アイキャッチ画像出典:PIXTA
大台ヶ原山ってどんな山?

標高 | 山頂所在地 | 山域 | 最高気温 (6月〜8月) | 最低気温 (6月〜8月) |
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約1,695m | 奈良県吉野郡、三重県多気郡 | 紀伊山地 | 20.3℃ | 7.2℃ |
出典:ヤマレコ
大台ヶ原山は日本百名山の一つ。日本百景、日本の秘境100選にも選定され、吉野熊野国立公園の特別保護地区などにも指定されています。
また、大台ヶ原ドライブウェイを利用して、気軽にアクセスできる身近な山としても親しまれています。
スリルあふれる大蛇嵓(だいじゃぐら)

断崖絶壁の上にあり、大蛇の背に乗ったような感覚を味わえるポイント。大峯山系のパノラマが楽しめます。突き出た岩の眼下には標高差約1,000mのスリリングな谷底。さえぎるものがないため記念撮影する登山者も多いですよ。
壮観な渓谷美

大台ヶ原山は雄大な渓谷を眺められるビュースポット。特にシオカラ谷吊橋から見られる渓谷美は、多くの登山者を魅了してきました。
日本三大渓谷の「大杉谷」から大台ヶ原山まで縦走もできますよ。
ブナなどの美しい原生林

大台ヶ原山は原生林や苔の宝庫。モミやツガ、標高が上がるにつれトウヒ、シラビソなどの日本を代表とする原生林の樹木たちが楽しませてくれます。
大台ヶ原山の天気と地図をチェック
大台ヶ原山は屋久島と並ぶ日本一の多雨地帯。年間降水量が4000㎜を超え、世界的に見ても断トツの多雨地帯のため、雨具は必携です。
また、平均気温は札幌並みですので、防寒具も忘れずに。
大台ヶ原山のふもと(上北山村)の10日間天気
日付 | 10月02日 (木) | 10月03日 (金) | 10月04日 (土) | 10月05日 (日) | 10月06日 (月) | 10月07日 (火) | 10月08日 (水) | 10月09日 (木) | 10月10日 (金) | 10月11日 (土) |
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天気 | ![]() 曇 | ![]() 曇一時雨 | ![]() 雨時々曇 | ![]() 曇のち雨 | ![]() 曇 | ![]() 曇 | ![]() 曇 | ![]() 曇時々晴 | ![]() 晴時々曇 | ![]() 晴時々曇 |
気温 (℃) | 25 13 | 22 15 | 19 16 | 22 17 | 26 18 | 21 17 | 28 17 | 25 15 | 25 12 | 27 15 |
降水 確率 | 30% | 60% | 100% | 100% | 40% | 40% | 40% | 30% | 20% | 30% |
データ提供元:日本気象協会
大台ヶ原山の登山指数
日付 | 10月03日 (金) | 10月04日 (土) | 10月05日 (日) | 10月06日 (月) | 10月07日 (火) |
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登山 指数 |
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登山指数の留意点
登山をするための快適さを、山頂や山麓の気象条件から、気象学的知見を用いて登山指数A~Cで表現をしています。降水量、風速、雲量などを総合的に考慮し、気象条件を独自計算したものです。
ただし、以下のリスクは含まれておりません。
- 雷の発生の可能性
- 前日の天気による道のぬかるみ
- 局地的大雨
- 土砂災害の発生の可能性
- 雪崩の発生の可能性
- 噴火の可能性
- 積雪の有無
- 濃霧
- 低温または高温
- 虫やヒルなどの発生状況
山の天気は大きく変わりやすいため、登山指数はあくまで目安としてご利用頂き、最新の気象データや天気図、各登山道情報をご確認ください。
なお、本情報に基づいた行為において発生したいかなる人物の負傷・死亡、所有物の損失・損害に対する全ての求償の責は負いかねます。ご了承下さい。
データ提供元:日本気象株式会社
大台ヶ原山周辺の山と高原地図
昭文社 山と高原地図 大台ヶ原 高見山・倶留尊山 2025
大台ヶ原おすすめ登山ルート4選
大台ヶ原山は、だれでも気軽にハイキングや登山を楽しめ、主要な展望地のある「東大台地区」と、貴重な原生林等の自然環境保護のため一日の入山数が限られ、入山に許可が必要な「西大台地区」に分かれています。
その中から大台ヶ原を楽しめる登山コースを4つご紹介します!
Aコース(初級):東大台(中道)コース
最高点の標高: 1673 m
最低点の標高: 1510 m
累積標高(上り): 697 m
累積標高(下り): -697 m
コース概要
大台ヶ原駐車場(40分) → 日出ヶ岳(30分) → 正木ヶ原(10分) → 尾鷲辻(15分) → 牛石ヶ原(25分) → 大蛇グラ(30分) → 牛石ヶ原(15分) → 尾鷲辻(35分) → 大台ヶ原駐車場
大台ヶ原最高峰の「日出ヶ岳」やみどころの「大蛇嵓」、「正木ヶ原」、「牛石ヶ原」などをめぐるコース。登山道には案内板や動植物の解説板が設置され、コース道も整備されていて歩きやすいコースとなっています。

