缶詰で知られる国分のつくった、旨味に浸る『千葉県産はまぐりだし塩らーめん』

現在、千葉県在住の私。毎日、食材の買い出しにスーパーマーケットに出掛けるなかで、3年くらい前に見つけたのが、『千葉県産はまぐりだし塩らーめん』です。このだし麺シリーズは、現在14種類あって、ご当地食材を使って煮出した「だし」の風味が特長です。
はまぐりだしを選んだのは、もちろん千葉県在住だから。どんなものだろうか?と、期待して食してみると……。

はまぐりの味わいをこんなに強く感じた経験は、これが初めてです!という、大興奮の旨味体験でした。
口の中ははまぐり味で満たされて、シアワセ。乾麺も2日掛けて低温熟成されたもので、昨今流行りの生麵触感タイプ。袋ラーメンだといわずに提供したら、きっと本格派生ラーメンだと思って笑顔で完食するでしょう。
ところでこのラーメン、はまぐりの旨味をがっつり感じられるスープを堪能するなら、最低限のトッピングだけにした方がいいです。でも、はまぐり風味に、チャーシューやキャベツの味わいをしっかりプラスして、食べ応え満点の塩ラーメンにして食すのが、私は好きです。それが上画像のラーメンです。
山ラーメンは、なにで食べるかも大切!
そして、山であっても「ラーメンに集中して食したい」がために用意したのが、“丼”です。

山は気温が低いので、すぐにラーメンが冷めてしまいます。冷める前に食べてしまうという方法もありますが、やっぱり美味しい食べ物は、じっくり向き合っていただきたい。
当初は、樹脂製のラーメン丼を試してみましたが、軽いけれど持つとアツく、しかしすぐに冷めてしまいました。ならばと、2層構造で保温力の高いステンレス製のボールを使ってみましたが、ちょっと重い、容量が小さい……。
そんな時に見つけたのが、「無印良品 / アカシア ボール(直径約16×深さ約7cm)」です。上画像がそれで、重量は約150g。保温ボールほどではありませんが、間違いなく樹脂製よりは保温力があって、手に持ってもアツくなりません。
荷物が軽いデイハイクで妻にラーメンを振舞うときに、自分用と2つをスタッキングして装備、使用しています。見た目もよく、なによりスープを直接飲む際に、木製のボールの縁は味わいにやさしさがプラスされます。

ソロ登山のときは?というと、クッカーでつくったラーメンをそのまま、クッカーで食べています。そこで使用しているのが容量1.3Lの「MSR / セラミックソロポット」です。このセレクトにも、山ラーメンを美味しくいただくために試行錯誤した成果があります。
山で袋ラーメンを美味しく、失敗なくつくるのに大切なのは、クッカーの大きさと形です。
- 深型(縦型)よりも対流の起きやすい浅型(横型)クッカーが、麺を美味しく湯がける
- 容量は最低1L、野菜等と一緒に湯がくなら1.3L。小さいと吹きこぼれ必至!で失敗確率アップ
- 後かたずけがしやすい焦げ付き防止加工済み。油分を落としやすく、食後のコーヒーやお茶の味を邪魔をしない
以上が、ラーメンクッカーの最低条件です。これらを満たすのが「セラミックソロポット」なのですが、しかし気温が低いと、あっという間に冷めてしまうので、これにプラスして、コジー的な保温収納袋があればベスト!(上画像左の収納袋がそれです)

MSRにコジーは用意されておらず、見つけたのが、「SOTO / コジー1100」です。少しサイズは異なるのですが、被せてみると問題ないレベルでした。
なにより、上画像の上のようにハンドルを持ってラーメンを食べると手が疲れます。セラミックソロポットはそれでもハンドルが大きいので持ちやすく、軽い方です。ハンドルが小さいクッカーだと、握力のトレーニングをしながらの食事になります。
でも、コジーを装着すれば、上画像の下のようにクッカー自体を手に持って食べられるので疲れません。ラーメンが冷めにくくもなるので、美味しいラーメンを美味しいまま、熱々で頂くことができます。
“美味しさ”という、登る理由

美味しい食事は、記憶に残る時間です。私は土地と食事がセットになって記憶になっています。
どこで、なにを食べたか?時に、“誰と”というのも入ります。
山ラーメンの場合は、どこで、どうやって食べたかの記憶です。
私は『千葉県産はまぐりだし塩らーめん』を、房総半島を見渡せる伊豆大島三原山中腹にあるチェア&テーブルに出向いて、妻とふたりで味わいました。年末の寒さのなか、黄金色に輝くススキ野原を眼下に食した、静かで、旨味たっぷりの時間でした。

今年の夏にソロテント泊した北飯豊・頼母木小屋は、「飯豊のオアシス」と名付けられている場所でもあります。豊富な山水が流されていて、その水で、やさしい『湯浅醤油拉麺』のスープをつくったらどうなるか?北飯豊を訪れた理由のひとつは、そんな食のマリアージュを求めたことでもありました。果たして、やさしさは倍増するのか?を知りたかったんです。
それらはカップ麺でも美味しくなる山で、より美味しい時間を過ごし、山を記憶するための工夫です。
登る理由は人それぞれ、なんでもありです。だから、美味しいラーメンを食べに行くのも、山を登る理由になるのです!例えば、帆立のだし麺を、オホーツク海を見渡せる羅臼岳で味わうというのが、私の今秋の目標だったりします。
それでは皆さん、よい山を~~~!
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