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秋冬の低山登山にはコレ!メリノウールのベースレイヤーおすすめ10モデル

秋冬の低山登山にはコレ!メリノウールのベースレイヤーおすすめ10モデル

やわらかな肌触り、快適な着心地と高い機能性から人気のあるメリノウールのベースレイヤー。秋冬の登山アイテムを準備するのに、メリノウール製品が気になっている人もいるでしょう。

そこで今回は、メリノウールのメリット・デメリットやおすすめのベースレイヤー、お手入れ方法を紹介します!

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目次

アイキャッチ画像撮影:TAKAHASHI

秋冬登山のベースレイヤーはメリノウールがぴったり

秋冬登山
出典:PIXTA

どんどん寒さが厳しくなる秋冬の登山を快適に楽しむためには、身体を冷やさないためのベースレイヤー選びが欠かせません。動くと暑くて止まると寒いこの時期は、寒暖差が大きく温度調整が難しいもの。

そこでおすすめなのが、適度な保温性のあるメリノウールのベースレイヤー。まずは冬山にメリノウールがぴったりな理由から見ていきましょう。

繊維が細く肌触りがいいメリノウール

メリノ種の羊
出典:PIXTA

ウールとは、ご存知の通りヒツジの毛を原料とする繊維のこと。そのウールの中でも繊維が細く、伸縮性に富んだ毛質を蓄える「メリノ種」の毛のみを原料としたのがメリノウールです。非常に細い繊維を産出するので、柔らかくしなやかな肌触りとなるのが特徴。

メリノウールの魅力|メリットとデメリット

メリット

■天然の高い防臭力
衣類にニオイが付く原因は、衣類に残った汗を養分にバクテリアや雑菌が繁殖するため。吸湿性が高いメリノウールは繊維の外側に水分が残りにくいので、ニオイの原因となる雑菌が繁殖しにくい構造。防臭性が高く長時間着用してもニオイにくいというわけです。


■高い吸湿性と調湿性
メリノウールの表面は疎水性(水を弾く性質)で、内側の繊維は親水性(水を吸収する性質)。汗などの水分は繊維内に閉じ込められ、肌面に湿り気を感じにくくなっています。
さらに表面には湿度によって開閉するスケール(うろこのようなもの)が付いていて、湿度が高いとスケールが開き、水分を親水性の内側に吸収。湿気を吸収しつつ、外に放湿・放熱も行うことで、衣服内を快適に保ってくれます。


■優れた保温力
メリノウールは「クリンプ」と呼ばれる縮れの構造によって、生地内に空気をたくさん含むことができ、断熱効果を発揮する点もメリットです。この空気の層によってウェア内の急激な温度変化を抑え、快適さをキープします。


■やさしい肌触り、チクチクしない
メリノウールの毛はカシミヤとほぼ同じといわれるほど繊維が細いため、肌触りがとてもなめらか。チクチクしないので、素肌に直接触れるベースレイヤーの素材に向いています。

デメリット

■価格が高い
天然で他の素材に比べ供給量も少ないため、製品の価格はやや高め。

■耐久性に懸念がある
ウールという素材の特性上、毛玉ができやすい傾向にあります(最近は毛玉ができにくい加工が施されているものもあり)。また、化学繊維に比べて耐久性に劣る点も弱点です。

メリノウールのベースレイヤーの選び方

各ブランドから様々なベースレイヤーがラインナップしていますが、モデルごとに細かな違いがあって選ぶ際には迷いがち。メリノウールのベースレイヤーを選ぶ際にチェックしたい3つのポイントを見ていきましょう。

メリノウールのベースレイヤー選びのチェックポイント

①生地の厚さ|着用シーンに合わせた3種類
②生地の素材|ウール100%か混紡か
③動きやすさやフィット感

①生地の厚さ|着用シーンに合わせた3種類

メリノウールベースレイヤーの厚みの比較
撮影:TAKAHASHI(左:薄手の150g/㎡メリノウール、右:中厚手の200g/㎡メリノウール)


生地の厚さは、「薄手」「中厚手」「厚手」で表されることが多く、1平方メートルあたりの重さが異なります。薄手=120〜150g/㎡、中厚手=200g/㎡、厚手=250〜260g/㎡が一般的な目安で、厚手になるほど保温力がアップ。

冬の低山ハイクなのか、運動量が多い山行なのか、自身の登山シーンや季節に合わせて生地の厚さを選ぶといいでしょう。

②生地の素材|ウール100%か混紡か

メリノウールのベースレイヤーには「メリノウール100%」と「メリノウール×化学繊維の混紡素材」があります。

吸湿性や吸水性に優れているメリノウールですが、速乾性は低く耐久性もやや劣るという弱点も。このデメリットを補いメリノウールと化学繊維のいいとこどりなのが混紡素材です。

