THE NORTH FACE フューチャーライト

ハードシェルの常識が変わる!?雪山検証で実感したTHE NORTH FACE・フューチャーライトの着心地が新感覚すぎる…

2019年10月についに世界同時発売された、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)の新しい 防水透湿素材「フューチャーライト(FUTURE LIGHT)」を使用したウェア。本格的な雪山登山シーズンを前に、雪山登山のフィールドでいち早く着用してのテストを実施!その特徴と魅力を徹底検証しました。

目次

アイキャッチ画像提供:株式会社GOLDWIN・鰐渕さん

アクティブな人にぴったりの通気性抜群な新素材が登場!

フューチャーライト カラーバリエーション

提供:株式会社GOLDWIN・鰐渕さん(FUTURELIGHTを採用した雪山用ハードシェル・SUMMIT SERIES)

2019年10月、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)が世界同時発売で新しいラインナップを展開。


それは、新しい防水透湿素材「フューチャーライト(FUTURELIGHT)」を使用したウェア。今までの素材とは全く違うというその特徴と着心地に興味津々…早速、THE NORTH FACE・プレスルームの株式会社ゴールドウイン・鰐渕さんにお話を聴きに行くことに。

最大の特徴は「通気性」

鰐渕さん

撮影:YAMA HACK編集部(フューチャーライト誕生のきっかけを語る鰐渕さん)

「フューチャーライト」の最大の特徴は“通気性”の良さ

雪山登山でも、急斜面の登りや快晴無風の状態など、暑さを感じる場面がありますよね。フューチャーライトは身体の蒸れがシェルの外に発散されるので、衣服内環境を一定に保つことができるのです。

フューチャーライトのメンブレン(表生地と裏生地の中間にある防水透湿素材)に使用されている、ポリウレタン繊維の隙間がその秘密。

出典:The North Face FUTURELIGHT – THE PROCESS(動画の40秒過ぎから通気性の良さを視覚的に実感できます)

開発のきっかけは「暑さ」と「寒さ」によるストレス

フューチャーライトの開発は、THE NORTH FACEのアスリートであるアンドレス・マーリンのひらめきがきっかけ。

・冷たい雨や強風による寒さから身体を守り
・余分な湿度を逃し常に身体をドライに保ってくれる

という機能を両立させたウェアの必要性を、雨・強風による寒さと照りつける太陽による暑さが繰り返される極限状態でマーリンは感じたのです。

FUTURELIGHTのメンブレン

出典:FUTURELIGHT|THE NORTH FACE(ナノスピニングという製造方法を採用したFUTURELIGHTのメンブレン)

フューチャーライトのメンブレンは、ポリウレタン繊維をミクロ単位で重ねシート状にする“ナノスピニング”という製造方法で作られています。

従来のメンブレンは、外気との気温差がないとシェル内側の蒸れが発散されない仕組み。フューチャーライトのメンブレンのまだらな隙間で向上した通気性は、身体の蒸れを発散させます。
これにより、マーリンが必要と感じた機能が実現されたのです。

しなやかさと通気性の良さは雪山登山の行動しやすさに直結!

GORE-TEXを使用したハードシェル

撮影:washio daisuke(GORE-TEXを使用したハードシェル)

生地が厚く固い従来のハードシェルに比べて、フューチャーライトはしなやかで柔らかいのが特徴。雪山登山でのラッセルなどの激しい動きにもフィットします。

暑さを感じる場面、従来のハードシェルではフリースなどのミドルレイヤーやシェル自体を脱いで体温調整をしていましたよね。しかしそんな場合でも、フューチャーライトは通気性が良いためウェアの着脱回数を少なくできます。それにより、スピーディーな行動にもつながるでしょう。

雪山登山で体感した”フューチャーライト”の不思議な着心地

撮影:株式会社GOLDWIN・鰐渕さん(白銀の室堂で「フューチャーライト」を検証しました)

各地の山々で冠雪の便りが届き始めた11月某日、フィールドとした北アルプス・立山室堂は一面の銀世界。そんな中で、雪山登山しながらフューチャーライトの実力を確かめてきました。
フューチャーライト/レディースモデル GORE-TEX®/メンズモデル

撮影:株式会社GOLDWIN・鰐渕さん(左:「フューチャーライト」レディースモデル/右:「GORE-TEX®」メンズモデル)

