アイキャッチ画像撮影:まつだしなこ
夏山の紫外線対策には「サンシェード」がおすすめ

晴天の夏山登山は最高!ですが、つい首まわりに日焼け止めを塗り忘れて、翌日日焼けの痛みに苦しんだという経験をした人も多いのではないでしょうか。日焼け対策を強化するなら、サンシェードがおすすめです。
あらかじめ帽子本体とサンシェードが一体化しているモデルもありますが、後付けできるタイプであればお気に入りの帽子と組み合わせて使うことができます。
なんと、100円ショップでも手に入る!

撮影:YAMA HACK編集部
今回ご紹介するサンシェード3点は、すべて後付けタイプ。必要な時だけ使えるので、とても便利です。しかも、どれもセリアで売っている110円(税込)の商品なんです。
さっそく、特徴をチェック!登山でもっとも使いやすいのはどれなのでしょうか。
ベーシックで扱いやすい「CAP GUARD」

キャップと組み合わせて使うクリップタイプのサンシェードです。
キャップにクリップで留めるだけ!

本体に付属しているクリップを、キャップ後頭部の左右2箇所に留めるだけです。調整ベルトはゴム製で伸縮性があり、サンシェードで覆う面積を調整できます。
首の後ろを十分にカバーしてくれる

布部分が覆う面積は、耳より後ろの首まわり。耳は露出します。身長155cmの筆者の場合、首の後ろが十分隠れるくらいの長さです。

生地はメッシュのポリエステル製。風通しがいい、とまではいかない厚さです。UVカット機能や防水・消臭・撥水加工はありません。
実際着用していると、しっかり日差しを遮っている感じはしますが、汗ばんでくるとやや蒸れが気になります。
帽子の着脱がラク!

サンシェードをつけたままキャップを着脱しやすい点が、使いやすさのポイント!登山中の休憩時にキャップをとって汗を拭きたい時など、キャップ本体とサンシェードが一体化しているので着脱がとても簡単です。

ただし、クリップでうまく帽子の縁を挟めないので、ハットタイプでは使えません。
クリップはつけやすい反面、とれやすい

クリップはつけやすい反面、軽い力でもひっぱるとすぐ外れてしまいます。ザックなどと干渉して外れてしまうこととも。暑いと思ったらキャップを被ったまま片手でとり外せる、という良さでもあります。
シュールだけど融通が利く「SUN GUARD」

おでこに直接サンシェードを装着し、その上から帽子をかぶるタイプです。
ヘアバンドのようにおでこに装着

ゴム紐部分をおでこに着用し、その上から帽子を被ります。ゴム紐といってもとても柔らかく、締め付けは気になりません。
首の後ろを覆うシェード部分の開き具合は、帽子の着用時に調整できます。
耳まですっぽりカバーしてくれる

サンシェードが覆う最大面積は耳が隠れるくらいなので、しっかり首まわりがガードされている安心感があります。
一方、覆われる面積が大きいので、風が通らずやや蒸れる感覚があることは否めません。

生地はメッシュのポリエステル製。風通しがいい、とまではいかない厚さです。UVカット機能や防水・消臭・撥水加工はありません。
キャップでもハットでも使える
帽子と一体化するタイプではないので、どんな形状の帽子にも使用できる汎用性の高さがメリットです。
着脱に慣れるまで手間取る

ベルトをおでこに着用する際に髪型が崩れたり、前髪の処理に困ったりする人もいるでしょう。休憩時に帽子を取った時にずれやすく、その都度、直す必要があります。
ヒンヤリとする冷感機能つきの「COOL CAP」

帽子のインナーとしても使える、頭部全体を覆うタイプです。
パッケージには「UVカット」の文字が。UVカット加工が施された生地を使用しているのでしょうか。UVカット率などいっさい記載されておらず、詳細は不明です。
帽子の下にかぶるだけ

水泳の帽子のようにすっぽり頭部を覆うように被ります。頭にぴったり密着する着用感です。ショートカットであれば、わずらわしい髪もすっきり仕舞えます。
首の後ろをカバーしてくれるが、やや限定的

覆う面積は耳より後ろの首まわり。耳は露出します。頭の大きさによっては、キャップ部分を耳に被せて日除けすることも可能。ほかの2つのタイプのように、首後ろを覆う面積の調整はできません。

生地はメッシュのポリエステル製。かなりの伸縮性があります。速乾素材ではないので、汗をかくと帽子の中で蒸れが気になる人もいるかもしれません。
ヘルメットのインナーとしても使える

どんなタイプの帽子にも使用できるので、ヘルメットのインナーとしても役立ちそうです。
水に濡れるとひんやりする素材ではあるが……

商品説明には、「水に濡れるとひんやりする冷感素材」とあります。
しかし帽子の下に被っていると、髪の毛もあるので冷感はあまり実感できませんでした。首周りはややヒンヤリする感じはしますが、一度濡らすと乾きにくいというデメリットもあります。
帽子用サンシェード3タイプ 特徴比較まとめ
3タイプの基本仕様と、メリット・デメリットをまとめました。

作成:まつだしなこ
帽子の着脱の手軽さを重視するなら「CAP GUARD」、大きな面積でしっかり日焼け対策をしたいのであれば「SUN GUARD」、ヘルメットなどにも利用できる汎用性の高さなら「COOL CAP」が優れています。
登山で使うなら、おすすめはこれだ!

撮影:まつだしなこ 「CAP GUARD」を装着
私が登山に使うのであれば、「CAP GUARD」を選びます!
「CAP GUARD」は、クリップで帽子と一体化するので着脱がとてもスムーズ。耳は露出しますが、これ以上首周りを覆ってしまうと汗による蒸れが気になります。クリップで止める横幅を調整し、好みの面積で使用できるのところが◎です。
ショートカットなので首の後ろの日焼けに悩まされてきた私にとっては、重宝しそうな予感!ただし、UVカット素材ではありませんので、日焼け対策を徹底したい方は、サンシェードと組み合わせて日焼け止めも使うことをおすすめします。