに仕上がるザラメ砂糖付きで、簡単にプロの味が再現できるブレンドウッドとなっています。お肉に合うサクラ、カシ、樽材のウッドを使用した匠のオリジナルブレンドです。
▼コールマン スモークウッド サカナブレンド
お魚に合うナラ、クルミ、リンゴのウッドを使用した匠のオリジナルブレンドです。試しやすい約100g×2本のセットとなります。
▼コールマン スモークウッド オリジナルブレンド
いろいろな素材に合わせやすいサクラ、ナラ、クルミ、カシのウッドを使用したハム工房シェモワオーナー湯本則夫さん監修の匠のオリジナルブレンドです。
スモークウッドで料理をもっと楽しく!

スモークウッドを使うといつものアウトドア料理が簡単にワンランク上にあがっちゃいます。料理のバリエーションも増えるので、アウトドアでの食事がさらに楽しくなること間違いなしです。使い方もとても簡単なので、ぜひこの機会にスモークウッドで燻製料理を楽しんじゃいましょう!