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一度履いたらクセになる!「ベアフットシューズ」って?

「ベアフットシューズ」とは、一般的なシューズと比べてソールのクッションが薄く、つま先と踵の高低差(ドロップ)が少ないシューズのこと。ソールが薄いため、地面の感覚が足に直接伝わり、裸足で歩いているような感覚を味わえます。

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薄さはシューズによって異なりますが、写真のように、ぐにゃりと折り曲げられるほど柔らかく薄いモデルも。
一般的なシューズはクッション性を高め、足を「サポート」する設計が主流です。一方、ベアフットシューズは、クッション性をあえて抑えることで、足本来の力を「引き出す」シューズとして注目されているんです。
ベアフットシューズにハマる4つのポイント
クッション性の高いシューズに慣れていると、「薄いソールで快適に歩けるの?」と不安に思う人もいるはず。でも一度履いてみると、その感覚がクセになる人も多いんです。
ここでは、ベアフットシューズの魅力を4つのポイントでご紹介します。
ベアフットシューズの魅力
- 負担の少ない歩き方が身につく
- 安定した足さばきが身につく
- 足先が広くてストレスフリー
- 歩くことが楽しくなる
(1)負担の少ない歩き方が身につく

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ソールが薄いぶん、一般的な「かかとから着地する」歩き方では足が痛くなりがち。そのため、自然と、足裏全体で着地する「ミッドフット」の歩き方が身についていきます。
このミッドフッド歩行は、膝や腰にかかる衝撃を分散しやすい歩き方として知られています。そのため、膝や腰の痛みに悩む人はもちろん、将来のためにこれから予防したい人からも選ばれているシューズです。
(2)安定した足さばきが身につく

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地面の情報をダイレクトに感じられるため、足裏の危機察知能力がアップ。不安定な浮石や枝木に敏感に気づけるようになるため、捻挫や転倒といったアクシデントを未然に防ぐことができます。
(3)足先が広くてストレスフリー

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足先が広く設計されているモデルが多いのがベアフットシューズ。この構造により、地面をしっかり掴むように歩くことができ、結果的に歩行の安定性もアップします。
日本人は足幅が広い傾向があると言われていますが、そんな人にもフィットしやすいシューズと言えるでしょう。
(4)歩くことが楽しくなる

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個人的に推したいのがこのポイント。これまで感じることのなかった、木の根の凸凹や土の柔らかさに、足裏から気づけるようになります。
「ここの地面はやわらかくて気持ちいいな」とか、「木の根がすごくがっしりしているな」など、より自然の中を歩いている感覚を味わえます。
足裏にはそれなりの衝撃もあるため慣れが必要ですが、より自然をディープに楽しむという観点でも、ベアフットシューズは魅力的なアイテムなんです。
初めての人こそ履いてほしい!「メレル」のベアフットシリーズ
とはいえ、初めての人にとってベアフットシューズはハードルが高いもの。そこでおすすめしたいのが、「メレル」のベアフットシリーズです。おすすめしたいポイントを3つに分けてご紹介します。
メレルのベアフットシリーズの特長
- ラインナップの広さ|いきなり「素足感覚」シューズじゃなくてもOK
- 手に取りやすい価格帯|人気シリーズは13,200円から
- 長年のノウハウが詰まった安心設計|Vibram社との共同開発
(1)ラインナップの広さ|いきなり「素足感覚」シューズじゃなくてもOK

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ベアフットシューズを履き始めて一番起きやすいのが「足の痛み」です。一般的なシューズとは使う筋肉が大きく異なるため、いきなり切り替えると怪我のリスクがあります。
そのため、いきなりソールが極端に薄いモデルにチャレンジするのではなく、まずは扱いやすいモデルから入るのもおすすめです。

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メレルのベアフットシューズは、素足感覚の強いモデルから、ややクッション性のあるモデルまで、バリエーションが豊富なため、少しずつステップアップして行くような選び方ができるのが大きな魅力です。
例えば、最も足裏が薄いのは「ベイパー グローブ」シリーズですが、いきなり本格的なシューズに挑戦するのが不安な人は、少し厚めモデルの「トレイル グローブ」シリーズから始めるのもあり。
(2)手に取りやすい価格帯|人気シリーズは13,200円から

