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親子登山がしたい人必見!パパ登山講師に聞いた《子どもが山好きになる》親の意識改革って?(2ページ目)

指切り

出典:PIXTA

登山は時にツライ部分もありますよね。「もう歩きたくない」「抱っこして」など子どもの心が折れてしまったらどうしよう、と不安に思っている人も多いでしょう。そこで近藤さんに山を最後まで楽しんでもらうための方法を教えていただきました。

それが山に”登る”だけじゃない、身近な目標で山を楽しむことです。

登頂以外の目的意識を作ってあげる。山はツライと思わせない工夫をすることが必要なんです。

楽しい!と思える「登る」以外の目標を決めよう

カメラで撮影する子供

出典:PIXTA
山頂へ行くことが当たり前になりがちですが、子どもにとっては「なんでツライのに行くの?」と理由もない状態で行くと嫌な気持ちが増えていってしまいます。そこで、子どもが楽しいと思えるような山へ登る以外の目標を作ってあげるのがオススメです。
たとえば、「年賀状の写真を山頂で撮ろうね」「山に行ったお話をおばあちゃんに伝えようね」「山頂でご飯を食べようね」とか。途中で飽きてしまったときも、目標へ向けて頑張ろう!と声がけができるし、子ども自身もやる気を出しやすいです。

他にもあります!山がツライと思わせない工夫

登山道を歩く子供

出典:PIXTA

ほかにもツライと思わせないポイントはこちら。
・同年代の友だちと一緒に行く
・レベルに合った登山コースを選ぶ

子どもは友だちの一生懸命な姿を見ると、お互いに頑張ろうって切磋琢磨するもの。学校の遠足などでは、多くの子どもが我先にと山頂目指して歩いて行きます。そういった、子どもが自然と頑張りたいと思える環境を整えるのもいいでしょう。

また雨風が強かったり、コースが難しかったりと外的な要因によってトラウマになってしまう可能性も。子どものレベルに合わせた、天候やコース選びも重要なポイントです。

── ちなみに近藤さんは、親子登山で困ったことはありましたか?

近藤さん
子ども自身の山での楽しみがあったからか、歩きたくないってなることはなかったかな。
女の子だから虫とかには興味がなかったけど、大声で歌を歌って歩いたり……山へ行けば行ったで楽しんでくれていたと思う。スレ違う時に知らない人と挨拶するのが目標というか楽しみだったみたいだね。

ただ、姉妹で年が離れていたから、歩くスピードが全然違うの。だから、上の子が自分の友だちと先に登って行くのを、下の子が「お姉ちゃんと一緒に歩きたい」っていうのを、なだめるのが大変だったね。

── そういう時はどうしていたんですか?

近藤さん
「お父さん、お母さんをひとり占めできていいねぇ〜」とかいったりして。あとは、お菓子とか食べ物でなだめてね。笑
山で小さい子どもが一生懸命歩いていれば、「歩いてえらいね!」とか、他の登山者からの声かけもすごくよかったね。

パパママの登山目標は「子どもに楽しんでもらう」こと

何かを発見した子供

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子どもに山を楽しんでもらうためには「登山を好きになることを求めない」ということが大切。
「自分でしたい!」を引き出すために子どもに気づきを与えて、親子の山の楽しみを発見していきましょう。

親の「好き」を子どもにも求めすぎない。近藤さんのお話は、登山だけでなく子育てをしていく上で、心に留めておきたいポイントですね。

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