登山界に変なおじさんを発見!!
ある日、インターネットでとんでもない人を発見。
この写真、何かが変・・・。どこかわかりますか?
これなら不意な雨でもサッと取り出せて、即座に雨から頭部を守れて両手もフリー!
森の妖精感も出てかわいいし、山で使用しても存在感がなく全く邪魔にならないのも良い。
森の妖精感(笑)
どんな人なのか気になり調べてみると、名前は「ユーコンカワイ」さんというそう。さらに調べてみると、正体が少し見えてきました。
クセが強すぎる男”ユーコンカワイ”さんはこんな人
職業はグラフィックデザイナー&アウトドアライター。人気の山道具比較サイトの「BEST BUY GEAR(以下:BBG)」や人気登山情報雑誌の「PEAKS」などで、執筆をしているようです。
〈進撃のタフガイ!ORTLIEB オルトリーブ「ギアパック32」レビュー!〉
オルトリーブはとにかく「防水であること」に徹底的にこだわりまくっており、愚直なゲルマン魂を有したアイテムの数々は質実剛健なものばかり。創業の発端は、創業者のハートムート・オルトリーブさんが、自転車旅行中に豪雨で荷物がずぶ濡れになって「あー!もう!チッキショー!」ってなって自転車用の完全防水バッグを作ったのがきっかけ。
とまぁ、こんな調子でクセの強すぎる文章が続きます。
確かに謎すぎる表現も多くありますが、色眼鏡を外して読んでみると、道具の特徴がじつに分かりやすく丁寧に書かれているんです。
そのロールトップ式の開口部は、全面ではなく部分的に硬めのプラ板が配置されていて、ロールダウンする際にその部分がベースになって、柔軟素材の黒い部分が曲げやすくて留めやすいのだ。ここが鋭角に曲がることで上で輪っかみたいにならず、防水性も高まる上に留めた時の姿が美しく仕上がる。
かなり細かい部分にも着目したギアの解説。これはかなり山道具に精通している人ではないかと思い取材を依頼したところ、快く受けてくださいました。
変なおじさん?それとも凄腕アウトドアライター?その正体は?

【プロフィール】
1976年の3月12日生まれの43歳。愛知県岡崎市の出身。
中学、高校、大学と進学して、卒業後は看板屋に就職。広告や販売促進ツールのデザインを15〜16年行う。養子として結婚して、それから岐阜に移り住んで今に至る。
実は普通のおじさん説
その時は「登山」っていうのが嫌で、頑なに「これは旅だ」って言ってましたね。
子供に手がかからなくなってからは、鈴鹿山脈の有名7座をすべて登り、北アルプスへ足を運びステップアップしました。「登山が好き」と言えるようになったのは、この頃ですね。
こんなことを言うと失礼かもしれませんが、取材前のイメージと違い、現実世界では真面目なユーコンさん。実は本人曰く、ネットの世界でしか粋がれない現代っ子なんだそう。
なんでそんなに山道具に詳しいの?
登山歴が特別長いわけではないのに、山道具に詳しいユーコンさん。その秘密を探ってみましょう。
なので、立ち上げ直後は日本で販売されているほとんどすべての山道具を、ひたすら登録していました。
あれだけ細かなポイントまでレビューできるのは、多くのギアを実際に使用した経験が大きいんですね。
ギアに求めるのは”ロマン”って、どういうこと?
ちなみに男のロマンとは「一見無駄だな~って思える道具でも”開発にかける熱意”や”込められた作りての遊び心”、”大手メーカーなのにこんなのも作っちゃうの!?的なギャップ”」だそうですが、まったく意味がわかりません。
そこで具体的な例として、ユーコンさんの愛用しているロマン溢れる山道具、マイベストギア(=以下、MBG)達を紹介してもらいました。
ロマン溢れるユーコンさんのマイベストギア!
MBG①:バーゴ アルティメットファイヤースターター
MBG②:フリーライト フレボR ストーブ
MBG③:インジンジ ライナークルー
どうやって自分のスタイルを見つければいいの?
山道具選びに大切なもう一つの視点、「自分のスタイルに合っているか」ということ。そもそもスタイルに合う合わないを考えるためには、自分のスタイルを知らないといけません。でも、自分の登山スタイルってどうやって見つけるのでしょうか?
その価値観を素直に受け止めて、気持ちの赴くままに登山を続けていれば、そのうち自分の登山スタイルが見つかると思います。
興味があるのは山の時間を楽しくしてくれるギア
だから、山にいる時間を楽しくしてくれる道具に興味があります。
MBG④:ハイパーライトマウンテンギア 2400ウインドライダー
しかも表生地がキューベンファイバーとポリエステルのハイブリッド生地だから、タフで防水性に優れていて藪こぎもへっちゃら。
自分にあった山道具を見つけるために大切なのが「登山スタイル」。いろんな縦走、日帰り、テント泊などいろんなスタイルに挑戦してみて、自分が純粋に楽しいと思えるスタイルを見つけることが大切です。
己の気持ちにまっすぐな大人!これがユーコンカワイさんだ。
インタビューをする前は、クセの塊みたいな人だと想像していました。ですが実際はとても真面目で、質問に対しても丁寧に答えていただきました。
それにもしても道具選びの視点が「男のロマン」とは…。しかし、話を聞いているうちに分かってきたのは、ユーコンカワイさんは、自分の気持に素直に耳を傾けて、まっすぐに生きている人なのだということ。道具選びしかり、登山スタイルしかり、それがあのユーモアに溢れた文体にも現れているのでしょう。これから先、ユーコンカワイさんはどこへ向かうのか、今後の活躍が楽しみです!
ユーコンカワイさんの真面目な活動に注目!
こちら、ユーコンカワイさんがおふざけゼロで取り組んでいる「川ガキと川オトナと取り戻す」プロジェクト。別にゴーストライターを雇って真面目な文章を書かせているんじゃないか?と疑いたくなるほど、真摯な言葉でプロジェクトに注ぐ想いと熱意が語られている。この活動がどんな広がりを見せるのか。今後に期待だ!
カンムギプロジェクト
ユーコンさんのMBGでロマンを感じよう!
【バーゴ アルティメットファイヤースターター】
バーゴ アルティメットファイヤースターター
【インジンジ ライナークルー】
インジンジ ライナークルー