50年後を考えた【環境】へのこだわり
環境に負荷を与えないサステナビリティな生産もフーディニがめざす理想の姿です。
たとえば、近年話題に上がる「海洋のマイクロプラスティック問題」を解消するために、細かいグリッドの中に綿を閉じ込めることで洗濯時におけるマイクロプラスティックの流出を従来のフリースから約80%軽減することを実現した「パワーエア」という素材があります。
フーディニは真っ先にその素材を採用。「パワーエア」を使ったウェア「Power Air Houdi(パワーエアフーディ)」をアウトドアブランドとして世界で初めてリリースしました。
さらにウールとテンセルという、いずれも生分解性がある天然繊維を混紡した素材を採用したベースレイヤー「Activist Tee(アクティビストティー)」なども展開中。
生分解性を持ち、土に埋めるとバクテリアによって分解されるこのウェアは、より環境に与える負荷が少ないアイテム。この生分解性という特徴を持つ素材は、ほかにフリースなどにも使われています。
100%循環型のビジネスを目指す。その一歩として、2019年春夏にはすべてのアイテムに、リサイクル繊維、リサイクルできる繊維、生分解性のある繊維、ブルーサインの認証を得た繊維から作られる素材を使うことを達成しています。
いまや環境問題はアウトドアブランドにとっては至上命題ですが、率先してその命題に取り組む姿勢は「自分たちのフィールドを守りたい!」というユーザーにとっても共感できるのではないでしょうか。
※ブルーサイン:繊維業界における環境保護などに関わる基準のこと。使われる素材に汚染物質や有害な科学物質が含まれていないかなどを検査しており、世界でもっとも厳格な基準といわれている
目の肥えたユーザーが愛用するのには訳があった!
ULハイカーやトレイルランナー、スキーヤーの間でじわじわと広がっている<フーディニ>の人気。実は北欧ブランドということもあり、「Power Houdi」は3万円弱とアウトドアウェアとしては価格が少し高めなのがネック。
ただ一方で、何年も着続けられる耐久性とその先の環境負荷まで配慮したものづくり、他ブランドではあまり見かけないデザインやニュアンスカラーなどを考えると「あり!」と目の肥えたユーザーたちに支持されているのも、なるほどな理由がありました。
「山と街のボーダレス」というのは、ここ数年のアウトドアウェアにおける大きなトレンドのひとつですが、その1ブランドとして注目株であることに間違いはなさそうです。