日常でも山でも手軽にオートミールを
私自身、コロナ禍で健康の大切さについて改めて考えさせられ、いつも以上に食生活に気を配るようになりました。そんな時に積極的に活用するようになった食材の一つが「オートミール」。
登山をするなど定期的な運動が以前に比べ減ってしまった今、体重コントロールの為、朝食のご飯やパンをオートミールに置き換えてお粥代わりに食べたり、「オーバーナイトオーツ」を作って食べることが多いです。

また、飲酒も控えているせいか甘いものを以前よりも欲するようになってしまったので、おやつ代わりにも取り入れています。
注目を集める食材“オートミール”

特に注目すべき栄養素としては、現代人に不足しがちな「食物繊維」が豊富なこと。血糖値の急上昇を防いだり、コレステロールの吸収を抑制したりと健康によい作用があります。
登山中はトイレの事を気にして水分を控えたり、汗をかいて脱水気味になることにより日常よりも便秘になりがちですが、食物繊維を豊富に含むオートミールを食べることで、便のかさを増し排泄を促してくれる効果があります。
また、食物繊維は腸内の善玉菌を増やすことで、腸内環境を整え、免疫力を高める効果も。生活習慣病を防ぐことや免疫力を高めておくことは感染症を予防するうえでも大切なことなんです。
でも、どうやって食べたら良いのかいまいち良くわからない・・・という方も多いのではないでしょうか?
今回は家でおやつ代わりに食べているオートミールレシピの中で、山の行動食に応用できそうなものをご紹介します。
電子レンジで作れる蒸しパンと型抜き要らずのクッキーはどちらも簡単に作ることができて、オートミールに抵抗がある方でも美味しく食べることが出来るレシピ。ぜひチャレンジしてみてくださいね!
オートミール入りココアバナナ蒸しパン

最初に紹介するのは、ぽそぽそしていて食べにくいオートミールのイメージを払拭してくれるようなしっとり蒸しパン。
砂糖は使わずに、バナナとはちみつで甘さを出しているので、自然な甘みが感じられて疲労回復効果もバッチリです!
普通は甘くておいしいと沢山食べてしまいそうになりますが、オートミールのおかげで少量でも満足感が味わえるので、こまめに食べたい行動食にも活用できますよ。
材料

オートミール:40g
バナナ:1本
卵:1個
はちみつ:大さじ1/2
牛乳:大さじ2
ココア:大さじ1
ベーキングパウダー:小さじ1
※今回は作りやすい分量でご紹介します。
作り方

【1】オートミールはジップ付き袋に入れて、綿棒など硬いもので細かく潰しておく。(ミルやフードプロセッサーがある方はそちらを使ってもOK)
ココア・ベーキングパウダーも加えて口を閉じてよく振り混ぜておく。

※今回は直径約15cm・800ml容量の耐熱性のガラス容器を使用しました。

【3】はちみつ・牛乳を加えスプーンで良く混ぜたら、【1】も加えてムラがなくなるまで再度よく混ぜて平らにならす。




shiho
オートミールは大手スーパーなどのシリアルコーナーで手に入れることが出来ます。
初心者の方はまずは200~300gの少量からチャレンジしてみると良いでしょう!
初心者の方はまずは200~300gの少量からチャレンジしてみると良いでしょう!
オートミールとごまの塩クッキー

次に紹介するのは、小麦粉の一部をオートミールに置き換えて作ったクッキー。
ざくざくとした歯ごたえが感じられて、食べ応えのあり、ごまの香ばしさもふんだんに感じられるクッキーに仕上がっています。
まだまだ汗をかく季節。そんなときでも塩分も補給できる行動食にぴったりのクッキーです。
材料

オートミール:40g
薄力粉:20g
白ごま:小さじ2
黒ごま:小さじ2
砂糖:大さじ2
塩:ふたつまみ
サラダ油:20ml
牛乳:20ml
※作りやすい分量でご紹介します。
作り方
(下準備)オーブンは170℃に予熱しておく。



冷蔵庫で冷やしておくことで、生地がまとまって切りやすくなります。
【4】オーブンで15分焼いたら完成!

温度調節ができるトースターであれば、トースターで作ることもできますよ。
山にもオートミールを!

オートミールはまだまだ馴染みが無い人も多いかもしれません。
しかし、軽量で保存が効き、栄養的にも優れているうえ調理法次第で形を変えることもできるので、山にぴったりの食材なのではないかと思います。
ご飯やパン・麺を食べるように、山でもオートミール食べてみませんか?
今回は、まだオートミールに抵抗がある人が美味しく食べられるようになるきっかけとして、甘くておいしい行動食をご紹介しました。
今後、オートミールを使った山ごはんも紹介していきたいと思います。