ビジターセンターの駐車場からスタートし、日出ヶ岳へと向かいます。

日出ヶ岳は大台ヶ原の最高峰。展望台からは大峯連山や熊野灘を望めます。日の出の鑑賞ポイントとしても人気です。

正木峠の広い丘には、立ち枯れの樹木や倒木が広がっています。熊野灘まで見渡せるほど眺めのいい場所です。

正木ヶ原は低い草地が広がり、野生のシカも頻繁に出没するスポットです。展望デッキもあり、眺めも抜群。

大蛇嵓(だいじゃぐら)は岩の先へ下るように道があるため、滑らないように注意しましょう。ここからはもと来た道を引き返して、尾鷲辻からビジターセンターへと下山します。
Bコース(中級):東大台コース
最高点の標高: 1673 m
最低点の標高: 1426 m
累積標高(上り): 833 m
累積標高(下り): -833 m
コース概要
大台ヶ原駐車場(41分) → 日出ヶ岳(30分) → 正木ヶ原(10分) → 尾鷲辻(15分) → 牛石ヶ原(25分) → 大蛇グラ(58分) → シオカラ谷吊橋(40分) → 大台ヶ原駐車場
中道コースにプラスして、シオカラ谷などを巡るコース。初夏にはシャクナゲが咲き誇る「シャクナゲ坂」も人気。シオカラ吊橋方面は急な坂道となっています。

シオカラ谷までの道はシャクナゲ群生地。毎年5月中旬~6月初旬にはシャクナゲのトンネルを通ることができます。

シオカラ谷吊橋からは、清流の流れる美しい渓谷を見ることができます。
Cコース(上級):西大台コース
最高点の標高: 1575 m
最低点の標高: 1313 m
累積標高(上り): 717 m
累積標高(下り): -717 m
コース概要
大台ヶ原駐車場(76分) → 七ツ池(60分) → 開拓分岐点(25分) → 展望台(25分) → 逆峠(25分) → 開拓分岐点(40分) → 中ノ谷(45分) → 大台ヶ原駐車場
西大台のコースは広大なブナの原生林を縫うように歩くコースで、とても神秘的な雰囲気を味わえます。その半面、とても迷いやすいので、一人での登山は避け、できるだけ現地を熟知した人と一緒に歩くようにしてください。

逆峠付近は大蛇嵓や滝を見ることができる展望スポットです。

根本がカボチャのように大きく膨らんだ、ミズナラの巨木を見ることができます。

毎年7月から8月にかけて、白いバイケイソウの花が咲き乱れます。湿地にはシカの足あとを見ることができます。
※入山には事前申請が必要です
西大台地区は原生的な景観を保つため、利用調整地区に指定されており、地区内に入るには事前に申請手続きが必要になります。
Dコース(上級):大台ヶ原から大杉谷に抜けるコース
最高点の標高: 1673 m
最低点の標高: 298 m
累積標高(上り): 1847 m
累積標高(下り): -3115 m
コース概要
【1日目】大台ヶ原駐車場(40分) → 日出が岳(100分) → 堂倉避難小屋(60分) → 堂倉滝吊橋(80分) → 七つ釜滝(25分) → 桃の木吊橋(桃の木山の家泊)
【2日目】桃の木吊橋(40分) → 平等グラ前(35分) → 猪ケ淵(50分) → 千尋滝前休憩所(120分) → 宮川第三発電所(15分) → 大杉渓谷登山口
大台ヶ原から1泊2日で大杉谷の登山口に抜けるコース。大台ヶ原から、七つの滝と11の吊橋を超えて、秘境大杉谷の渓谷美も堪能できます。エメラルドグリーンのシシ渕や堂倉滝の美しさは必見です。

シシ淵からは岩の間から流れる滝と、エメラルドグリーンの美しい清流を見ることができます。

大杉谷登山口から最も奥にある堂倉滝。日によって色が変化する美しいスポットです。
昭文社 山と高原地図ガイド 日本百名山 下巻