景色が見えないのになぜ登るの? 視覚障害者と一緒に登山をして分かったこと
障害を持つ方でも、登山を趣味にしている方たちがいらっしゃいます。「危険じゃないの?」「景色が見えないのになぜ?」、一般登山者の多くはそんな疑問を持たれるのではないでしょうか。その疑問を解消すべく、視覚障害者登山に密着しました。
2018/12/11 更新
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編集者
YAMA HACK編集部
月間350万人が訪れる日本最大級の登山メディア『YAMA HACK』の運営&記事編集担当。山や登山に関する幅広い情報(登山用品、山の情報、山ごはん、登山知識、最新ニュースなど)を専門家や読者の皆さんと協力しながら日々発信しています。
登山者が「安全に」「自分らしく」山や自然を楽しむサポートをするため、登山、トレイルランニング、ボルダリングなどさまざまなアクティビティに挑戦しています。
YAMA HACK編集部のプロフィール
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制作者
湯野澤いづみ
父母と何度も歩いた福島の誇り、安達太良山を愛する福島県福島市生まれのフリーライター&ゆび編み講師。両親が使っていた山アイテムを受け継ぎ、現在は関東をベースに山歩きやDIYを愉しんでいます。山のヒトコトモノ情報を丁寧にお届けできるよう頑張ります!
湯野澤いづみのプロフィール
「なぜ山に登るのか」

出典:PIXTA
みなさんはなぜ山に登りますか? 自然好き、達成感、山ごはん、ひときわ気持ちよい温泉と格段にうまいビールなど……理由は十人十色ですが、山頂や稜線から眺める壮大な景色は外せないですよね。
でもみなさん、目の見えない方たちも登山をしていること、ご存知ですか?

出典:PIXTA(イメージ)
実は国内には、視覚障害者と一緒に登山を楽しむ会が存在します。視覚障害者(以下、障害者)といえば、平坦な道でも白杖を頼りに歩いているイメージですが、健常者でも気を緩めれば事故になりかねないアップダウンのある山を相手にどうやって登るのでしょう?
疑問① そもそも、前が見えないのに歩くのって危なくない?→盲目で歩いてみた
障害者が登山って、普通に危ないのでは?そもそも、景色も見えないのになぜ登るの??
素朴な疑問を解決するには、障害者の立場になってみることが大切。そう思い、まずは試しに筆者・湯野澤が編集部の青柳に見守られながら、障害物のある公園で目隠しをして歩いてみました。

撮影:YAMA HACK編集部(目隠しをするライター・湯野澤)
まずはすべり台へ行きましょう。
そのまままっすぐ歩いて大丈夫ですよ
キョンシー顔負けの垂れ腕
どこかにぶつかって大怪我をしてしまうのではという不安から、とにかく両手をぶらぶら動き回さないと進めない。

撮影:YAMA HACK編集部
小鹿よりもひどいガクブル小股
ビビると足って本当にすくんでしまうようです。なにかにつまずいたり、段差で転んでしまうのではないか。歩幅がわからず自分の足でつまずく始末。

撮影:YAMA HACK編集部
怖い。非常に怖いですが、編集部青柳の声がけ誘導のおかげで、すべり台~鉄棒を経て、ブランコにどうにかゴール。
結論:声掛けのサポートがあれば少しは歩ける
時間はかかるものの、声掛けサポートがあればアップダウンのある場所でもどうにか歩けることがわかりました(公園だけど)。ただ、登山となるとやはりかなり難しい印象です。
疑問② 景色が見えないのになぜ登るの?→障害者登山に同行してみた
公園で歩いてみて、声掛けがあれば少しは歩けることは分かりましたが、「目の前のことに集中しすぎて登山どころではない!」というのが率直な感想でした。こんな状況で本当に登山を楽しめるのでしょうか?