アイキャッチ画像:ポンチョ
テント泊の明かりは、<CLAYMORE>のライトが大本命!

提供:CLAYMORE JAPAN
昨今、注目を集めているヘッドライトやランタンブランドの<CLAYMORE(以下、クレイモア)>。なかでも代表作のひとつであり、帽子のツバに装着して使えるクリップ式LEDライト「キャップオン」シリーズは、軽量化を追求するULハイカーたちの関心の的となっています。
その理由は多用途性。軽量であることは前提として、別売りバンドを使えばヘッドライトになり、吊り下げるとワイド光でランタンとしても使えるからです。
さらにモーションセンサーを備え、ボタン操作だけでなく、手をかざすことで点灯・消灯等ができるモデルもラインナップしています。
気になる実力は? クリップ式ライト、そしてモーションセンサーを装備したモデルをテスト

今回は、「キャップオン」シリーズから、軽量コンパクトさを極めた『キャップオン 40B(写真右)』、モーションセンサー搭載でバランスのよい『キャップオン 80C(写真中央)』をピックアップ。
加えて、超軽量ヘッドライト「ヘッディー」シリーズから、光量調節もモーションセンサーでできて最大500ルーメンの明るさを誇る「ヘッディー3(写真左)」を使ってみました。]
キャップオン 40B|これひとつで登山の明かり装備は必要十分!

クレイモア/キャップオン 40B ¥5,500
サイズ:幅 37mm × 奥行き 54.2mm × 高さ 24mm
重量:29g
バッテリー:内蔵充電池(Type-C充電)
最大光:230ルーメン
連続点灯時間:2~12時間
帽子のツバにサッと付けて、広範囲を照らせる

『キャップオン 40B』の主な特長は3つ。1つめの特長は、キャップオンという商品名が表す通り、帽子のツバに装着して使用できることです。
キャップの上にヘッドライトを装着すると、下方向の光がツバで遮られてしまうので足元が暗くなりますが、ツバに装着できるキャップオンであれば、足元から前方まで幅広く光で照らすことができます。
明るさは最大230ルーメンあり、日没後の夜の山も歩けます。しかし最大光量での点灯時間は2時間なので、ナイトハイクの時間が多い場合には、点灯時間の長い別のライトが必要です。

ツバへの装着方法は、本体裏面に装備されているクリップで挟むだけ。そのクリップはやや硬めで隙間をつくりづらいのですが、反面、固定力は十分です。
最近多くのハイカーが被っているツバが柔軟なソフトバイザーだと、下を向いてライトが倒れてしまうのでは?と思って確かめてみたところ、重量29gという軽さが機能して、簡単に倒れることはありませんでした。
とはいえ、激しく動くとツバが支えきれず下向きに……。しかし、テント場等で作業をする分には問題ないレベルでした。
別売りバンドで、ヘッドライトにもなる!

ソフトバイザーのキャップやハットをかぶって歩く場合は、別売りの『キャップオン ウエアラブルキット(¥1,430)』という、ライト本体をクリップで連結してヘッドライトとして使えるバンドを使用すれば、問題ありません。
上の写真では、本体と連結するバンド側の台座を上側にして使用。メーカーは、下側に装着して、ストッパーにより台座が下向きに倒れない方向で使うことを推奨しています。でも、『キャップオン 40B』は軽いので、台座を上側にしても倒れることはなく、むしろこの装着方法の方が細かな角度調節ができると感じました。
ランタンとしても使える!しかも簡易ではない本格仕様

2つめの特長は、本体天面側のワイド光で照らして、ランタンとして使える点です。
本体裏側のクリップには、付属のアクセサリーカラビナを通す穴があり、吊り下げが可能。上の写真は、テント内に吊り下げた模様です。白色光が広くテント内を照らし、必要十分な明るさを提供してくれます。

比較のために、軽量コンパクトさでハイカーにも人気のゴールゼロ『ライトハウスマイクロ』も同じようにセットしてみました。明るさは最大光量の150ルーメン。こちらは電球色のやさしい光な分、やや暗めに感じました。

撮影:ポンチョ 『キャップオン 40B』 は、本体の他、収納袋、アクセサリーカラビナ、充電用のUSBコードを標準装備
- クレイモア
キャップオン 40B - ゴールゼロ
ライトハウスマイクロ - 重量
- 29g
- 68g
- 点灯時間
- 最大12時間
- 最大170時間
『ライトハウスマイクロ』はハンディライトにもなり、サブライト&ランタンとして使えるベストセラーです。一方、キャップオンライト&ランタンとして機能する『キャップオン 40B』は、両手をフリーにできて作業をしやすいのが利点。
点灯時間では『ライトハウスマイクロ』 に大きく負けていますが、2泊3日のテント泊山行での装備としてなら、軽さを重視して『キャップオン 40B』を選択肢に入れたいと感じました。
赤色光で眩しさを軽減

