アイキャッチ撮影:YAMA HACK編集部
山で見かけるかわいいリス!「山火事注意」看板キャラクターは何もの?

いろんな山でよく見かける、かわいいリスの看板。丸型や四角型から一風変わったレアな形の看板まで、そのバリエーションは実にさまざま。レトロ感漂うデザインとキャラクターに惹かれて、つい写真を撮ってしまいます。

看板には山火事注意を促す内容に、それぞれ「東京都」「山梨県」などの県名や、「林業振興協議会」「森林国営保険」などの団体名がかかれているものがほとんど。形やデザイン、キャッチコピーは違えど、同じリスが描かれているようです。
このリスは何もの? だれが描いたものだろう……めちゃくちゃ気になります。
そこで、毎年「全国山火事予防運動」を実施している林野庁に問い合わせたところ、リスの素性が明らかに!
リスの正体は、山火事防止のシンボルマーク&映画の主人公

かわいいキャラクターの正体は、林野庁が企画した山火事防止映画『リスのまとい」の主人公であることがわかりました。
山火事防止アニメーション映画『リスのまとい』

もともと、かわいいリスのキャラクターは山火事防止のシンボルマークとして林野庁が昭和47年に制定したもの。当時、アウトドア人口が増える一方で山間部の過疎化が進み、山火事が大型化・多発化の傾向に。そこで、一人ひとりに山火事予防を意識してもらうための策としてリスのキャラクターが誕生しました。
その2年後に、山火事防止を呼びかける短編アニメ映画『リスのまとい』が制作され、映画の主人公として広く親しまれるようになり、現在に至ります。
なお、映画は『宇宙戦艦ヤマト』や『ドラえもん』など多くの名作に関わった故・石黒昇さんが演出を担当した豪華な作品です。
簡単にストーリーを紹介
森で暮らすリスが、いじめられていたところを木こりの孫兵衛さんに助けられます。
その後、山火事の犯人として捕えられてしまった孫兵衛さん。
孫兵衛さんの無実を証明すべく、リスが奮闘し真犯人が判明します。
大活躍したリスはお代官様にご褒美をもらったのです。
タイトルの”まとい”とは江戸時代の町火消が使った消火活動の目印。この”まとい”を持っていることから 「まといリス」という名で親しまれています。
この映画を見ると、なぜリスが”まとい”を持つようになったのかもわかりますよ!
山火事を防ぎたい……『リスのまとい』に託された想い
現在、『リスのまとい』はDVD化されているほか、農林水産省のYouTubeでも公開されています。完成度が高くわかりやすい内容なので、どの世代が見ても楽しめる作品です。なによりリスが賢くてかわいいんです!
現在でも、山火事は毎年発生しています。YouTubeで公開することで、より多くの人に山火事予防の重要性を知ってもらい、一人ひとりに火の取り扱いに注意してほしいという願いが込められています。
