初めての“ソロテント泊”ならどこの山? みんなの体験談で選ぶおすすめ5座

2018/08/28 更新

テントを担ぎ単独で山へ。一人だからこその気楽さと、たまに襲ってくる孤独感と闘いながらもひたすら歩く。夜はマイホームでのんびりと過ごし、星空と朝日を堪能してまた出発。そんな『ソロテント泊登山』を楽しんでいる人、なんだかかっこいいですよね。いざ自分も挑戦してみようと思ったときに、悩んでしまうのが山選び。そこで今回は、『ソロテント泊デビュー』におすすめの山をご紹介します。登山者の体験談も参考になりますよ!


アイキャッチ画像出典:PIXTA

なんだかかっこいい! ソロテント泊に憧れる…

登山を楽しむ女性
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登山の経験が増すごとに、幅が広がる山行スタイル。低山の日帰りから始まり、「もっと高い山に登ってみたい」「泊まりで登山をしてみたい」「縦走がしてみたい」と思い始めるもの。山にどんどん魅せられて、山小屋泊やテント泊を経験したら、さぁ次は、どんな楽しい登山が待っているでしょうか?

ちょっとハードルが高い!? 挑戦のソロテント泊

テント泊をする登山者
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日帰りでのソロ登山や仲間とのテント泊を何度か経験していても、その一歩を踏み出すときには勇気がいるのが『ソロテント泊登山』。しかし、ソロテント泊であれば、誰かと予定を合わせなくとも、気の向くままに登りたい山へ行き、自分だけの、そして自分好みのマイホームを構えることができるんです。

そして、一人だからこそ様々なことをじっくり考え、トラブルも対処。山や自分自身のことを深く知り、知識や山の楽しみ方がグッと広がることでしょう。

では、初めてのソロテント泊はどこの山がおすすめ?

蝶ヶ岳のテント場
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「ソロテント泊に挑戦してみよう!」と思い立ったときに、悩んでしまうのがデビュー戦の山選び。そこで今回は、初めてのソロテント泊の地として選ぶ人が多い山を厳選してご紹介します。みんなが選んだ山は、いったいどこなのでしょうか?

みんなが選んだソロテント泊デビューの山5座

テント泊装備の登山者
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ここでは、登山の記録を共有できるコミュニティサイト『ヤマレコ』より、ソロテント泊デビュー時の記録が多かった山5座を、テント場の雰囲気と共にご紹介します。

ソロテントデビュー時のヤマレコユーザーさんの体験談もぜひ参考にしてみてください。

①雲取山(奥秩父)

雲取山
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雲取山は標高2,017mの東京都最高峰にして、都内で唯一百名山に選出されている山。コースタイムはそれなりに長くなりますが、どのルートも特に難所はなく、初めてのソロテント泊でいつもより荷物が多くても十分チャレンジできます。

登山口は東京の奥多摩側と埼玉の秩父側と2つあり、いずれもアクセス良好です。

<雲取山荘テント場> 美味しい水と水洗トイレでソロテント泊でも安心
雲取山
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山頂から少し下りたところに位置している雲取山荘。その近くの登山道の脇がテント場です。山荘近くに飲用可能な水場があり、土足厳禁で清潔に保たれているトイレはなんと水洗!

100張ほどのスペースがありますが、大きく開けたエリアがなく、山荘に近い良い場所はすぐに埋まってしまうのでご注意を。

【体験談】ソロテント泊デビューにこの山を選んだポイント&感想
夕日
■雲取山を選んだポイント

2日目の天気が微妙だったため、比較的近場、かつ安全であることを選択しました。

ソロテント泊デビュー時の感想

天気が微妙な中で、問題なく下山可能であるかを心配していました。しかし、想定よりも天気が良く、比較的気持ちの良い天候に恵まれ、楽しく過ごすことができました。朝食時、強風でコッフェルを吹き飛ばされましたが…(笑) by ferminさん

②木曽駒ケ岳(中央アルプス)

木曽駒ケ岳
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木曽駒ケ岳は日本百名山の一つであり、標高2,956mの中央アルプス最高峰です。標高2,600m付近まではロープウェイで一気に上がることができます。

高山植物の宝庫としても知られ、花の百名山の一つにも数えられています。

<頂上山荘テント場> 生ビールも飲める! 設備充実で最高のロケーション
木曽駒ケ岳のテント場
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標高2,870mという高所にありながら設備は充実しており快適。飲用可能な水場、清潔な水洗トイレ、売店ではなんと生ビールも販売しています。

