【2021年2月27日発売決定】最軽量のジェットボイル「スタッシュ」登場!遂にその極秘情報を解禁します・・・

2021/04/13 更新

2021年1月28日午前2時(日本時間)、遂に世界的に「機密」扱いされてきたジェットボイルの新製品情報が解禁されました!その名も「スタッシュ」。その特徴は、従来の製品から格段にアップした”軽量性”。同時にコンパクトにもなっています。今回は、情報の解禁が許されるタイミングでの「世界最速」、貴重なリポートです。


アイキャッチ画像撮影:高橋 庄太郎(以下、画像はすべて高橋庄太郎撮影)

トップシークレット解禁!これぞ「最高」の新アイテム



“機密情報”とは、まさにこのこと!

「2021年1月28日午前2時(日本時間)」まで世界的に情報公開が禁じられていたトップシークレット。それが、ジェットボイル「スタッシュ」の発売

なにしろ新製品のサンプルは世界でも数十個しかないらしく、そのうち日本に送られてきたのは片手に満たない数だけ。

この記事を書いている筆者はかなり長くアウトドアメディアで仕事していますが、これほど極秘扱いにされてきたアウトドアギアの新製品は、ちょっと記憶にありません
ジェットボイルにとって、それだけ気合が入った自信作なのでしょう。

スタッシュの売りは、クッカーの容量は0.8Lながら、これまでのジェットボイルシリーズで「最軽量」(本体重量200g。ガスカートリッジとスタビライザーを除く)ということ!

また、ジェットボイルは一体型(クッカーとバーナーを連結して使用する)の調理器具として知られていますが、スタッシュは従来の“一体型ではない”のです。

いったい、どうやって“最軽量”を実現したのか。そして”一体型ではない”とはどういうことなのか……。貴重な実物を早速、みていきましょう。

オール・イン・ワン収納性は変わらず

郵送されてきたダンボール箱を開封すると入っていたのが、以下のもの。

ジェットボイルのイメージカラーであるオレンジが効いたパッケージング
今春に予定されている発売日には、このようなパッケージで世の中に現れるのでしょう。

これまでのジェットボイルのクッカーの底部には必ず付属していた“カップ”はなし
ジェットボイルといえば、クッカー内にはバーナーはもちろん、ガスカートリッジ(ガス缶)などがまとめて収納できる“オール・イン・ワン”のスタッキング性が大きな特徴です。
もちろん、スタッシュも同様。このクッカーのなかにはバーナーなども収められています。

クッカーの手前にあるグレーの袋のなかにはバーナーヘッド。その隣のオレンジがガスカートリッジにつける脚(スタビライザー)。その上がリッド(フタ)とガスカートリッジ型の小物入れ
ガスカートリッジのように見えるものは、カートリッジ型でフタも付いた小物入れでした。リッドにガスカートリッジが固定できることを表すためにわざわざ付属しているのでしょうが、ちょっと得した気持ちになります。イラスト入りのデザインもかわいいですよ。

ジェットボイルでは初めてのリッドの固定方法

オレンジ色の部分がハンドル。調理の際は反対側に倒して使用します
スタッシュはリッド(フタ)も工夫され、収納時はハンドルを倒すと簡単にリッドが固定されます。これは従来のジェットボイル製品にはなかった仕様です。

右はガスカートリッジと同じサイズの金属製小物入れ。収納時はリッドの裏のくぼみにガスカートリッジの底面がハマります
また、近年のジェットボイル製品はリッドの裏にスタビライザーを収納できるようになっていましたが、スタッシュはスタビライザーではなく、ガスカートリッジ(100Gサイズ)が固定できます。

リッドにハメたガスカートリッジの裏にはライターがピタリ。ただし一般的な形状のものよりも小さいサイズのみですが。

スタビライザーだけは、従来のものとまったく同じです。

最軽量を支えるフラックスリングとバーナーヘッドの改良

ここからは、シリーズ最軽量を実現したスタッシュの工夫を解説します。

半分ほどに薄くなったフラックスリング

クッカー底面で丸く波を打っているパーツがフラックスリング
まずは、アルミ製の「クッカー」。ジェットボイル最大の特徴であり、火力を無駄なくクッカーに伝えるフラックスリングのシステムは、スタッシュでも健在です。しかし、よく見ると、これまでの製品とはどこか違います。

