12食目:秘蔵!◯年もののブツを使う
5月25日、編集部のある東京も緊急事態宣言がついに解除されてしまった……。
晴れて外出できる日までみなさんにもおうち時間を楽しんでもらおうと始めたOD缶企画。趣旨が根底から揺らぐ事態ですが、もはやコロナウイルスも外出自粛も関係なく、決着をつけてやる!!というやけくそモードで続行します。
ただ早期決着に持ち込むには「煮込む」という奥の手を打ってでねばならぬというわけで、台所の奥から引っ張り出してきたのがこれです!!
じゃーーーん!!!4年ものの自家製“熟成しすぎた”味噌です。
この味噌は長野にいたときに、白馬の農協で漬物・味噌部会会長(だったかな?)を務める友人のお母さんの指導の元、みんなで仕込んだ玄米麹味噌なのです。たしか各自5kgほど持ち帰ったのですが、冬のゲストが多いスキーヤー宅や育ち盛りの子どものいる家庭と違って、うちはなかなか減らずにいまに至っています。
ちなみに防腐殺菌効果があると言われる笹の葉を載せていたので、カビも生えず、まろやかに仕上がっていました。
秘蔵すぎる味噌で煮込まれるみなさんです
そこで今回作るのは「鮭缶の北海道風味噌煮込み」にしました。新ジャガも新玉ネギもおいしい季節ですしね。ジャガイモを煮るからにはガスも減ってくれるはず!
まずは時間のかかる根菜(ジャガイモ、ニンジン)から中強火で煮ていきます。今回は鮭缶も使うので、出汁はひかずに水から煮ます。
鮭缶をどばっと投入します。アクが出ても山ではとらないし、街でもあまりとらないので、そのまま吹きこぼれないように煮て、味噌を入れます。ジャガイモに火が通っているのを確認したら、13分35秒。けっこう煮たぞ。
北の大地・北海道のお約束。追い◯◯◯入ります!
うんうん。安定感があるというか、基本材料は根菜と缶詰だし、山でも作れる簡単レシピ。
しかし!よく見てください……
そうです、仕上げに「バターを一切れ」。これが北海道風たる由縁。一気にまろやかさとコクが倍増。
「北海道」というのは都道府県名でも地名でもなく、食いしん坊にとっては「おいしい」という形容詞と同じ意味なんだと再認識しました。
「じーーーーーーー(鮭のにおい……)」
ものすごく視線を感じながら、完食しました。
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