木曽駒ヶ岳山頂まで15分という好立地で、山頂からご来光を見るという贅沢もできちゃいます。もちろんテント場の眺望も抜群です。

【体験談】ソロテント泊デビューにこの山を選んだポイント&感想
木曽駒ヶ岳頂上山荘テント場
■木曽駒ケ岳を選んだポイント

・過去に登ったことがあり、登山道やテント場の様子が分かる
・常に人がいる(助けを求められる)
・公共交通機関でアクセスできる
・登山口からテント場までのコースタイムが短い
・テント場が開けている or 山頂や見晴らしの良いところまで短時間で行ける(星空や日の出が見たかったため)

ソロテント泊デビュー時の感想

ひとりの時間を楽しんではいましたが、正直、山行中はどこか不安で、家に帰りついてやっとほっとしたのを覚えています。山行記録をまとめたり、片づけをしているうちに、じわじわと達成感や満足感が出てきて…。自分でもやればできると自信になりました。 by muthukiさん

➂燕岳(北アルプス)

燕岳
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燕岳は、白い花崗岩で形成された山容が美しい「アルプスの女王」と呼ばれる人気の山。中房温泉からのピストンコースならコースタイムも短く、難易度も高くないため、北アルプスでのソロテント泊デビューにはうってつけです。

<燕山荘テント場> アルプスの女王に抱かれて360度の大眺望を楽しむ
燕山荘テント場
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テント場は360度視界が開けており、北アルプスだけでなく、八ヶ岳や富士山まで見渡せます。

上質な食事やサービスに定評のある燕山荘の恩恵にあずかれるのも魅力の一つ。売店も充実しています。ただし水は1Lで200円と有料。テント場はスペースが狭いので早めの到着をおすすめします。

【体験談】ソロテント泊デビューにこの山を選んだポイント&感想
燕山荘テント場
■燕岳を選んだポイント

テント泊は過去にもしたことがありましたが、ソロは初めてだったので、過去に行ったことがある所であり、且つ山小屋が営業中の所だったため、安心できると思い燕岳を選びました。
また、天気・アクセス・体力はもちろん、私は稜線歩きが好きなので、それができる場所というのも選んだ理由の一つです。

ソロテント泊デビュー時の感想

下調べが不十分で、予想外の積雪期だったので、装備がままならぬままの雪上泊となり、不安だらけの一夜となりました。とにかく夜が寒くて、凍死するかと思いました。

空いていたこともあり、絶景ポイントにテントを張ることを心がけた結果、燕岳をテント内から拝めるポイントに張ることができました。テント内で横になりながら、燕岳を眺めるという、なんとも贅沢な時間で幸せでした。

2日目、天気に恵まれたこともあり、大天井岳までピストンをしたのですが、これが最高に良かったです。テントに不要な荷物を置いて、身軽に表銀座を歩けました。たまたま隣にテントを張っていた方と大天井岳で再会し、山頂で暖かいコーヒーをいただきました。一期一会の楽しさも、ソロならではに感じました。

燕岳から大天井岳までピストンをしている間に、テントの結露が乾いてくれたので、燕に戻った時には、すんなりとテントを撤収できました。 by yurippe_3b26さん

この後、後立山連峰にある「あの山」も登場。どこだと思いますか?

④五竜岳(北アルプス)

五竜岳
出典:PIXTA
五竜岳は富山県黒部市と長野県大町市にまたがる標高2,814mの山。飛騨山脈(北アルプス)後立山連峰にある日本百名山の一つで、鹿島槍ヶ岳と並んで、後立山連峰の主要峰の一つとされています。

山頂から見る北アルプスの雄大な山並みはまさに絶景です。

<五竜山荘テント場> 稜線上にある絶景のテント場
五竜山荘テント場
出典:PIXTA
稜線上に建つ五竜山荘の脇にあるテント場は眺望抜群のロケーション。天気が良ければ美しいご来光もバッチリ拝めます。

