「山で挽きたてコーヒーを飲みたい!」 その夢、叶えられます!
「山コーヒーは憧れ、いつか自分も本格的なコーヒーを淹れてみたい!」と思いつつ、いざ挑戦しようとコーヒーグッズを調べてみると、さまざまな商品があってどれを選んだらいいのか悩んでしまう……そんな人も多いのではないでしょうか? 筆者もその一人でした。
そこで今回は、いろいろと調べた末に辿り着いた筆者愛用のコーヒーグッズを紹介。焙煎豆をミルで挽くところから淹れるコーヒーセットです。インスタントコーヒーと違い、自分好みの豆で挽いた挽き立てコーヒーは格別。そんなコーヒーを山で飲めたら、山時間がより豊かで楽しいものになるはずです!
まずは、山コーヒーに必要な道具と選ぶときのポイントをチェック!
・ケトルまたはコッヘル
豆から挽くとなるとアイテム数が多くなりますよね。どんな山でも気軽に持っていくために、選ぶときにチェックしておきたいポイントが3つあります。
【POINT 1】 軽量性
登山では体力温存のためにも軽量化が大事。低山ではコーヒーを楽しむために多少重い道具でも担げるものですが、テント泊やちょっと険しいアルプス系の山ではなるべく荷物の重量を削りたいところです。
ただ、目の前に広がる壮大なアルプスの景色を眺めながら飲むコーヒーこそ醍醐味なのに、軽量化のために娯楽や嗜好品を削ってしまうのは寂しい気持ちにもなりますよね。だからこそ、どんな山にも持って行きたいと思える、なるべく軽いものを用意することが大事です。
【POINT 2】 コンパクト性
ミル挽きコーヒーとなると道具の数も多く整理しにくいため、一つにまとめてなるべくコンパクトに収納できることが重要。いびつな形ではなくスタッキングしやすいもの、たためるアイテムはなるべく薄くなるものを意識するといいと思います。
ケトルはどうしても大きくなってしまいますが、ケトル内に収納できるアイテムと組み合わせることで、スペースの有効活用ができます。
【POINT 3】 使いやすさ
コーヒーはドバドバお湯を入れてしまうと、本来の香りや旨味が抽出できず、味わいの薄いコーヒーになってしまいます。美味しいコーヒーの淹れ方は多数ありますが、一般的に「お湯を一定量、真ん中に小さな円を描きながら注ぐ」のが良いと言われいます。
そのためケトルはお湯の量の調整がしやすいもの、お湯が狙ったところに落ちる設計のもの、水切れの良さをポイントに選びます。
豆を挽いたりお湯を沸かしたりと、コーヒーを淹れる作業は意外と忙しいです。そのため組み立てが簡単なものを選ぶのがおすすめ。また地面も平らなところが少ないため、安定感があるものを選びましょう。
【愛用者が語る】 おすすめのミル挽き山コーヒーグッズはコレだ!
紹介した3つのポイントを念頭に選んだ筆者愛用のコーヒーセットがこちら。
コーヒー以外にも使えて万能!水切れが良いケトルで美味しく淹れる



GSI ハルライト ケトリスト2.0
容量 : 1L
重量 : 315g
素材 : ハードアナダイズドアルミ
特徴 : ボウルとマグ、マグ蓋とスポークがセットになったクックセット
手のひらサイズのミニミルで、手軽に豆挽き




軽量&簡単収納ドリッパーで手間な作業は省く
3つの突起を周りの針金から外すだけで立ち上がり、しまうのも突起を針金に重ねるだけ。また安定感のある作りで、コーヒーを淹れていてもズレることは少なく安心。このバネット式のドリッパーは初心者にとてもおすすめです。
また、側面のないドリッパーは軽量化だけではなく、お湯を注いだ際に発生するガスを逃すことができ、雑味のない美味しいコーヒーを淹れることができるそうなので一石二鳥。
デザインもかわいい!コーヒー豆専用ナルゲンで特別感を
ナルゲン / コーヒービーンズキャニスター 200g
シンデレラフィットが気持ちいい!コーヒー専用ポーチで収納上手

ハイマウント / キャンバスポーチ II
コーヒー受けはクリーンカンティーンボトルで安定感を出す

ご覧の通り、ボトルの口にバネットドリッパーがぴったり。コーヒーを淹れたあとも蓋をして上下逆さまに軽くひっくり返し、味を均等にさせることも容易にでき、より本格的にコーヒーを楽しめます。2重構造で保温保冷ができるため、冬は温かいコーヒーを長い時間飲め、夏は氷をいれていけばアイスコーヒーも楽しめます。
※筆者のボトルは旧デザインのため仕様が変わっている可能性があります
お気に入りの道具でコーヒーを淹れてみました!
コーヒーカスの処理はどうする? ゴミ問題はガベッジバッグで解決!


下山後立ち寄るならココ!おすすめのコーヒー豆屋さん
コーヒーセットを持って山へ行き始めると、豆にこだわりたくなるもの。筆者が下山後によく立ち寄るコーヒー豆屋さんを紹介します。次回の山のお供を探しに、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。
シロネココーヒー(富士山周辺)
現在は豆のみの販売(コロナ期間が終了すればドリップテイクアウトも可能になる予定)。期間限定のコーヒー豆があり、毎回色々な豆が楽しめます。シロネコブレンドはスッキリした味わいで苦味が少なめ。珈琲が苦手な人でも楽しめるはず。山でスッキリ飲みたい人にはおすすめのお店です。
MOLINO COFEE(八ヶ岳周辺)
豆のみの販売のお店。毎回少しずつ豆の種類が違いいろんな味わいを楽しめます。料金も100g400円程度〜とお手頃価格なのに丁寧な豆の選定や焙煎がなされており、このクオリティでこの値段は安すぎ……と感じるお店です。
スコヤコーヒー(南アルプス・八ヶ岳周辺)
喫茶スペースもあるお店。毎週日曜日はパンの販売も行っており、コーヒーと一緒に味わえます。スコヤブレンドは深煎りで飲みやすく柔らかい口当たり。山の帰りに寄って、軽食とともに山を振り返る一杯と豆をお土産にできる貴重なお店です。
HAKUBA COFEE STAND(白馬周辺)
店内でもコーヒーが楽しめるコーヒースタンド。お店から白馬が綺麗に見えるロケーションで登山帰りの一杯も気持ちいいです。深煎りのカモシカブレンドは名前も相まって山人におすすめしたいとても美味しコーヒー。豆のみの販売も行っており、ブログで最新の情報が見られるのでお好みの豆を目当てに行くのもよいと思います。
山コーヒーは最高の時間です!
一度道具を揃えてしまえば、いつでもどこでもお気に入りのカフェ時間ができます。私は山頂で飲むコーヒーも好きですが、テントを建てたあとの夕方のホッとした時間に飲むコーヒーが一番好きです。皆様はいつ飲むコーヒーが好きですか?
コーヒー時間を楽しめば、きっと今までより山時間が充実したものになるはず。ぜひ一緒にコーヒーハイカーになりましょう!