涸沢小屋からの眺め

お金は?お風呂は?恋愛は?「山小屋で働く」の疑問をぶっちゃけ聞いてみた

2022/02/07 更新

山が好きな人なら一度は「山で働いてみたいなあ」と思ったことがあるのでは?今回は「山小屋」で働くことについて実際に経験者にお話を聞いてみました。気になるお給料や恋愛、お風呂など、ちょっと気になるけど聞きづらい話も!山小屋スタッフは日々どんな仕事や暮らしをしているのか、業界の裏側を覗いてみませんか。

目次

アイキャッチ画像提供:匿名希望さん

あ~疲れた…!アルプスの山小屋とかで働けたら最高だよなあ

登山大好きなみなさん、突然ですが、365日24時間ず~っと山のことを考えてえたいな~と思うこと、ありませんか。特に毎朝毎晩、満員電車に揺られて通勤をしている時とか。ああ、この人混みから離脱して、今すぐ山に行きたい!そう思いませんか?私は思います。

出典:PIXTA

そんなときふと頭をよぎるのは、好きな「山」で働けたらなあという事。山岳ガイドには経験や体力が必要ですが、「山小屋」なら自分でもできるかも?なんて思う事ありませんか。でもお給料とかお風呂とか恋愛とかってどうなっちゃうの?都会で働くサラリーマンにはなかなか思い切れないのも事実です。そこで、実際に山小屋で働いていた人に「山小屋で働く」ことについて聞いちゃいました!

今回、教えてくれた人

今回、2名の方にお話を伺いました!

<匿名希望さん>
勤務先:涸沢小屋
北アルプス・穂高連峰にかこまれた「涸沢カール」にある、夏季のみ営業の小屋。北穂高岳や奥穂高岳などへ向かう登山ルートの拠点となる小屋。紅葉シーズンには絶景が見られることで有名。

 

<柴田さん>
勤務先:黒百合ヒュッテ
八ヶ岳にある通年営業の小屋。看板メニューのビーフシチューをはじめ、カップケーキやカフェメニューが人気。定期的に開催されるミニコンサートやオリジナルグッズも話題を呼び、女性に人気の山小屋。

いきなりですが…「山小屋で働く」のは楽しいことばかりではない!

そうですよね、わかっていますよ、大人ですから。好きを仕事にするのはそれなりの苦労もあるはずです。実際にどんな仕事をしているのか、詳しく聞いてみました。

山小屋での1日のスケジュールは…

山小屋 スケジュール

作成:YAMA HACK編集部
季節や小屋にも異なりますが、おおよそ上記のようなスケジュールで働いているようです。ハイシーズンには3時前に厨房に立つことも…。そのぶん就寝時間は早いですね。お茶休憩や昼食の時間が決まっている小屋もあれば、受付や売店業務の合間に交代で休憩し、昼食などを取る場合もあるようです。
柴田さん
昼間は名物のビーフシチューや、ケーキセット等軽食の注文で忙しいです。うちの小屋は分業制ではなく、誰がどこに就いてもできるようになっています。

小屋の業務は受付・調理・配膳・清掃等・売店運営などの接客業務のほか、水づくり、歩荷、登山道の整備、雪かきなど多岐にわたるそう。

登山道の整備2

提供:匿名希望さん(登山道の整備のようす)

匿名希望さん
時には電気を起こすための発電機が壊れたり、水が出にくくなったりアクシデントも発生します。
ですが、場所が場所だけに、専門の整備師等をすぐに呼ぶことは出来ないので、小屋番で知恵と力を合わせて何とかします。

何かトラブルが起きたときは大変そうです…。

休憩時間は、散歩、読書、昼寝など、皆さん自由に過ごしているよう。屋根の上でギターを弾く、なんてちょっとおしゃれな感じの人も!

涸沢小屋休憩
提供:匿名希望さん(休憩中のひとこま。なんて贅沢な景色!)

どんな部屋で暮らしているの?

柴田さん
男子は雑魚寝、女性は女性で部屋があります。

匿名希望さん
一応カーテンでは仕切っていますが、布団を敷いた1畳ほどのスペースが自分の空間です。

男女は分かれているようですが、基本的に共同生活で、プライバシーは無いと思ったほうが良さそうです。

みんな山が好きなわけじゃない?山小屋で働く人ってどんな人?

匿名希望さん
それはそれは怖くて恐ろしいならず者ばかりです。…嘘です。

柴田さん
自分を持っていて、素敵な人が多いですよ!

夏期限定で営業する小屋は、冬はスキー場やレジャー施設等、農園などで働き、小屋の季節になると集まってくるという方が多いようですよ。みなさん、やはり「普通のサラリーマン」というわけでは無さそう。不思議なことに、山好きなひとばかりではないんだそうです。みなさん「山小屋」が好きなんですね。

意外なメリットも!山小屋で働いていて良かった点

山小屋での生活やお仕事がなんとなくわかってきたところで、山小屋で働いていて「良かった~」と思う点も教えていただきました。意外なメリットも!?

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