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【SOTO FUSION(フュージョン)ST-330】低温&風に強く、山で料理しやすい分離型カセットガスストーブを早速レビュー!(2ページ目)

SOTO FUSION(フュージョン)ST-330 シェラカップ

撮影:PONCHO

ここまで『フュージョンスゴい』という長所ばかり紹介してきましたが、苦手なこともあります。上の写真は左が『レギュレーターストーブST-310』、右が『フュージョン』です。どちらも同じシェラカップをゴトクに載せていますが、『レギュレーターストーブST-310』のゴトクの内径が47mmなのに対し、『フュージョン』のゴトク内径は実測70mm。一般的なシェラカップの底部の直径は80mmなので、『フュージョン』のゴトクにはギリギリ載りますが、少しでもズレると落下します・・・。
しかし110容量のもっとも小さなOD缶をぴったり収納できる直径90mm以上のクッカーであれば問題なくゴトクに載るので、シェラカップではなくクッカーであれば安定した状態で調理可能です。

大きめ鍋は、安定感抜群!

SOTO FUSION(フュージョン)ST-330 大きい鍋

撮影:PONCHO

上の写真は、『SOTO』の『ナビゲーター クックシステム SOD-501』の大クッカーを載せたところです。大クッカーの直径は190mm、容量1800mlですが安定感抜群。カタログでは同社の重さ約5kgあるステンレス製ダッチオーブンも載せていますので、ゴトクの耐荷重性能も十分です。ソロでもグループでも、山で料理をしっかりしたいというハイカーには間違いなく選択肢のひとつになるストーブです。大鍋やフライパンを使うキャンプでも重宝するものなので、アウトドア全般を楽しみたい人に便利なストーブと言えます。

1000ml容量のクッカーに収まる収納サイズ

SOTO FUSION(フュージョン)ST-330 コンパクトに収納
撮影:PONCHO
最後に荷物の嵩張りを抑える必要のあるハイカーにとって、気になる収納サイズの確認です。
今回は、同社『ナビゲーター クックシステム SOD-501』の小クッカーに入れてみました。小クッカーのサイズは、直径160x高さ73mm 。写真右『フュージョン』は幅110×奥行75×高さ90mm、写真左の同社『レギュレーターストーブST-310』が幅140X奥行70X高さ110mm。どちらも小クッカーに入ります。しかし余裕があるのは『フュージョン』です。『ナビゲーター クックシステム SOD-501』同様の山で使えるサイズの浅型クッカーとの相性も良好でしょう。ところで写真はありませんが、後日1000ml容量、直径120×高さ100mmの深型クッカーで試したところ、『レギュレーターストーブST-310』は入りませんでしたが、『フュージョン』はジャストで入りました。ジャストなのでメーカーによっては同容量のクッカーでも収納できないものがあるかもしれませんが、フタが小クッカーになる仕様のクッカーであれば、直径110mm以上のクッカーセットなら収納できると思われます。

軽さを求めるならOD缶ストーブですが、
『フュージョン』も山で使えるスペック十分!

SOTO FUSION(フュージョン)ST-330 調理風景

撮影:PONCHO
『フュージョン』の重量は250g。カセットガスを使用するストーブで調べた中では、最軽量です。OD缶を燃料とするストーブにはもっと軽いものがあります。ですが、OD缶の分離型ストーブでは『プリムス』の『ウルトラ・スパイダーストーブⅡ』が167g、同『エクスプレス・スパイダーストーブⅡ』が195g、『EPI』の『スプリットストーブ』が234g、『スノーピーク』の『ヤエンストーブ レギ 』がイグナイター込みで236gに次ぐ重さです。
ストーブ選びは重量だけで決めるものではありませんが、分離型ストーブを手に入れようとする場合、カセットガス燃料の経済性、低温&風への強さ、軽量コンパクトさを装備した『フュージョン』は、有力な候補に挙げてよいものだと思います。
SOTO FUSION(フュージョン)ST-330 使用イメージ
撮影:PONCHO

今回は実際に700ml程の湯を沸かしてみましたが、特に火力の不足は感じませんでした。低温下でも安定した火力に実績のあるマイクロレギュレーター搭載ストーブなので、むしろ高所に登ってテストをしてみたかったですが…。気持ちのよい場所で、美味しい料理をつくって仲間とワイワイ楽しんで、山を満喫したいなぁと思わせるストーブでした。

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