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2万円を超えるベアフットシューズも少なくない中、メレルの定番モデル「ベイパー グローブ 6」は税込13,200円(2025年6月時点)と、比較的手に届きやすい価格帯。
ベアフットシューズ自体がはじめてで、「自分に合うか不安だな……」という人にとっても、検討しやすいモデルが多く揃っています。
(3)長年のノウハウが詰まった安心設計|Vibram社との共同開発

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メレルのベアフットシューズは、あのソールで有名なVibram社との共同開発により、2011年に誕生。そのため、シューズは信頼のアウトドアスペックを備えています。
手の届きやすい価格帯でありながら、本格的なフィールドでも使えるのは、メレルの大きな魅力の一つです。
どう選ぶ?メレルのベアフットシューズを比較

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メレルのベアフットシューズは3シリーズで5モデルをラインナップしています。ベアフットシューズを履く目的や使いたいシーンに合わせて選びましょう。
(1)素足感覚を重視するなら「ベイパーグローブ」|6mm厚の最薄モデル
「ベイパー グローブ」シリーズは2モデル。紐タイプの「ベイパー グローブ 6」と、BOAフィットシステム採用の「ベイパー グローブ 6 ボア」が用意されています。
①ベイパー グローブ 6

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メレルのベアフットシューズの代表作がこのモデル。ソールの厚さはわずか6mmとラインナップの中で最も薄く、裸足に近い履き心地を得られるシューズです。

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実際にフィールドで履いてみると、小枝や段差の感覚をダイレクトにキャッチ。ソールは薄手ながら、グリップ性に優れたVibramソールを使用しているため、スリップの不安もありません。「ベアフットシューズらしさ」を最も感じられるモデルです。
一方で、ソールが薄いぶん、いつも通りにかかと着地の歩き方をしてしまうと、小石を踏んだ際に強い痛みを感じることも。それだけ素足に近い感覚があるということですが、初めて履く人は、長時間歩く前に、足を慣らしてから使うのがおすすめです。
メレル ベイパー グローブ 6[メンズ]
サイズ展開 | 25.0cm~28.0cm, 29.0cm, 30.0cm |
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ウェイト | 約160g (27.0cm/片足) |
スタックハイト | ヒール: 6mm - つま先: 6mm[0mmドロップ] |
ラグの深さ | 2.5mm |
メレル ベイパー グローブ 6[ウィメンズ]
サイズ展開 | 22.5cm~25.0cm |
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ウェイト | 約130g (24.0cm/片足) |
スタックハイト | ヒール: 6mm - つま先: 6mm[0mmドロップ] |
ラグの深さ | 2.5mm |
②ベイパー グローブ 6 ボア

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「ベイパー グローブ 6」と同じ性能を持ちつつ、「BOAフィットシステム」を搭載することで、素早いフィッティングを可能にしたモデルが「ベイパー グローブ 6 ボア」。ダイヤルをクルクルと回すだけで、締め付け具合を瞬時に調整可能です。

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実際に使ってみると、想像以上に快適。アップダウンの激しい場所では少しきつめに締め、平坦な場所ではやや緩めるなど、状況に応じた柔軟な調整が可能です。締め付け具合にも偏りがなく、足の甲全体にバランスよくフィットします。
脱ぎ履きの多くなるテント場用のシューズとしても使いやすそうです。
メレル ベイパー グローブ 6 ボア[メンズ]
サイズ展開 | 25.0cm~30.0cm |
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ウェイト | 約190g (27.0cm/片足) |
スタックハイト | ヒール: 6mm - つま先: 6mm[0mmドロップ] |
ラグの深さ | 2.5mm |
メレル ベイパー グローブ 6 ボア[ウィメンズ]
サイズ展開 | 22.5cm~25.5cm |
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ウェイト | 約150g (24.0cm/片足) |
スタックハイト | ヒール: 6mm - つま先: 6mm[0mmドロップ] |
ラグの深さ | 2.5mm |
(2)バランスを重視するなら「トレイル グローブ」|14mm厚モデル
「トレイル グローブ」シリーズは、「トレイル グローブ 7」の1モデルです。
③トレイル グローブ 7

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14mm厚のソールにより、薄すぎず、でも足裏感覚も損なわない、絶妙なバランスを実現したのが「トレイル グローブ 7」です。
「ベイパー グローブ 6」の6mmソールと比較すると、2倍以上の厚みがあります。

