「てんきとくらす」で登山に行くべきか判断してOK?
青柳
これなら「てんきとくらす」だけを見て登山に行くか判断しても良さそうですけど、どうでしょう?
伊藤さん
青柳
伊藤さん
そもそも天気予報自体、的中率100%ではありませんし、有料天気予報であっても絶対ではないんですよ。
登山指数+ルート上の天気、気象庁のデータ、さらに一緒に登山する人の体力、経験を見て判断していただくのがよいかと思います。
青柳
そもそも麓の天気予報も多いですし。自分が気象予報士なわけでもないですし。
伊藤さん
青柳
登山前に必ず確認してほしい「天気概況」と「雨雲レーダー」
伊藤さん
青柳

伊藤さん
単純に登山指数「A」や、「晴れのち曇り」などの予報もわかりやすいんですが、こちらの天気概況を読むことでその後の天気の変化を知ることができるんですよ。
青柳
伊藤さん
県全域の情報なので、登山指数と組み合わせてリスク回避の観点からこちらも見ておくのがオススメですね。
青柳
伊藤さん
雨雲がどうやって流れているのかがわかりますし、予測が非常に困難な急な天候の変化も見ることができます。

青柳
伊藤さん
登山道情報まで知りたいなら?
青柳
伊藤さん
天気だけでなく、登山の楽しみである眺めの良さがわかる「見晴らし予報」や「山の星空指数」、てんきとくらすではわからない「発雷情報」まで公開しています。

青柳
伊藤さん
青柳
ということは……それが理由で「てんきとくらす」では予報ではなく「指数」を出しているんですか?
伊藤さん
ただ、有料会員などクローズドな場では予報をしてもOKなんです。
青柳
「てんきとくらす」と「お天気ナビゲータ」の精度には差があるんですか?
伊藤さん
「てんきとくらす」でカバーできていない、登山ルート上の天気や3時間ごとの週間天気予報なども掲載しています。
山に行くかどうかは、複数の情報から判断して!
青柳
伊藤さん
しかし先ほどもお伝えしたように登山指数で見られる情報は一部であり、あくまで目安。
登れるか登れないかの判断は登山者の体力や経験値、目的によって変わるものです。
青柳
同時に、自分が登山指数に依存しすぎていたんだなと気づかされました。
伊藤さん
たとえば「昼過ぎから天気が悪くなるから今日はコースを短縮しよう」といった判断もできますよね。
そういった判断の手助けができればいいなといつも思っています!
大切なのは、依存する予報サイトを絞り込むことではない
「てんきとくらす、当たらないんじゃない??」という一部でささやかれていたウワサからスタートした今回の取材企画。
本末転倒かもしれませんが、話していくなかで気づいたのは「このサイトは当たる・当たらない」の二元論の話はあまり意味をなさないということ。
日進月歩で技術革新している今、どのような気象会社でもいい加減な予想はまずないですし、予報精度は十分高いレベルにあります。
大切なのは複数の気象サービスの精度の差を見ながら自分が依存する予報サイトを絞り込むのではなく、複数の気象情報を多角的に取得し、自分自身の情報(体力や経験)から適切に判断する癖をつけることではないでしょうか。
登山指数はとてもわかりやすい指標ですが、今回教えていただいた雨雲レーダーや気象概況、お天気ナビゲータも理解しやすいものばかり。次の山に行くときはぜひ使ってみてくださいね。
