アイキャッチ画像出典:Facebook/See to summit
登山の「パッキング」ってなに?

パッキング(packing)とは、”荷造りをすること、包装” を意味します。山の世界では、「ザック(リュック、バックパック)に荷物をつめる=パッキングをする」といった感じに使います。
知ってると知らないとでは大違い!パッキングのキホン
ザックにつめた荷物が片寄っていたり、すぐに出したいものが下にあったりすると、パッキングが上手にできていないと登山中の快適さが半減してしまうばかりでなく、緊急時に困ります。
実際の登山シーンを想定しながら、適材適所に荷物をパッキングしていきましょう!

ポイントは大きく2つ。
- 重いものは背中を中心に
- 使用頻度と緊急度が高いものはザックの上に
具体的にどんなものを入れるのか、みてみましょう。
雨蓋(リッド)に入れるもの|すぐに出したいもの
行動食、ヘッドランプ、ファーストエイドキット (雨蓋が小さければザックの上の方に入れる)、手袋、カメラなど
上に入れるもの|すぐに出せるもの
防寒着、雨具、ザックカバー、テント、フライなど
中間層に入れるもの|重みがあるもの
食料、クッカー 、ガス類、水
一番下に入れるもの|使用頻度の低いもの
シュラフ、シュラフカバー、着替えなど
脇・隙間に入れるもの
テントポール(外付けも可)、ツェルト 、トイレットペーパー、その他小物など
背中側に入れるもの
テント(銀)マット
ウエストポーチやサコッシュには頻繁に出すものを
地図、コンパス 、筆記用具、財布、携帯電話、飴など
紹介したのは基本的なパッキングの仕方。
今回はさらに、登山ザックへ綺麗にそしてコンパクトにパッキングするための7つのコツを紹介していきます!ぜひ参考にしてみてくださいね。
パッキングのコツ1 シュラフ(寝袋)はたたまない!

シュラフ (寝袋)は、きれいにたたんで入れようとすると、なかなか袋に詰め込めなかったり、結局崩れてしまう場合があります。なので、シュラフはたたまず、足側の方からグングンと押し込んでいくのがコツです!

また、突然の雨でも、大切なシュラフを濡らさないために、防水パッキングする必要があります。そこでおすすめなのが、シュラフ袋に透明のビニール袋を入れてパッキングするというもの。外側にビニールパッキングすると、すぐに破れたりしてしまうので、中にビニール袋を入れるのがおすすめです。

こうすると圧縮もでき、シュラフをコンパクトにすることができますよ。
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パッキングのコツ2 ゴミはあらかじめ捨てて食料はまとめておく!

長期の縦走になると、ゴミはだんだん多くなっていきます。ゴミは自分で持ち帰らなければならないので、極力捨てられるものは捨てていきましょう。
そして、食料などは、日数ごとにあらかじめ分けてパッキングしておくと便利です。また、野菜類や肉類などは、山に行く前にあらかじめ炒めて、密封パッキングして持っていくという方法もあります。
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パッキングのコツ3 重ねてコンパクトに!

カップ、食器類は”取っ手”を倒して重ねられるものがいいでしょう。


また、ガスを食器の中に入れてコンパクトに収納したり、袋にガス類をひとまとめに収納するのもコツです。
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パッキングのコツ4 小分けにして隙間なく!

いいパッキングとは、ザックに隙間なく荷物をつめ、荷重にも偏りがないことです。隙間なくパッキングするには、スタッフバックなどを活用し荷物を小分けにして、空いているところに詰め込んていくのがポイントです。