COCOHELI 山岳遭難対策制度(ココヘリ) 550万円までの捜索救助を実施 入会金1,100円OFFで申込む

「がんという山を登る」ある一人の女性を動かし続ける想い(4ページ目)

今まで通り歩けなくなって初めてわかった「ゆっくり歩いていることを知らせる」必要性
街では杖をついていれば「足が悪いのかな」とわかりますが、山では元気な人でもストックを持っています。登山ウェアを着てしまえば、治療中だとはわかりません。

「ゆっくり歩いています」ということがわかれば、道を譲る人も、譲られる人も気持ちよく歩けるのではないかとangelinaさんは考え、「ゆっくり山マイマイ」を作りました。

山のゆっくりマイマイ

商用利用は禁止ですが、個人の利用は自由とのこと。ご自身で使ったり、闘病中の方にプレゼントしたり、登山をする人にこの「マイマイ」が広がって欲しい、とangelinaさんは思っています。ぜひ、山マイマイのホームページを覗いてみてください。
ゆっくり山マイマイ

ゆっくり歩く楽しみが、少しでも多くの人に広まるように

坪庭のangelinaさん

出典:ヤマレコ / angelina(北八ヶ岳ロープウェイで坪庭へ)

私はこの病気になってから、同じように頑張っている人、山をあきらめかけていた人の声をたくさん知りました。自分のがんでは泣かないようにしていたのに、寄せられたみなさんの闘病記に涙があふれていました。

無理をせず、ゆっくり自分のペースに合った山を楽しむことだって素敵な時間です。私と同じように、病気、治療等で苦しんでいる方に、山をあきらめないで欲しい。

私もがんになる前は、健康な人々の目線で山を歩いていました。けれども、山を愛する人が、もしも命の期限を告知されたら、きっと山へ行くはずです。

だから、私のようにゆっくり歩くことにも一生懸命な登山者が、同じ山にいることをたまに思い出して欲しい。

大きな手術を乗り越え、「山に登りたい」という希望を忘れずに治療とリハビリを続けるangelinaさん。自分のことだけでも大変なのに、病気を持った他の人達のことも考え行動するその優しさと強さ。そのangelinaさんの経験と想いから、私たちが学べることは何でしょうか。
坪庭を歩くangelinaさん

出典:ヤマレコ / angelina(坪庭を歩くangelinaさん)

私は現在、自分で登るつもりは全くなかった「がん」という山を歩いています。軽装備でエベレストをアタックしている気分です。とても険しいです。装備も費用も日数も体力も消費は予想以上です。

まだ、この山に直面していない人は、とにかく早めの検診をお勧めしたいです。早期発見であれば、私のように胸を失うことなく、命の危険を感じることもなく、回復出来るからです。「がん」という山へアタックする人が減ることを心から願っております。

angelinaさんの想いに触れ、改めてご自身やご家族の健康について考えるきっかけになった方が少しでもいれば幸いです。そして、「山のマイマイ」に込められた温かい想いが、多くの方に広がりますように。

【ご協力いただいた方】
angelinaさん
masatさん

【参考にしたサイト】
国立がん研究センター がん情報サービスhttp://ganjoho.jp/public/index.html
ヤマレコ angelinaさんの日記
私の癌という山
お先にどうぞ♪私は山をゆっくり歩いてますのしるしに使ってください
山のゆっくりマイマイ♪をみなさんに(^^)
ヤマレコ angelinaさん山行記録
記録ID:1269563「車山&坪庭【術後初の登山靴】癌にスマイル!(^_^)/」

4 / 4ページ