化繊素材の割合が多いほど耐久性や速乾性など化繊素材のメリットが大きくなるので、着用シーンによって生地を選びましょう。

③動きやすさやフィット感

メリノウールベースレイヤーのストレッチ性
出典:Amazon

肌に密着フィットするタイプや比較的ゆったり着用できるリラックスシルエットなど、さまざまなモデルがあります。

動きやすいように立体的な縫製になっているか、ストレッチ性や動きを妨げない立体的な縫製であるかはチェックしたいポイント。

動きやすさを重視する山行であるかを踏まえつつ、自身の好みに合わせて選んでOKです。

メリノウールのベースレイヤー|おすすめ10アイテム

ここからは、おすすめのモデルをご紹介します。積雪のない秋冬の低山登山での着用を想定して、長袖の薄手〜中厚手のモデルをピックアップ

「メリノ100%」と「混紡」に分けて紹介するので、自身にあった製品を見つけてください。

しっとりとした肌触り!メリノ100%【4モデル】

ユニセックス

アイスブレーカー メリノ150 LS ポケットティー

素材 ウール 100%(メリノウール)
重量
サイズ 2XS〜XL
カラー ブラック、グリッドストーンヘザー、アトランティス、エクルーヘザー、ファービッド
フィット リラックスフィット
(インポートサイズのため、男性は1サイズ、女性は2サイズほど大きめ)

リラックスシルエットの定番シリーズ

ややゆったりとしたシルエットの使いやすいモデル。汎用性が高く、登山やアウトドアシーンからタウンユースまでマルチに活躍します。


メンズ

アイスブレーカー 200 オアシス ロングスリーブ クルー

素材 ウール100%(メリノウール)
重量
サイズ S〜XL
カラー ブラック、ローデン、グリッドストーンヘザー、ジャバ、アトランティス、トパーズ
フィット
(インポートサイズのため、日本国内サイズよりも1サイズほど大きめ)

秋〜春先まで活躍する中厚手タイプ

中厚手モデルで春や秋のハイキング、冬の登山など保温性が求められるシーンに最適。ショルダーの当たりを軽減するラグランスリーブや肌とのスレを軽減するフラットシームなど、ストレスフリーな着心地も魅力です。

▼ウィメンズ


メンズ

スタティック ローLW L/S シャツ

素材 メリノウール100%
重量 200g(M)
サイズ S〜XL
カラー スモークドピンク、インク、カーボン、シンダー、リーフ
フィット リラックスフィット

サステナブルなベースレイヤー

ウール生地の産地である愛知・尾州で、オーストラリア産の羊を傷つけないノンミュールジング・ウールを100%使用して作られているスタティックのシャツ。人や環境に負荷のかかる塩素樹脂は使用せず防縮加工を行い、ネームタグや品質表示もリサイクル素材を使用するなど、肌にも自然にも優しい製品です。

▼ウィメンズ


メンズ

フーディニ デソリ ライト クルー

素材 ソリッドメリノ(メリノウール100%)
重量 194g(L)
サイズ XS〜2XL
カラー ブルーイリュージョン、トゥルーブラック
フィット スリムフィット

通年使用OKな軽やかな着心地の薄手タイプ

軽量で伸縮性があり、柔らかな肌触りが特徴のオーストラリア産スーパーファインメリノウールを100%使ったモデル。冷気の侵入を防ぐ長めの背面、サムホールなど機能性もバッチリ。登山やハイキング、スキーなどのスノーシーンなどアウトドアから日常まで通年で着用が可能です。

▼ウィメンズ

メリノと化繊のいいとこどり!化繊混紡【6モデル】

ユニセックス

[sn] × YAMA HACK マウンテン ベーシック Tシャツ長袖

提供:[sn]super.natural
素材 ウール53% ポリエステル 47% (リサイクルポリエステル 30%, バージンポリエステル17%)
重量
サイズ XS〜XL
カラー フォギーグレー、ディープフォレスト、トワイライトピンク、エアブルー、トレイルベージュ、フォレストグリーン
フィット リラックスフィット

ずっと着ていたくなる機能とベーシックなデザイン

YAMA HACK読者の声と一緒に作った使い勝手抜群なベースレイヤー。ウールとポリエステルのハイブリッド素材を採用し、ポリエステルの乾きやすさ、ウールの蒸れにくさなど、それぞれの長所のバランスが取れた一着。生地の厚みは170g/㎡と1枚で着ても透けにくい点も嬉しいポイント。絶妙なカラーリングもGOOD!


メンズ

スマートウール クラシックオールシーズンメリノベースレイヤー ロングスリーブ

素材 メリノウール88%、ナイロン12%
(150g/m2)
重量 170g(M)
サイズ S〜L
カラー アイアンヘザー、ブラック、ファーングリーン、ナイトフォールブルー
フィット スリムフィット

季節を問わず使えるバランス良しな薄手タイプ

メリノウールのソフトな着心地にナイロンを混紡することで耐久性をアップさせた、いいとこどりな一着。縫い目の段差を最小限にし着用時のストレスを感じさせないつくりも秀逸。薄手で年間を通じて使えるベースレイヤーです。

