アイキャッチ画像 提供:RICOH、Canon、Nikon 編集:編集部
一眼レフ入門用カメラを選ぶときのポイント

スマホで手軽にキレイな写真が撮れるようになりましたが、せっかくならこだわった高画質な写真が撮ってみたい!と考える方もまだまだ少なくないようです。ここでは、一眼レフカメラの選び方とメーカー担当者のおすすめモデルをご紹介していきます!
ポイント①レンズの種類が豊富なものを選ぶ

1本のレンズであらゆる画角の写真が撮れるわけではないので、先々にさらにこだわった写真を撮りたい!と思ったとき、レンズの選択肢は豊富なほうがいいですよね。ですが、全てのレンズがどのメーカーのカメラにも装着できるというわけではなく、各メーカーによってマウント(カメラ本体とレンズの接続部)の形状が異なります。
レンズはメーカー純正のもの以外に、SIGMAやTAMRONなどサードパーティーのメーカーが各マウント別に対応するレンズを製造しています。
各マウントに対応するレンズの種類や価格、コンパクトさ、写りなども事前にチェックしておけば購入時の参考になりますよ。
ポイント②センサーサイズの違いを知っておく
あらゆるカメラには撮影対象を撮影するためのセンサーが組み込まれています。高画質なコンデジであれば1サイズ(1型)が多いですが、一眼レフの場合はほとんどが
・フルサイズセンサー
・APS-Cセンサー
のどちらかです。
センサーサイズは大きければ大きいほど高画質でボケ味が豊かな写真を撮ることができます(※)が、そのぶん高価になる傾向にあります。
ハイアマチュアやプロはフルサイズを使う傾向にありますが、初めて一眼レフを購入する人はAPS-Cセンサー搭載の機種で選ぶとよいでしょう。
※同じ画角で撮影した場合
ポイント③初心者なら大きすぎないものを!

一眼レフ初心者でよくあるのが、大きくて重たいものはだんだん持ち運ばなくなり、たんすの肥やしになる・・・という悲しいパターン。基本的にはセンサーサイズが大きいものが本体も大きくなる傾向にありますが、エントリー向けのモデルであればコンパクトな一眼レフも登場していますのでそちらをチェックしてみましょう。
ミラーレス一眼と一眼レフカメラはどう違う?
一眼レフを購入する際によく比較検討されるのが「ミラーレス一眼カメラ」ですよね。
以前は、ミラーレス一眼カメラの方が入門者向けで一眼レフカメラの方が高画質・本格的という印象がありましたが、2018年ごろからNikonやCanonなどの大手メーカーがフルサイズの一眼レフ市場に参入し、本格的で高画質な写真が撮れるカメラが数多く開発されています。現在ではどちらの方が高画質か?本格的か?といった比較は適切とはいえないでしょう。
それゆえに、多くのプロがミラーレス一眼に転向するなどの動きも出てきています。
ではミラーレス一眼と一眼レフのどちらを選ぶと良いのでしょう?それぞれの特徴について簡単に解説します。
- 構造上大きく重い傾向にある
- レンズから入る光を鏡で反射させてファインダーから覗いて撮影。ファインダーからはレンズを通して被写体がそのまま映し出される。
- コンパクトで軽量
- レンズ内から入る光を直接センサーにあてるため鏡(ミラー)がない(レス)。センサーが読み取った光は液晶画面に映し出される。
現在のカメラ業界はむしろ一眼レフよりもミラーレス一眼の方が主流といえ、毎年最新のモデルやレンズが次々に発売れています。
しかしその上でも一眼レフを選ぶ理由はいくつかあります。
「撮影体験」は一眼レフの方が上
一眼レフは構造上被写体をミラー等で反射させることによりファインダーから直接のぞきながら撮影することが可能です。一方でミラーレス一眼はセンサーに写った被写体を映像として見ながら撮ることになるため、昔からカメラを使っている人にとってはやや違和感に感じたり、目がチカチカするといった印象を抱く人がいるでしょう。
実際にどちらのカメラもファインダーを覗いてみることをおすすめします。

また、一眼レフの方が筐体が大きく、特に手が大きな人にとっては握りやすいと感じる人が多いでしょう。握りやすさは手ぶれの発生を抑えることにもつながります。ミラーレス一眼でも一眼レフでも実際に本体を握ってみて撮影してみるのがおすすめです。
被写体の実像をファインダーで覗きながら、じっくり向き合って撮りたいという方には一眼レフの方が好みに近い撮影体験を得られるでしょう。
過去のレンズラインナップが豊富