テントを張れるスペースはあまり広くなく、混雑時には断られることもあるのでくれぐれもご注意を。水は有料で小屋の脇のタンクから100円/1Lで汲むことができます。

【体験談】ソロテント泊デビューにこの山を選んだポイント&感想
五竜山荘テント場
■五竜岳を選んだポイント

五竜岳からの景色が良く、テント場と山小屋が近いこと、また岩場や鎖場もあり楽しそうという理由で選びました。

ソロテント泊デビュー時の感想

衣食住を自分で担ぎ上げたときの達成感&嬉しさがすごくありました。そして泊まらないと見られない朝日や夕日、星空などの刻々と変わる絶景に感動! そんな景色を見ながらボーっとする時間が最高でした。

また、お隣さん同士で話したりごはんを食べたりする機会もでき、色んなお話も聞けて楽しかったです。小屋とは違いプライベートな空間ができるのもテント泊の魅力かなと思いました。 by satomikoさん

⑤硫黄岳(八ヶ岳)

硫黄岳
出典:PIXTA
硫黄岳は八ヶ岳にある標高2,760mの山。八ヶ岳の中では比較的難易度が低く、コースタイムも短いので、八ヶ岳テント泊入門としておすすめです。

山頂は迫力抜群の爆裂火口や、稜線の向こうに見える赤岳などの八ヶ岳の山々が見渡せます。

<岳樺テントサイト> 桜台登山口から80分! アクセス抜群のテント場
岳樺テントサイト
出典:PIXTA
岳樺テントサイトは、硫黄岳の登山口となる桜台から約80分とアクセス抜群。重いソロテント泊装備をテント場にデポして、身軽に硫黄岳にアタックできます。

八ヶ岳の美味しい水が無料で飲める水場や、オーレン小屋の清潔な水洗トイレが利用可能と設備もバッチリです。

【体験談】ソロテント泊デビューにこの山を選んだポイント&感想
岳樺テントサイト
提供:ヤマレコ/makenaiyukako
■硫黄岳を選んだポイント

どこをデビューの地にするのかを決めるにあたって、3つの条件がありました。
①登山口から2時間程度で到着でできるところ
普段は日帰り山行(ハイキングやトレラン)が中心でしたので、重い荷物を担いで歩くことへの不安が大きく、登山口からそれほど遠くなく、きつい登りもなく2時間程度で行けるというのがまず最初の大きな条件でした。
②水をたくさん担いでいく必要のないところ
これも重い荷物を担ぐ不安感からの条件でした。オーレン小屋のテント場は豊富な湧き水があるため、持って行く水は小屋までの2時間で飲む水分で済みます。
➂小屋からすぐのテント場
地元の山(鈴鹿)にも魅力的なテント泊適地はたくさんありますが、小屋に併設されているわけではないので、自分では対処できないような何かトラブルがあった時の不安がありました。その点、小屋からすぐのテント場ならとても大きな安心感があります。

ソロテント泊デビュー時の感想

とにかく自由でした。好きな時間にごはんを食べ、好きな時間に眠り、隣に眠る人を気にする必要もなく、いつもより濃密な山の時間を過ごせたと思います。

食事は何を作ろうか、重い荷物を担いで歩くためのトレーニング、計画段階からとても楽しかったです。お隣のテントの方とも親しくなって、いろいろとお話をしたのもとてもいい思い出です。

暗くなってからは、一人で過ごす山の時間は計画では本を読んだり、夜空を眺めたりといろいろ計画していましたが、疲れすぎて明るいうちから寝てしまい、おまけに寝坊までするという予想外のこともたくさんありましたが、とても楽しくてかけがえのないステキな時間を過ごせたと思います。次回は、もうちょっと出発時間を早くしよう。

借り物だった大型ザックは、サイズが合っておらず背中が痛かったので、まずは自分に合ったテント泊用ザックの購入を急ごうと思っています。 by makenaiyukakoさん

今年こそ憧れのソロテント泊デビューしよう!

木曽駒ケ岳テント場
出典:PIXTA
「一人でテント泊は何だか不安…」と感じる方も多いですが、テント場を見てみるとソロテント泊を楽しんでいる人を意外とよく見かけるもの。ソロ同士だと声もかけやすいので、テント場で思わぬ出会いが生まれることもしばしば。そして何より、初めてのソロテント泊を遂げた後には、自分にさらに自信がつくはずです。

まずは、みんなの体験談を参考にデビュー戦の山選びをしてみましょう。そして、ソロテント泊で登山の新たな魅力を探しに行ってみてください。

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n.hayato

登山が好きです。でも、山の上で飲む日本酒はもっと好きです。登山の魅力を少しでも多くの人に伝えられる記事を書いていきたいと思っております。

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