▼ウィメンズ


メンズ

パタゴニア メンズ・ロングスリーブ・キャプリーン・クール・メリノ・シャツ

提供:パタゴニア
素材 RWS認証済みウール65%、リサイクル・ポリエステル35%
重量 139g
サイズ XS〜XL
カラー テレイングリーン、ブラック、エンドレスブルー、パファーフィッシュゴールド
フィット スリムフィット

一枚でも着こなしやすいスリムフィットデザインのテクニカルトップ

パタゴニアのベストセラー「キャプリーン・クール」シリーズのメリノウールバージョン。天然の温度調節機能と防臭効果、通気性を備えたテクニカルなモデルです。激しい運動状況でもさらりとした着心地で快適さをキープします。

▼ウィメンズ


メンズ

ファイントラック メリノスピンライトロングスリーブ

素材 ウール37%、ポリエステル63%
重量 115g(M)
サイズ S〜XL
カラー ブラック、ピークネイビー
フィット

こだわりの日本製!

メリノウールならではの保温性と化学繊維のメリットである速乾性を併せ持ち、オールシーズンOKな優れもの。洗濯を繰り返しても防臭効果が落ちない工夫が施され、お手入れしやすい点も魅力です。動きやすさとフィット感を両立させるトルネードスリーブ採用でアクティブな登山などに最適。

▼ウィメンズ


メンズ

ミレー ワッフル ウール クルー

素材 ワッフルウール(ウール70%、ナイロン26%、ポリウレタン4% 18.5μ メリノウール)
重量 192g
サイズ XS-S、M-L
カラー ヘザーグレイ、ブラック、ウィンターヘイズ、サファイア
フィット

最先端技術による絶妙なフィット感

高品質極細メリノウールと化繊の混紡素材を最先端のコンピューター編みでワッフル形状に仕上げた進化系ニット。軽く、温かく、抜群のフィット感に加え、柔らかな着心地が好印象。冬の登山をはじめ長期山行など幅広いアウトドアシーンで重宝します。

▼ウィメンズ


メンズ

モンベル スーパーメリノウール M.W. ラウンドネックシャツ

提供:モンベル
素材 スーパーメリノウール(ウール85%、ポリエステル15%)
重量 180g(平均重量)
サイズ XS〜XL
カラー ネイビー、ブラック、ライトグレー
フィット

吸湿発熱素材で着た瞬間から暖かい

卓越した発熱量を誇るモンベルのスーパーメリノウールシリーズ。暖かさを持続させながら、優れたストレッチ性も備え、スノースポーツから日常まで幅広いシーンで活躍します。中厚手なので暖かさ重視の寒がりさんにおすすめです。

▼ウィメンズ

メリノウールを長持ちさせるメンテナンスの基本

メリノウールの洗濯
出典:PIXTA(洗濯のイメージ)

メリノウールはデリケートなイメージがありますが、クリーニングではなく自宅で洗濯できる製品も多いもの。メンテナンス方法を確認して自分でしっかりケアして長持ちさせましょう。汗や汚れを付けたままで放っておくのは虫食いや劣化の原因になるのでNGです。

必須|洗濯表示をチェック!

メリノウールベースの洗濯表示
撮影:TAKAHASHI

製品に必ずつけられている洗濯表示に従うのが、メンテナンスの基本です。混紡や縫製、付属パーツによって洗濯の方法が異なるので、表示マークや注意書きの確認はマスト!

洗濯の手順

  • ①洗剤を用意する
  • ウール用洗剤があればベストですが、一般的な弱アルカリ性の洗剤使用OKなモデルも多いもの。洗濯表示に従って洗剤も選びましょう。なお、柔軟剤や漂白剤はNGです。

  • ②全自動洗濯機なら「ドライコース」「おしゃれ着洗いコース」を選択
  • 洗濯機使用可能であればタグにしたがってコースを選びましょう。手洗い表示の場合は、手洗いで4の行程へ。

  • ③洗剤を投入して洗う
  • 洗濯ネットを使った方が繊維同士が擦れるのを防いでくれるので安心です。服を裏返しにして、1つのネットに1枚ずつ入れるのが理想的。

  • ④脱水が終わったら、形を整えて平干し
  • 洗い終わったらやさしく形を整え、風通しのいい場所ですぐに乾かしましょう。製品によっては乾燥機OKのものもありますが、取扱説明書に従って、それぞれに合った方法で乾かします。

注意点|保管時は防虫と防湿に気をつけよう

メリノウールの保管
出典:PIXTA

メリノウールは天然素材なので保管中の虫食いには注意しましょう。汚れ落として完全に乾燥させ、密閉できる保存袋などに入れて保管するのがベスト。引き出しや衣装ケースなどで保管する際は、防虫剤を使用するといいでしょう。

メリノウールで冬の登山を快適に楽しもう!

冬山登山
出典:PIXTA

メリノウールは保温性・吸湿性に優れた素材なので、汗冷えを防ぎウェア内の快適さをキープ。
冬山ハイクや登山を楽しむための寒さ対策には、メリノウールのベースレイヤーを着用するのがおすすめです。自分に合った一着を見つけて、冬も登山を楽しみましょう!

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