一眼レフはフィルムカメラの時代からレンズマウントが変わっていないものもあり、各メーカーの歴史の分だけ非常に多くのラインナップが揃っています。NikonやCanonのミラーレス一眼はまだ発売されて日が浅いこともあり一眼レフ時代に比べるとどうしても少なくなってしまうのが実情といえます。
レンズは技術の発達によって精細さやオートフォーカスの速度、手ぶれ機能などの精度が増していますが、その一方で独特のボケ味やソフトな写りなど「銘玉」と呼ばれる昔から愛されるレンズも存在します。
それらのレンズを直接カメラと組み合わせて楽しみたい!という方には一眼レフの方が選択肢が多いといえるでしょう。
なお、これらの昔からあるレンズを絶対に使えないかというとそういうわけではなく、ミラーレス一眼でも専用の「マウントアダプター」を装着すれば一眼レフ向けのレンズを使用することが可能です。
また今後は最新技術を用いたミラーレス向けのレンズの方が積極的に発売される可能性が高いといえます。どちらが優れているか?というよりはこれまでのラインナップとこれから発売されるレンズのバリエーションを知っておくことで検討材料になるでしょう。
メーカーおすすめの入門〜中級者向け一眼レフカメラ3選
ではここからはメーカーおすすめ一眼レフを紹介します!最初はAPS-Cセンサー搭載の一眼レフカメラから!それぞれの機種ごとの特徴を参考にしてみてくださいね。
Canon(キヤノン) EOS Kiss X10
キヤノン EOS Kiss X10
サイズ | 約122.4(幅)×92.6(高さ)×69.8(奥行)mm |
---|---|
重量 | 約449g(バッテリー、カードを含む) |
有効画素数 | 最大約2410万画素 |
キヤノン担当者
小型・軽量が魅力の一眼レフKiss。映像エンジンDIGIC 8採用により、高性能なライブビュー撮影が可能です。顔認識オートフォーカス、高速連写(秒間5コマ)など、スペックには妥協ありません。
これから一眼レフを始めようとしている方にピッタリ!
作例

Nikon(ニコン) D7500 18-140 VR レンズキット
Nikon D7500 18-140 VR レンズキット
サイズ | 約135.5×104×72.5mm |
---|---|
重量 | 約720g(バッテリーおよびSDメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く) |
有効画素数 | 2088万画素 |
ニコン担当者
高画質と高速性能を軽量・薄型ボディーに凝縮したAPS-Cセンサー搭載の一眼レフカメラ。
操作性を向上するタッチパネル採用のチルト式3.2型画像モニターより鮮鋭感の高い動画を撮影できる4K UHD(3840×2160)/30pに対応しています。
作例

PENTAX K-3 Mark III
PENTAX K-3 Mark III
サイズ | 約134.5mm(幅)×103.5mm(高)×73.5mm(厚) (突起部を除く) |
---|---|
重量 | 約820g (バッテリー、SDカードを含む) |
有効画素数 | 約2573万画素 |
PENTAX担当者
防塵・防滴構造に加え、-10℃の耐寒動作保証を実現したアウトドアフィールドにピッタリなAPS-Cセンサー搭載の一眼レフカメラです。交換レンズも防滴タイプを多数ラインアップ。天体用赤道儀無しで天体追尾撮影が可能な「アストロトレーサー機能」を備え、星空が美しい山間部での星景写真の撮影も可能です。
PENTAX担当者
また、バッテリーの性能低下が著しい低温環境下でも、モバイルバッテリー等を利用したUSB充電にも対応しています。
作例

プロも愛用!メーカーおすすめのフルサイズ一眼レフカメラ2選
続いて、フルサイズセンサーを搭載したハイアマチュアからプロにも大人気の一眼レフを紹介します!
Nikon D780
Nikon D780
サイズ | 約143.5×115.5×76mm |
---|---|
重量 | 約840g(バッテリーおよびSDメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く) |
有効画素数 | 2450万画素 |
クリエイティブを刺激する高度な仕様と最新の高機能を搭載のフルサイズ一眼レフカメラ。
最大約2,260コマ撮影できる低消費電力設計で、インターバルタイマー撮影やタイムラプス動画撮影など、1,000コマ以上撮影するときでも電池残量を気にせず安心して使えます。
作例

Canon(キヤノン) EOS 5D Mark IV
Canon EOS 5D Mark IV
サイズ | 約150.7(幅)×116.4(高さ)×75.9(奥行)mm |
---|---|
重量 | 約890g(バッテリー、CFカード、SDメモリーカードを含む) |
有効画素数 | 約3040万画素 |
ハイアマ向けモデル。有効画素数、約3040万画素のフルサイズのセンサーを採用することで、高感度化。
実際に取材などでプロカメラマンと同行する際にメイン機、サブ機として使用しているケースが非常に多いカメラです!
作例

一眼レフカメラで撮りたいものを撮ろう!

一眼レフカメラはなんとなくスマホやコンデジで撮っていた時と違い、ファインダーを通してしっかりと被写体と向き合うことができ、さらに従来とは比較できないほど高画質な写真を撮ることができます。
撮影に特化した機能が充実しており、自分の好みの写真が撮れるように細かな調整が可能なのでぜひ日常からアウトドアフィールまでさまざまなシーンで使い倒してみてくださいね!