じつはスタッシュのフラックスリング(正確に言えば、フラックスリングを覆う金属のパーツ部分)は、従来の製品よりもかなり薄いのです。

詳しくは後ほど従来品と比較して説明しますが、ざっくりいって半分ほどという印象
クッカー部分は140gとなり、これはスタッシュが歴代ジェットボイルで“最軽量”となった秘密です。

これだけでも欲しい!チタン製のバーナーヘッド

バーナーヘッドの大きさは収納時、縦7㎝、横8.5㎝程度
続いては、クッカーとともにジェットボイルの最重要部分である「バーナー」。これがもう、本当に驚くほど軽いんですよ!
ヘッドの部分がチタン製で、重量はなんと60g。他メーカーの超軽量バーナーヘッドと比べても遜色ないどころか、場合によっては凌駕していたりするくらいで、このバーナーヘッド単体だけでも非常に魅力があります。

ホント、これだけ販売してもいいのでは?

ゴトクは3本。広げると直径11㎝程度です。

クッカーに収納したときに傷つかないように、収納袋が付属しています。

クッカーとバーナーは”セパレート”なシステム

ゴトクの中央にはくぼみがつけられ、クッカーの下部がしっかりハマります
ジェットボイルの愛用者の方は、もうお気づきでしょう。そう、スタッシュのバーナー部分は、超軽量という特徴を持ちつつも、形状自体はわりと“普通”なのです。
ある意味、既存のジェットボイルシリーズの「一体型」イメージとは大きく異なり、分離していることになります(バーナーヘッドのみの販売も以前はなかったわけではないですが)。

つまり、これまでのジェットボイルとは違い、クッカーとバーナーを結合して使うわけではなく、“普通”にバーナーの上へクッカーを置いて使うというスタイルなのです。
とはいえ、クッカーには熱効率を飛躍的に高めるフラックスリングがついているのですから、ただの“普通”ではないのですけれど。

収納時、バーナーヘッドはサイドに立て、スタビライザーを底面に。すると、ガスカートリッジを固定したリッドがきれいに収まります
なるほど、まさかジェットボイルがこういう形で進化するとは!
これらが従来のジェットボイルシリーズとは異なり、「機密情報」扱いされてきたスタッシュの大きな特徴なのでした。

比較すればよりわかる!これまでのジェットボイルシリーズとの違い

ここからは話を変え、これまでのジェットボイルシリーズと比較してみましょう。

ジェットボイルのファンである僕は、新旧10点ほど所有。なかには下部のカップが割れたため、別のものを組み合わせているものもあります
写真のいちばん右がスタッシュで、それ以外は筆者が私有しているジェットボイル。
なかにはすでに販売終了のものもありますが、比較には十分に使えます。

まずは、「スモー」との比較

現在も販売されているスモーは、重量453g。容量1.8Lは、ジェットボイルシリーズで最大です。
もはや大人と子ども。これだけ容量に違いがあれば当たり前なので、まあ参考までに。

次に、クッカーの口径がスタッシュと同じ「ミニモ」


ミニモの重量は415g。200gのスタッシュの倍以上です。

容量は1.0L。しかし、スタッシュとの容量差0.2L以上に大きく感じるのは、フラックスリング部分に厚みがあってかさばっているからです。

スタッシュと同じ容量の「ソル」


ソルの重量は397g。これでも以前は最軽量級のモデルでした。

口径はソルのほうが狭いので、平面的な写真では小さく見えるかもしれません。
しかし、重量は倍近くもあるのですから、驚いてしまいます。
※ソルはすでに販売終了
ちなみに、現状のジェットボイルシリーズのなかでもっとも軽いのは、スタッシュと同容量の「ジップ」で、340g。
僕は私有していないので、ここでの比較には使えませんでしたが、そのジップに比べるとスタッシュは約40%も軽くなっているという計算です。

スタッシュはジップよりも販売価格が高くなるとはいえ、それだけ軽くなるとは、すごいことですね。。

代表モデル「フラッシュ」との、機能的な差別化

最後に、ブランドを代表するモデル「フラッシュ」(容量1.0L)との比較。
名称は同じままで繰り返しリニューアルされていることもあり、スタッシュを除けば最新のモデルでもあります。

熱効率の「フラッシュ」!軽量性の「スタッシュ」!

