記事内の写真撮影:YAMA HACK編集部
熱気溢れる会場で見つけた注目のブランドとアイテム

2025年6月27日〜29日、幕張メッセで「TOKYO OUTDOOR SHOW 2025」が開催されました。
テーマは「自然に優しく、自然を楽しむ」。
アウトドアを通じて、多様性ある暮らしをもっと楽しむことを目指したイベントで、会場には、最新のアウトドアファッションやギア、ツーリズム、エコロジー、食品、モビリティ、住宅関連の国内外のブランドが集結しました。
今回は、現地で見つけた展示の中から、注目アイテムや体験コンテンツを一気に振り返ります。
①HARD MADEブースのDCFアイテム

機能素材のダイニーマやX-PACを使い、ライフスタイルを提案するデザインブランド「HARD MADE」。
美しさと機能性を兼ね備え、さらに遊び心のあるデザインが魅力です。
思わず手に取りたくなるような、個性的なアイテムがそろっていました。
DCF Teruteru bozu

早春の富士山をモチーフにしたユニークなライト。
空間をやさしく照らすだけでなく、見た人の心もふっと明るくしてくれます。遊び心あるデザインが、暮らしにちょっとした彩りを添えてくれるアイテムです。
DCF Canister Case

DCF(Dyneema® Composite Fabric)を使用した軽量ガス缶ケース。
見た目のスマートさだけでなく、サイドには使用中の蓋をしまえるポケット付きという心くばりもうれしいポイントです。
DCF Cup Pack

あの有名カップラーメンのパッケージをオマージュした、遊び心たっぷりのDCF製ポーチ。
食品の持ち運びはもちろん、ループに紐を通せばサコッシュ風にも使えます。
DCF AirPods Case Cover

こちらもDCFを使った軽量な小物入れ。
エアポッズがぴったり収まるサイズ感で、普段使いにも便利です。
サイドのギザギザデザインは、お菓子の袋のようでどこか愛らしさを感じます。
DCF Windbreak Tarp

調理中の風よけにぴったりな、三角形の小型タープです。折りたたみ式のポールを支点に、手軽に設営可能。
上部にはライトを吊るせる工夫もあり、夜の調理も快適にサポートしてくれるアイテムです。
②SOLAIZのサングラス

ファッションサングラスではなく、しっかりと太陽光線によるダメージから目を守ってくれる高機能サングラス「Solaiz(ソライズ)」。精密な技術が必要になる医療用サングラスを開発してきた「エリカオプチカル」がメガネの名産地福井で手掛けているブランドです。
高性能なレンズとまるでサングラスをかけていないようなフィット感は、ジワジワとアウトドアシーンでの人気を獲得しています。
ソライズEIGHTシリーズ

注目は、2025年春に登場した最新モデル「EIGHTシリーズ」。
有害な光をカットする高機能レンズや、高いフィット感はそのままに進化しています。
日本人の頭の骨格に合わせたフレームデザインを採用し、より自然な装着感に加え、広い視野も確保。アウトドアでの快適さを一段と高めてくれる一本です。

テンプルエンドは、従来モデルよりやや幅広になり、グリップ力とクッション性のある素材を使うことで、フィット感がさらに向上しています。
登山やハイキングはもちろん、トレイルランニングのように動きが激しいシーンでも、ずれにくく安心して使える設計です。
③Flowfoldの小物

「地球を、たのしくする。」を掲げるアルコのブースには、機能性はもちろん、環境への配慮も大切にしたアイテムが並びます。
トレイルランニングシューズで人気の「トポアスレチック」や、カラフルなデザインが目を引く「コトパクシ」など、登山者からの支持も厚いブランドを展開していました。
Flowfoldのポーチ類

注目は、ヨットの帆布の残布やEcoPakなど、環境に配慮した素材を活用するブランド「Flowfold」。アウトドアでも日常でも使いやすい財布やバックパックなど、軽量で丈夫なアイテムを展開しています。

防水性や耐久性など、素材の機能性は申し分なしですが、なかでも注目して欲しいのが、豊富なカラーリングです。
落ち着いた色味からビビッドなカラーまで揃っており、好みに合わせて選べます。登山にちょうど良いサイズの財布も展開されていたので、気になる人はぜひチェックを。
④BRINGのウェア類

「地球を、着まわせ」をコンセプトに掲げるBRING。
使わなくなった服を回収し、新しい服へと再生する循環型のものづくりを行っています。
近年は、サステナブルな取り組みだけでなく、デザイン性や機能性でも注目を集め、登山者からの支持も高まっているブランドです。
DRYCOTTONY スリーブレスTシャツ

再生ポリエステルを使い、吸水速乾性に優れた「DRYCOTTONY」素材のウェア。
コットンのようなやわらかな肌触りで、快適な着心地とシンプルでクセのないデザインは、着る人やシーンを選びません。
WUNDERWEAR “ONE”

BRINGの代名詞ともいえるアンダーウェア「WUNDERWEAR “ONE”」。
メリノウールの防臭性と、再生ポリエステルの速乾性を兼ね備えた高機能インナーです。
縫い目がなく、締めつけ感のない履き心地にはハマるファンが続出。カラーバリエーションも豊富なので、つい色違いで集めたくなる逸品です。
WUNDERWEAR ソックス

