ベースレイヤーは保温力の高いものをチョイス
THE NORTH FACEのベースレイヤーとして定番の「TEKUNDER」。シーズンやシチュエーションに応じて、DRY・AIR・WARM・HOTの4種がラインナップされています。
通気性の高いフューチャーライトには「HOT」がおすすめ。通気性の低いゴアテックス®のハードシェルなら「WARM」で十分ですが、フューチャーライトだと雪山のコンディションによっては寒さを感じる場合も。身体に密着するベースレイヤーは保温性の高いものをチョイスしてください。
これを着ればトレッキングパンツは夏山用の薄手のモデルでも十分。暑がりの人は、トレッキングパンツなしでベースレイヤーの上にハードシェルを履いても良いでしょう。
ミドルレイヤーは通気性にも優れたアクティブインサレーションをチョイス
フューチャーライトにおすすめなミドルレイヤーが「アクティブインサレーション」と呼ばれる、行動時に着用できる中綿ジャケット。身体から発散された熱を外側に逃す通気性にも優れています。
THE NORTH FACEの「Ventrix」はポリエステルの中綿とストレッチナイロン生地でストレッチ性もあり、快適ですよ。
「フューチャーライト」の細部をクローズアップ!
「フューチャーライト」にはすぐれた機能の工夫が盛りだくさん!実際に店頭で試着している感覚になってもらえるよう、写真と共に各パーツをご紹介します。
《ジャケット》
ジャケットの内側を広げてみました
前面には左右にポケットがあり便利
内側のポケットもメッシュポケット式とジップ式の両方が装備
特徴的なカットの袖口/ベルクロで調整可能
ウエスト調整可能なバックルで、フィット感向上
フードも調整可能でフィット感が向上/頭の動きにも追随します
付属のケースへコンパクトに収納可能!
《パンツ》
激しい動きに対応する着脱可能なサスペンダー付き

ウエストは左右とも2段階で調整可能
ウエストから裾まで全て開閉可能なサイドジッパー
左右とも便利なサイドポケット付き
裾は2重になっているのでゲイター要らず
環境負荷にも配慮
フューチャーライトは環境への負荷にも配慮。表生地と裏生地には、リサイクル素材を使用しています。
撥水加工でも従来一般的だったフッ素加工は行っていません。フッ素は分解されにくく環境への残留が懸念されており、特に欧米では規制が強化中。「フューチャーライト」では代わりにプラズマ処理による撥水機能を施しました。
レイヤリング全体を考え直すウェアが”フューチャーライト”
フューチャーライトの特性を理解すると、レイヤリング全体を見直すきっかけになります。
通気性の良いフューチャーライトとの相性を考慮すると、ベースレイヤーは保温性の高いものがおすすめです。
また、ミドルレイヤーはアクティブインサレーションが相性抜群。これがあればフリースは不要になるので、装備の軽量・コンパクト化にもなりますよ。
・暑がりな人やウェアの着脱が面倒な人のハードシェル
・気象条件の穏やかなフィールドから雪山登山を始める人の初めてのハードシェル
として、フューチャーライトをチョイスしてみると良いのではないでしょうか。
FUTURELIGHT|THE NORTH FACE ホームページ
THE NORTH FACE担当者からのメッセージ
FUTURELIGHTはTHE NORTH FACEが提案する今までの素材とは違った新しい素材です。
その素材の特性をこの記事を通してよく知ってもらい、お店で見て、触って、着て、是非フィールドで体感してください。
ライタープロフィール:鷲尾 太輔
(公社)日本山岳ガイド協会認定登山ガイド
高尾山の麓・東京都西部出身ながら、花粉症で春の高尾山は苦手。得意分野は読図とコンパスワーク。ツアー登山の企画・引率経験もあり、登山初心者の方に山の楽しさを伝える「山と人を結ぶ架け橋」を目指しています。