まずは収納力をチェック!22Lサイズにはどれだけ入る?
山での宿泊や夜通しの行動などのオーバーナイトにも対応する22Lサイズには、どれくらいの装備をパッキングできるのでしょうか。水と食料を除いた「日帰り」と「シェルター泊まり」の2パターンの装備をパッキングして確かめてみました。
【パッキング例1】秋冬シーズンの日帰りや山小屋泊り装備

寒いシーズンに丹沢の塔ノ岳など、日帰りでいける2,000m未満の山を想定した装備をパッキング。
寒さ対策に防寒着やウィンドシェルも携行し、ツエルトなどの緊急時用アイテムをしっかり装備。汗でびしょ濡れになったとき用にベースレイヤーや靴下も用意しました。スマートフォンの地図アプリを使用するため、充電用のモバイルバッテリーも持って準備万端。
日帰り登山の装備リスト
ツエルト、ファーストエイドキット、ヘッドライト、モバイルバッテリー、地図(バックアップとして)、ブラックダイヤモンド「ディスタンスカーボンFLZ(トレッキングポール)」、ウォーターキャリー(1Lと500ml)、ウィンドシェル、化繊素材の防寒着、レインウェア上下、予備ベースレイヤー、予備ソックス

すべての装備をパッキングしても、サイドコンプレッションでコンパクトに調整できるほど余裕がありました。暖かい飲み物や食事を摂るためのバーナーやコッヘル、防寒用にグローブやネックゲイターなども追加できそうです。
【パッキング例2】3シーズンのシェルター泊装備

夏から初秋の暖かいシーズンに八ヶ岳を1泊2日で歩くことを想定した装備をパッキング。ベースウェイトは4.1kgです。
Zポールで設営できるシェルター、コンフォート温度9℃の夏用スリーピングバッグ、空気だけで膨らませるエアマットで、宿泊装備は軽量化を重視しつつ、快適性と安全性もキープ。食事はアルファ米だけにして、小型カップ(容量250ml)とバーナーで対応できる想定です。
シェルター泊の装備リスト
小型カップ(容量250ml)、バーナー、ガス缶、スプーン、ブラックダイヤモンド「ディスタンスシェルター」、シートゥサミット「スパークSp1(シュラフ)」、シートゥサミット「ウルトラライトマット(レギュラー)」、ブラックダイヤモンド「ディスタンスカーボンFLZ(トレッキングポール)」、モバイルバッテリー、ヘッドライト、ウォーターキャリー(1Lと500ml)、化繊素材の防寒着、レインウェア上下、予備ソックス、ファーストエイドキット

すべての装備をパッキングできましたが、あまり余裕はなく、パッキングする順番や方法も試行錯誤が必要です。装備の中で一番かさ張るシェルターは収納袋から出して、平たくシート状に折りたたんでパッキングしました。
また、背面パッドが柔らかいため、いっぱいにパッキングした装備によって背面に丸みがでてきてしまい、背負い心地に少し干渉してきます。

本体の中をみると、ベースウェイトの装備だけで入口ギリギリまできています。晩と朝の2食分のアルファ米と携行用の1Lの水を入れてみると満杯になったため、行動食はショルダーベルトのポケットにすべて収納する必要がありそうです。
シェルターを宿泊できるサイズのツエルトに変更するなどして、より軽量コンパクトなアイテムを選んだり、防寒着や予備ソックスなどの快適アイテムを削ったりすると、容量にもう少し余裕を持たせることができそうです。