SNSでの露出は少なめですが、個人的にぜひ推したいのが「WUNDERWEAR ソックス」。締めつけ感のないやさしい履き心地は唯一無二。
行動用としてはややゆるめですが、就寝時でも快適に着用でき、足もとをじんわり温めてくれます。小屋泊やテント泊のリラックスタイムにぴったりなソックスです。
⑤マウンテングルメラボ

「最高の景色で食べる、最高のごはん」。山を愛するフーディー(美味しいものを食べることに情熱を傾ける人)たちが手がける、こだわりの“ヤマメシ”です。
コンセプトは「運べるレストラン」で、街で食べてもおいしいと感じられるクオリティの高さが魅力。アウトドア好きの間で、いま注目を集めているフードブランドです。

担当者イチオシは、2025年7月に登場したアルミパッケージの新作3商品。お湯を注ぐだけで簡単に調理できるようになったのがうれしいポイントです。
手軽さと美味しさを両立することで、荷物を減らしたい登山者やキャンパーの強い味方になってくれます。
トマトと炸醤の合体麻婆飯(厚揚げ入り)

花椒がしっかり効いた本格ソースは、思わず箸が止まらなくなるクセになる味わい。
厚揚げにもよく絡み、食べ応えも十分です。
すじ青のり香るポテトピュレ

お湯を注いで混ぜるだけで完成するので、忙しい朝にもぴったりです。
マッシュポテトのような食感で、そのままはもちろん、アレンジ次第で楽しみ方が広がります。
ひとつ持っておくと、山でも頼れる一品です。
ボルケーノ キーマカレー

福島県の名峰・安達太良山の爆裂火口から着想を得た、ビーガン仕様のキーマカレー。
スパイス香る本格マサラソースが特徴で、山で味わえば、この一皿は特別な体験になること間違いなし。
⑥Obozのシューズ

アメリカ・イエローストーン国立公園の玄関口、モンタナ州ボーズマン発のフットウェアブランド。本拠地は自然と人が共存するアウトドアの聖地です。
シューズは「バイオメカニクス(生体力学)」に基づいて設計。足の自然な動きを引き出し、高いフィット感が得られると評価されています。
カタバティックエルティ ロー GTX

中でも注目のモデルが「カタバティックエルティ ロー GTX」。
防水透湿素材のGORE-TEXメンブレンをアッパーに直接貼り合わせる「GORE-TEXインビジブルフィット」を採用しています。
これにより、速乾性とフィット感がさらに向上。もともとの履き心地の良さに加え、防水性も兼ね備えた、バランスの取れた一足です。
⑦PEAKSのオリジナルシャツ

最新のギア情報や、季節ごとのおすすめの山を発信している山岳雑誌『PEAKS』。
山や道具に精通したメディアならではの視点が魅力です。
会場では、そんな『PEAKS』が手がけるオリジナルアイテムも登場。山好きの心をくすぐる、こだわりの詰まったアイテムがそろっていました。
ウェイファーラー ショートスリーブ シャツ

「徒歩で旅する人」を意味する“ウェイファラー”の名を冠したシャツ。
薄手ソフトシェルのようなさらっとした生地で、吸水速乾性やストレッチ性も備えています。
洗濯してもシワになりにくく、ベーシックなデザインで街でも山でも自然に馴染みます。まさに、山と街をつなぐ旅人のための一着です。
⑧CAMP HACKストアの小物類

YAMA HACKの兄弟メディア「CAMP HACK」も、同イベントに出展。
キャンプギアに詳しい編集部が厳選したアイテムの中には、登山好きの目にも止まる注目ギアがちらほらありました。
ジャンルを越えて楽しめるのも、アウトドアイベントならではの魅力です。
NODOKA 食べる日本茶6種セット

「食べるように味わう」がコンセプトの日本茶ブランド「THE NODOKA」のお茶は、茶葉をまるごと粉末にしているので、お湯や水に混ぜるだけで手軽に本格的な味が楽しめます。
アソートセットには、特選抹茶・抹茶・煎茶・玄米茶・ほうじ茶・和紅茶の6種類を封入。すべてスティックタイプの個包装で、山でも気軽にお気に入りの味を楽しめます。
NOCS PROVISIONSの単眼鏡

実際に使っていて特におすすめしたいのが、こちらの単眼鏡。
ポップなデザインが目を引くだけでなく、耐衝撃性やIPX4の防水性能など、アウトドア仕様のタフさも備えています。
重さは241gとややしっかりめですが、気になる動物や遠くの景色をしっかり確認できるのが魅力。持って歩くだけで、山の景色を“観察しながら楽しむ”という新たな楽しみにハマってしまいます。
HYAD BLUE BARK COOLER 8 (CAMP HACK別注モデル)

CAMP HACK編集長・松田さんのおすすめは、「BLUE BARK COOLER 8」。
木の樹皮をモチーフにしたデザインが印象的なソフトクーラーです。
350ml缶が6本と保冷剤が入るちょうどいいサイズ感で、テント場でも冷たい飲み物をゆったり楽しめます。
自然に馴染む見た目と使いやすさを兼ね備えたアイテムです。