3つめの特長は、赤色光が点灯すること。テント内でも機能するのはもちろん、山小屋泊で夜中にトイレに行く際や、まだ暗い早朝に出発の用意をする時にも、他の宿泊者をライトの光で眩しくさせずに済みます。
また、山で星空を見る際も役立ちます。明るい白色系だと星が見えづらくなりますが、暗めの光の赤色光を使えば、眼が光の影響を受けづらいので、星空を眺めやすいのです。
キャップオン 80C|モーションセンサーを装備したバランス型!

クレイモア/キャップオン 80C ¥6,930
サイズ:幅 51.2mm × 奥行き 50.1mm × 高さ 30.4mm
重量:43g
バッテリー:内蔵充電池(Type-C充電)
最大光:280ルーメン
連続点灯時間:3~60時間

最初に紹介した『キャップオン40B』を、少し大きく&明るくしたのが、この『キャップオン 80C』です。
重量も増しているので、ソフトバイザーに装着すると下向きに倒れがち……。なのでハードバイザーのキャップに使うか、別売りのウエアラブルキットに装着する必要があります。

『キャップオン 80C』の最大の特長は、本体左側のセンサーに手をかざすだけで点灯・消灯ができること。
もちろん、右側にあるボタンを押しても操作はできますが、とくにランタンとして吊り下げて使用している時に、手の動きだけで点消灯が可能なのは、とても便利です。
ヘッディー3|点消灯だけでなく、光量調節もボタンを押さずにできる!

クレイモア/ヘッディー3 ¥7,150
サイズ:幅68mm×奥行き51mm×高さ37mm
重量:83g
バッテリー:内蔵充電池(Type-C充電)
最大光:500ルーメン
連続点灯時間:4.5~55時間

撮影:ポンチョ 上から、集中光、拡散光、赤色ライト
ヘッディー3の特長は、多様な光を装備していること。上の写真の通り、集中光、拡散光、赤色ライトを搭載。拡散光は昼光色と電球色とがあります。

撮影:ポンチョ 拡散光(昼光色と電球色)
しかも最大500ルーメンと非常に明るく、点灯時間も長いのでメインライトに使えます。またキャップオンシリーズ同様に、角度調節できる裏面のフックと付属のカラビナを連結して吊り下げれば、ランタンにもなってくれるんです。
モーションセンサーは、便利&楽しい!

本体前面の上部、上の写真で光っている拡散光ライト部の中央にモーションセンサーを装備。このセンサーに手をかざすと、点灯・消灯だけでなく、光量を変更する調光までが可能なんです!
その操作の様子を動画にしたのがこちら。
本体下部には、三脚に取り付けることができるネジ穴があり、動画のように三脚をランタンスタンドにして、テント内、テント前のスペースを明るく照らせます。その光はソロハイクだけでなく、グループやカップルで使用することができるほど明るく、広がりがあるものを選択可能。
そしてテント内に吊り下げれば、寝る際にライトに手をかざすだけで消灯ができます。夜中にトイレに起きた時には、ライトを探す必要もなく、手をかざせば点灯してくれます。
こんな便利な機能を装備していて、価格は7,150円!コスパのよさにも驚きです。
軽さを求めるなら『キャップオン40B』、快適さ重視なら『ヘッディー3』

「キャップオン」シリーズをヘッドライト化するウエアラブルキットには、頭に装着するバンドの他に、バネ式のクリップも備わっています。それを使うと、上の写真のようにチェストストラップやショルダーハーネス、ウエストベルトにライトを装着することが可能です。
ヘッドライトを頭に装着するわずらわしさを感じる人には、大きな魅力でしょう。

『ヘッディー3』にも、同様のバネ式クリップが標準装備されています。そのクリップを使えば、ポケット等に装着が可能です。

今回紹介したクレイモアの3モデルは、他のヘッドライトにはない多機能性がポイント。そしてテント泊山行に装備すれば、ランタンを追加で持つ必要がありません!
そうした点で、ソロハイクであれば軽量さを活かした『キャップオン40B』、モーションセンサーの便利さが欲しければ『キャップオン80C』、2人以上のハイクなら便利な中型ランタン的に使える『ヘッディー3』が役立ちそうです。
そして「なにそのライト!?」と、道具好きと話しが盛り上がること、間違いありません!!
それではみなさん、よい山旅を!
クレイモア キャップオン40B
クレイモア キャップオン80C