撮影:筆者
実際に履いてみると、その違いは明白。「ベイパー グローブ 6」だと小石などの刺激がダイレクトに足裏に伝わってきますが、「トレイル グローブ 7」なら、その負担がやや軽減されます。
とはいえ、一般的なトレイルシューズに比べれば、そこはやはりベアフットシューズ。地面の凹凸はしっかり伝わってきます。素足感覚を楽しみつつ、初めてベアフットシューズに挑戦したい人にとって、バランスの良い一足です。
メレル トレイル グローブ 7[メンズ]
サイズ展開 | 25.0cm~28.0cm, 29.0cm, 30.0cm |
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ウェイト | 約240g (27.0cm/片足) |
スタックハイト | ヒール: 14mm - つま先: 14mm[0mmドロップ] |
ラグの深さ | 2.5mm |
メレル トレイル グローブ 7[ウィメンズ]
サイズ展開 | 22.5cm~25.0cm |
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ウェイト | 約190g (24.0cm/片足) |
スタックハイト | ヒール: 14mm - つま先: 14mm[0mmドロップ] |
ラグの深さ | 2.5mm |
(3)トレイルでの使用を重視したいなら「ラプト」|ベアフット×ハイキングシューズ
「ラプト」シリーズは2モデル。ローカットタイプの「ラプト」とミドルカットで防水仕様の「ラプト ミッド ウォータープルーフ」が用意されています。
④ラプト

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素足感覚の「ベアフット」と、メレルの代名詞ともいえる「ハイキングシューズ」を掛け合わせたのが、この「ラプト」。アッパーにはスキンレザーが使われており、他のモデルとは一線を画す堅牢さを備えているのが大きな特徴です。

撮影:筆者
ソールには高いグリップ力と耐久性を両立させた、メレル独自開発の「クァンタムグリップ アウトソール」を採用。本格的なフィールドにも対応してくれる、優れたグリップ力があります。

撮影:筆者
実際に登山道や岩場を歩いてみても、ソールがしっかり路面をキャッチしてくれるため、スリップするような感覚はほとんどありません。適度な路面感覚と、登山道でも安心できる保護性能を兼ね備えたシューズと言えます。
「ベアフットシューズに挑戦してみたいけど、トレッキングでも安心して使えるスペックが欲しい」という方におすすめです。
メレル ラプト[メンズ]
サイズ展開 | 25.0cm~28.0cm, 29.0cm, 30.0cm |
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ウェイト | 約300g (27.0cm/片足) |
スタックハイト | ヒール: 13mm / つま先: 13mm[0mmドロップ] |
メレル ラプト[ウィメンズ]
サイズ展開 | 22.5cm~25.0cm |
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ウェイト | 約250g (24.0cm/片足) |
スタックハイト | ヒール: 13mm / つま先: 13mm [0mmドロップ] |
⑤ラプト ミッド ウォータープルーフ

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「ラプト」に防水性能を加え、足首まわりのサポート力を高めたのが「ラプト ミッド ウォータープルーフ」です。

撮影:筆者
ミッドカットの高いサポート力があるため、安心感はピカイチ。防水性も備えているため、雨の日や水たまりのある路面でも問題なく使えます。それでいて、ベアフットシューズの良さである足裏感覚も適度に得られるため、ハイキングシューズに強いメレルらしいシューズと言えます。
足裏感覚を楽しめて、防水性のあるハイキングシューズを探していている人におすすめです。
メレル ラプト ミッド ウォータープルーフ[メンズ]
サイズ展開 | 25.0cm~28.0cm, 29.0cm, 30.0cm |
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ウェイト | 約370g (27.0cm/片足) |
スタックハイト | ヒール: 13mm / つま先: 13mm[0mmドロップ] |
メレル ラプト ミッド ウォータープルーフ[ウィメンズ]
サイズ展開 | 22.5cm~25.0cm |
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ウェイト | 約300g (24.0cm/片足) |
スタックハイト | ヒール: 13mm / つま先: 13mm [0mmドロップ] |
メレルでベアフットシューズデビュー!

初めての人にはややハードルが高く感じられるベアフットシューズ。でも、メレルなら自分に合ったモデルを見つけやすく、価格的にもトライしやすいという大きな魅力があります。
「ベイパー グローブ」で裸足感覚を楽しむのも良いですし、まずは「トレイル グローブ」や「ラプト」でステップを踏むのもおすすめ。自分のペースで、ベアフットという新しいシューズにチャレンジしてみてください!
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