今回着用したのは、登山者にとって注目の「サミットシリーズ(SUMMIT SERIES)」と銘打たれた雪山用ハードシェルのラインナップ。

検証のために登山したのは室堂の南側にそびえる浄土山。筆者はまず、自身も従来の雪山登山で使用している「ゴアテックス®」のハードシェルを着用して登山して一度下山。その後、「フューチャーライト」のハードシェルに着替えて再び同ルートを登山し、両者の違いを体感しました。

ゴアテックス®ならではの防水・撥水性!しかし、気になる部分も…

浄土山をラッセルしながら登る筆者

撮影:株式会社GOLDWIN・鰐渕さん(浄土山をラッセルしながら登る筆者)

気温が低い朝一番の登山では、ゴアテックス®を着用。ミドルレイヤーは従来のフリース、ベースレイヤーはTHE NORTH FACEの保温性の高いインナーのレイヤリングです。

しかし、この日は快晴で風も強くなかったため30分程登った段階で暑さを感じ、フリースを脱ぎました。山頂での休憩時には寒さを感じたため、再びフリースを着用してそのまま下山。ゴアテックス®では、ウェアを着脱しての体温調整が必要だったのです。

ただし、トレースのない斜面で膝上までのラッセルをした筆者ですが、下山後に脱いだパンツは完全に乾いた状態。雪まみれの激しい行動にも耐える防水・撥水性を実感できました。

フューチャーライトの”常に暑すぎず寒すぎない”快適さ

フューチャーライトで登山する筆者

撮影:株式会社GOLDWIN・鰐渕さん(「フューチャーライト」で登山する筆者)

2度目の登山は、フューチャーライトで。ミドルレイヤーは“アクティブインサレーション”と呼ばれる、通気性の良い中綿ジャケットに変更したレイヤリングです。
1度目の登山では影になっていた斜面にも陽が当たり、気温も上昇。ここで筆者は、従来のレイヤリングでは経験しなかった「暑すぎない・寒すぎない」快適な状態が常に持続するという不思議な感覚を体験しました。
それは…

・暖かいベースレイヤーで身体は保温されている感覚
・ミドルレイヤー(アクティブインサレーション)が身体の発する熱を放出している感覚
・通気性の高いフューチャーライトの内側と外気の気温差が少ないため、暑さを感じにくくなっている感覚

が重なり合ったからです。当然、ウェアの着脱をすることなく、登山を終了することができました。

気温・体感温度の高い場面におすすめのフューチャーライト

雪の室堂でフューチャーライトを体感する筆者

撮影:株式会社GOLDWIN・鰐渕さん(雪の室堂でフューチャーライトを体感する筆者)

今回、検証を行ったような快晴無風に近い気象条件では、フューチャーライトはウェアの着脱の必要がなく快適でした。

ただし悪天候の強風下では、ミドルレイヤーに防風性と保温力の高いものをチョイスしないと寒さを感じるかも知れません。

「フューチャーライト」は…

・好天で日照があり風の弱い状態
・すなわち、気温や体感温度の高い状態
のような場所によって環境変化が激しく、気温差が生じるシチュエーション

がおすすめと言えます。

ゴアテックス®のハードシェルは気温・体感温度の低い場面に有効

雄山山頂

撮影:washio daisuke(雄山山頂にて・着用しているのは「ゴアテックス®」のハードシェル)

検証の翌日、筆者は雄山に登山しました。前日とは違い、曇天で日照がなく稜線では風速10メートル以上の強風。この時は「ゴアテックス®」のハードシェルとフリースのレイヤリングでも暑さを感じることはありませんでした。

・厳冬期の標高が高い雪山で悪天候で風の強い状態
・すなわち、気温や体感温度の低い状態
のような場所に関係なく、常に厳しい寒さにさらされるシチュエーション

では「ゴアテックス®」のハードシェルもおすすめです。

フューチャーライト着用時におすすめのレイヤリング

芹澤さん

撮影:washio daisuke(THE NORTH FACE MOUNTAIN・芹澤さん)

フューチャーライトの特徴を活かしたより快適なレイヤリングを知るため、THE NORTH FACE MOUNTAINにお邪魔しました。お話を伺ったのは、副店長の芹澤さん。

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