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chinaさん

稜線の絶景と仲間の笑顔に救われた!山に潜む危険を体験した「笠ヶ岳」

登山女性向け情報ページ「POLE POLE」。そこで、山の魅力や楽しさを発信してくれる存在がアンバサダー。今回は、オシャレに山を楽しむ様子を紹介してくれている<chinaa_33>さんの登場です。思い入れのある山や、チャレンジしたい山など、ひとりの女性登山者として山について、胸に思い描いていることをインタビューしました!

目次

アイキャッチ提供:chinaさん

山に登る理由は人それぞれ

谷川岳

撮影:YAMAHACK編集部

山に登る人は、初心者からベテラン、スタイルもきっかけも様々で、いろいろな人がいますよね。そして、その数だけ山へ登る理由や想い、楽しみ方も存在します。コロナウイルスでの自粛期間もあり、より山について考える時間も多かったのではないでしょうか。

YAMA HACKでは、これまでアウトドアに関わる多くの人達に、山への想いを聞いてきました。様々な人の話を聞くと、自分とは違う価値観や共感できるポイントだったり、新しい山の魅力を発見できるかもしれません。

今回は、よりYAMA HACK読者に近い登山者「POLEPOLEアンバサダー」の方に、山への想いを聞いてみたいと思います。

「POLE POLE」アンバサダーってどんな人?

『POLE POLE』とは女性のための登山情報ページ。登山が好きなすべての女性に、レベルや年齢にとらわれることなく自分らしく山を楽しんでほしい、そんな想いをカタチにする場所として2020年3月にOPENしました。
そのPOLE POLEで、女性ならではの視点で山の楽しさや魅力を発信してくれる存在がアンバサダーさん。自分らしく山を楽しみ、その思い出の詰まった写真などを投稿してくれています。

いつも見ているだけでワクワクする写真を投稿してくれるアンバサダーさんって、どんな人なんだろう?
普段なかなか聞くことのできない山への想いを聞いてみたい!

そんな訳で、「思い出の山」や「挑戦してみたい山」など山にまつわるお話を伺ってきました。

初めまして!POLE POLEアンバサダー<chinaa_33>さん

提供:chinaさん(Instagram/chinaa_33
プロフィール|chinaa_33さん

名前:china

登山歴:3年目  
友人から勧められたのをきっかけに山にどハマり。ファッション好きで登山ウェアやギアを集めるのも楽しみのひとつ。時間を見つけては、近場のデイハイクからテント泊縦走まで楽しんでいる。

山とファッションが大好きで、おしゃれな山写真をたくさん紹介しているchinaさん。 早速、大好きな山の話を聞いてみましょう!

私の大好きな山、それは「笠ヶ岳」

提供:chinaさん

笠ヶ岳
標高:2,898m
所在地:岐阜県高山市
北アルプスの南側に位置する笠ヶ岳は日本百名山のひとつ。登山口から山頂までの所要時間が長く、1,900m近い標高差があるため一般的には健脚者向け。北アルプスの主要な縦走路から外れているため、静かな山歩きを楽しみたい人から支持されている山。

── これまでに登った山の中で、思い入れのある山はどこですか?

2年前に登った笠ヶ岳です。実は…笠ヶ岳のテント場で落雷に遭いました。
chinaさん
chinaさん

── えっ…落雷ですか!?

山はとっても大好きですが、この山行で同時に怖さも痛感し、この先ずっと忘れられないハイクになったんです。
chinaさん
chinaさん

── それは衝撃的でしたね。どんな山行だったのか教えてください!

友人に誘われて総勢9人で笠新道で笠ヶ岳へ登り、そこから双六岳へ向かい鏡平経由で新穂高に下山する2泊3日の計画でした。
天気予報も晴れで、初めて行く山にワクワクしていたのを覚えています。
chinaさん
chinaさん

── 大人数でにぎやかそうですね!

初日の宿泊地、笠ヶ岳のテン場に着き、まずはテントを張りました。その後、離れた小屋に受付けと水を汲みに行き、テン場に戻る途中に落雷に遭いました。
1番後を歩いていたので、白くて細い光がみんなの頭の上を走る瞬間を見てしまい.…。
chinaさん
chinaさん

── めちゃくちゃ怖い体験をされたんですね。

とにかくびっくりしました。頭に突き刺すような痛みはありましたが、幸い怪我もなく全員無事でした。
chinaさん
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提供:chinaさん(落雷する前の写真。真ん中のポールテントに雷を受けたそう)

── 怪我することなく無事だったことが何よりですね。

もう、そこからはとにかく必死で。危険なので小屋泊に変更しようと、荷物を取りにテントに戻ったらテントは倒壊していて…黒く焼けこげていました。
chinaさん
chinaさん

── ご自身だけでなくテントにも落雷していたんですね。

一瞬何が起きたのか、理解できませんでした。
でも雨が強く降りはじめたので急いで荷物をかき集め、雷が鳴る恐怖の中、とにかく必死で小屋まで走りました。
もちろん予約もしていなかったのですが、小屋では快く受け入れてくださり本当にありがたかったです。
自炊室もゆっくり使わせてくれたりと親切にしていただき、小屋の方には感謝しかありません
chinaさん
chinaさん

メンバー全員が無事だった事が奇跡

提供:chinaさん(写真は全て翌朝に撮影したもの)
写真は翌日に撮ったものですが、私達もその時になってようやくじっくりと確認できました。
もちろん予定を変更し、下山することにしましたよ。
chinaさん
chinaさん

── 雷の衝撃がすごかったことがわかる写真ですよね。

テントを支えていたトレッキングポールはなくなり、髪の毛のような繊維が散乱していました。
カメラ、モバイルバッテリーなどの電子機器は当然全滅。ビールは全て穴が空いていて、袋がアルミコーティングされているお菓子や食品類は、溶けたり穴が空いていました。
他にもポール付近にあったザック、マットなど破損したものは多数あります。
chinaさん
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── これだけの被害にもかかわらず、メンバー全員が無事で本当に良かったですね。

他にもテントが何張りかあった中、無人だった私達のテントに雷が落ちた事。いろいろな物が犠牲になりましたが、誰も怪我することなく無事だった事が本当に奇跡でした!
chinaさん
chinaさん

── 雷って登山者の側から積極的な対策をとることが難しい自然現象ではありますよね…何か予兆は感じていましたか?

天気予報はもちろんチェックしていて晴れ予報でした。雷がはるか遠くで鳴っていましたが激しい夕立とういう状況でもなく…急に落雷に遭ったので衝撃的でした。
chinaさん
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── 遠くのかすかな雷鳴でもあっという間に雷って迫ってくるんですよね。最も大きな雷対策は”出会わない工夫”だとも言われていますが…雷に対して改めて対策などをするようになりましたか?

今まで以上に天気予報や雷予報をチェックするようになりました。
長い縦走や稜線にテントを張る山行の場合は、ワンポールではなく自立型テントで計画したり、早い時間の行動を心掛けたり…できる限りの対策を取れるように計画段階からより深く考えるようにもなりましたね。
chinaさん
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山に登る以上、誰にでも起きうる可能性のある落雷の怖さが伝わってきましたね。
”雷にあったらまずは建物内に避難する”という、天候の急変に適切に対処したchinaさんたち。山に潜む危険を身を持って体験した山行だからこそ、心に深く残っているんですね。

それでも山が好き!みんなで歩いた絶景だらけの稜線

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