同社を代表するフラッシュの重量は371g。この重量が現在のジェットボイルシリーズのスタンダードだともいえます
フラッシュはスタッシュに比べれば重いのですが、さすが最新モデルだけあって、その機能は折り紙付き。0.5Lの水を約1分40秒で沸騰させられる実力はスタッシュ以上です。

軽量さを重視したスタッシュ(右)と、熱効率の高さを考えたフラッシュ(左)のフラックスリング部分の違い
これはどういうことを意味しているかといえば、熱効率のよさの方向で可能な限り進化したのがフラッシュで、高度な熱効率を持ちつつも“軽量性”の方向で進化した製品」がスタッシュであるということ。

フラッシュとスタッシュは、これからのジェットボイルを担う二大製品といえるかもしれません。

右がスタッシュで、左がフラッシュのバーナー。求めるものが軽量性なのか、熱効率性なのかで、見た目も重量も大きく変わります

以前のバーナーヘッドと比較しても……

そういえば、こんなものもついでにお見せしておきましょう。数年前、ジェットボイルの鬼っ子のような存在で販売され、早くも姿を消してしまった「マイティーモ」。

バーナーヘッドのみの販売が一部で話題でしたが、じつは95gとかなり重かったんです。

右がマイティーモ。左のスタッシュのバーナーヘッドに比べると、見るからにゴツく、デカく、3年前の製品とは思えません
マイティーモに比べると、スタッシュのバーナーヘッドの軽量性はガゼン光ってみえます。スタッシュのバーナーヘッドは他のクッカーとも合わせられるので、専用クッカーとは別に使ってもよさそうです。

軽量でも強力なのか? 気になる火力はいったい

ゴゥ~という音とともに立ち上がる炎。真っ青によく燃えています
ところで、ここまではスタッシュの軽量性とコンパクト性を中心に話してきましたが、実際の火力はどんなものなのでしょうか?

点火してみると、バーナーヘッドから垂直に炎が噴き出します。いかにもジェットボイルらしい。

ライターやマッチを忘れずに!

クッカーの底面とフラックスリングが炎の熱を受け止め、あっという間にお湯が沸きます
スタッシュにはイグナイター(点火装置)は付属していないので、ライターやマッチを忘れないでください。

軽くなっても折り紙付きの湯沸かしの速度

炎に触れる面積を増やすことで熱を無駄にしない、というのがフラックスリングの働き。
スタッシュの出力は、1134kcal/h(これはジップと同じ)。付属のクッカーと組み合わせると500mlの水が、約2分30秒で沸騰します。

フラッシュの2269kcal/h、スモーとミニモの1404kcal/hは下回りますが、それはあくまでもジェットボイルシリーズ内での比較です。他メーカーのバーナーに比べれば、やはり“ものすごい速さでお湯が沸く”としかいいようがありません……。いくら軽くなっても、ジェットボイルの長所はたっぷり残されているんですね。

そそられまくる物欲! 発売はもうすぐ!!

「スタッシュ」は2021年2月27日より販売開始予定。価格は税込みで19,250円です。あとは実際に手に取り、その軽さとコンパクトさに驚いてください!

JETBOIL

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高橋庄太郎

山岳/アウトドアライター。高校の山岳部から山歩きを始め、登山歴は30年以上に。好きな山域は北アルプスで、テント泊をこよなく愛する。テレビやイベントへの出演も多く、各メーカーとのコラボでアウトドアギア作りも。『トレッキング実践学 改訂版』『山道具 選び方、使い方』『テント泊登山の基本』など、著書も多数。https://www.instagram.com/shotarotakahashi/

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