実は、山もある!? 一度は訪れてみたい日本の離島

島国日本には、本土の周りにたくさんの離島があります。その数はどのくらいだと思いますか?
なんと6,847島もの離島があり、うち有人の離島が254島だそうです。

そこで今回は、山好きのみなさんに、編集部が厳選した離島にあるオススメの山をご紹介します。離島にあるからこその魅力がたっぷりと詰まった山ばかりですよ!
旅行ついでに山歩きも楽しめる!離島の山おすすめ13座
ではさっそく、離島にある山を見ていきましょう。旅行のついでじゃなくても登りたくなること間違いなしです!【1】標高が低いのに、高山植物が見れちゃう山

礼文島は海抜0mから高山植物が咲いている高山帯のため、礼文岳も高山植物が豊富。固有種も多く、初夏には300種もの植物が咲き乱れます。晴れた日には樺太やロシアのモネロン島、利尻富士なども見渡すことができる絶景スポット。よく整備されたハイキングコースがあるので初心者から楽しめますが、天候の急な変化には注意しましょう。
【2】日本三景・松島の眺めを楽しめる山

日本三景で有名な松島。その中で最も大きな島・宮戸島にある高峰が大高森です。山頂から見える日本三大渓のひとつ「嵯峨渓」と松島湾に浮かぶ260もの島々が、まるで箱庭のような絶景! 中でも夕陽に染まる景色は絵画のような美しさです。標識もしっかりしており、駐車場から20分ほどで山頂へ登ることができます。宮戸島へは陸路でも行くことが可能。
【3】東京諸島の中で一番高い、緑豊かな山

東京諸島の中で最も高い八丈富士。その名の通り富士山のようなきれいな円錐形で、山頂にはかつて火山だったことを思わせる深い火口があります。火口の中は緑に覆われてまるでジャングルのよう! 緑と海のコントラストが美しいダイナミックな絶景を見ることができます。
【4】ハート形の池があるロマンティックな山

天上山は表情が豊かな山。ハイキング感覚で登れるのに、樹林帯や灌木林、岩場や高山植物などが南アルプスを思わせます。中でも珍しいのが広い台地上の山頂付近に現れる白い砂漠。まるで月面を歩いているかのような景色が広がっています。天上山のシンボルともいえるハート形に見えるフォトジェニックな不動池は、雨が降らないとすぐに枯れてしまうので、ハートに見えたらとてもラッキー!
【5】雄大な草原とお花畑が美しい山

正式名はタダラ峰ですが、この面白い山の名前は、「鈍嶺(どんでん)」という頂の丸い山の意味から。一帯には芝の草原が広がり、放牧牛ののどかな光景や佐渡も一望できます。カタクリやシラネアオイなど多くの植物が自生し、山野草の宝庫としても有名。山頂までは最短で2時間ほど。コースがいくつかあるので、登山初心者でも楽しむことができます。
【6】有名小説の舞台となった島を代表する山

三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台となった島として有名な神島。同映画のロケ地にもなっており、島を1週するような形で遊歩道を歩けば、島の見どころとあわせて1時間弱で灯明山に登ることができます。山の東斜面からは富士山を望め、9月~10月には渡り鳥のが見られることも!
【7】琵琶湖の中に浮かぶ、見晴らしの山

琵琶湖の中に島があるって知っていましたか? 沖島は琵琶湖の中にあり、日本で唯一、淡水湖に浮かぶ有人島なんです。沖島の中心にあるのが尾山で、山頂の見晴らし広場からは琵琶湖を一望。尾山までは片道45分ですが、西側のケンケン山と呼ばれる見景山と一緒に登るコースが人気です。
【8】国の重要文化財がある隠岐の山

島根県の北側に浮かぶ西ノ島。火山活動でできた島であり、その中心となった火口が焼火山と考えられています。天然記念物にもなっている希少な植物が豊富なので、道中の観察も楽しい山。山の中腹には国の重要文化財に指定されている焼火神社があり、展望台からは360度のパノラマが見渡せます。登山口から展望台まで片道約40分です。
【9】カルデラ湾が一望できる絶景の山

山頂付近で牛が放牧されており、のどかな景色が広がる赤ハゲ山。山頂は360度の展望があり、日本海や隠岐の島々、カルデラ湾なども一望できる絶景スポットです。春には一面に咲く野ダイコンのピンクの花を見ることができます。
【10】弘法大師・空海が開山したパワースポットの山

平安時代に弘法大師・空海が開山したと伝えられる弥山は、古くから参拝者の絶えないパワースポット。山頂一帯には巨石群、北側の斜面には天然記念物となっている瀰山原始林があり、1万年以上手つかずともいわれる自然の宝庫です。3つの登山コースの他、ロープウェイを利用すれば往復1時間で登ることができます。
【11】平郡三景のひとつ、巨大な立岩がシンボルの山

大嶽というのは、遠くからでも見ることができる大きな絶壁の立岩のこと。山頂からは眼下に集落全体を見渡せ、海の向こうには四国や九州の山々まで眺めることができます。山頂までは片道40分ほど。道標やテープはありますが、踏み跡が不明瞭なところもあるので地図をしっかり携行して登りましょう。
【12】干潮時には砂の道が出現、歩いて渡島できる山

指宿の沖合に浮かぶ周囲3キロの無人島。最高点に繋がる登山道はありませんが、島を周遊できる遊歩道があり、展望台では桜島や指宿などを眺めることができます。この島の面白いところは、3月~10月の干潮時には砂の道ができて、歩いて島へ渡れること。限られた時間なので、事前に調べておきましょう。
【13】ヌスクマーペーの愛称を持つ島人に愛される山

尖ったような山容が独特で遠くから見てもそれと分かる野底岳。マーペーという娘が離れ離れになった恋人の住む島を見るために登ったという伝承から、ヌスクマーペーと呼ばれて親しまれています。山頂付近の岩場は自然の展望台で、360度の気持ち良い眺め。登山口から約15~30分ほどで山頂に立てますが、雨の後は滑りやすいので注意しましょう。
知る人ぞ知る魅力がいっぱい! 離島の山を楽しもう
